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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年12月01日 18時00分53秒

    icon

    13本目のアコギは〔MORALES〕でした


    リサイクルショップから救出したのは〝掘り出しモノか?〟
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    1ダース越えの13本目のアコギは〔MORALES〕です。

    この〔MORALES〕を、ワシは
    隣町のリサイクルショップから救出した。
    配送運賃を節約するために、車で40分ほど走って、直接受け取ることに。
    結論からいうと、このアコギけっこうな〝掘り出しモノ〟だったのだ。

    Netオークションで、しかもちょっといい純米酒1本くらいの価格で落札。
    もちろんUSED品でキズもあり、フレットは錆び、サドルは弦痕キズ深く
    しかもそれは汚れた上に割れてもいた。

    ちょっと気のきいたUSED楽器店なら、
    〝ジャンク〟扱いしてしまいそうな状態だったが
    なんのなんの、手に入れてみれば、なかなかのモンでした。

    〔MORALES〕は、1930年創業の全音楽譜出版社のアコギブランドで
    1970年頃から、当時のフォーク・アコギブームに乗って
    アコギの製造・販売に参入したという。

    今回入手の〔MORALES〕もおそらくはその頃のものと推測。
    16インチボディ、胴厚100〜125ミリ、ボディとロゼッタに
    アバロンを使用。指板のポジションマークもヘキサゴン形のアバロン。
    さらに、ヘッドストックの縦位置ロゴもアバロンという豪華さ。
    セルのバインディングがボディ、ネック、ヘッドまで回っている。

    使用材はもちろんまったく比較にならないが
    ルックスだけは、Martin-D41をコピーしている、気がする。
    いわゆる典型的な「ドレットノート」タイプですな。

    全音(ZEN-ON)は、国産アコギ製造の聖地の一つ、
    長野県諏訪に製造工場を持っているが、
    70年代のアコギブーム時には、当然、自社のみでなく
    アコギ製造工房にOEM発注していたと想像でき
    国産オールドアコギの一ブランドとしては
    それなりのクオリティがあったのでは、と推測している。

    つまり、
    当時、〔MORALES〕の製造を請け負っていた
    アコギメーカーの中に、現在、有名になっている
    メーカーの技術者がいたとしても、おかしくないのでは。

    紛らわしいそのブランド名から〝偽Morris〟なんて呼ばれたこともあったが、
    恥ずかしながら、ワシもつい最近まで、
    両者〔MORALES〕と〔Morris〕を混同していて、
    MORALESと聞いて、Morrisの間違いなんじゃねーの
    なんておバカな突っ込みを入れていた(赤面σ(^◇^;))。

    しかし、今回、「Made in Japan」のMORALES M-200を手に入れてみて
    MORALESはMORALESとして、アコギの音造りに専心していたんだなぁ〜と感じた。

    当時の国産アコギの多くは、
    MartinやGibson、GUILDなどの米国アコギのコピーをその原点としていた。
    まだまだ、材料となる木材の入手が今より容易であり
    その上、職人がハンドクラフトで製造していたことからも
    ある程度以上のクラスのアコギは、ビンテージものとして
    今でも多くのアコギファンは「国産オールドアコギ」に関心が高い。
    ※そういうワシもその一人だ。

    13本目のアコギとして手に入れた〔MORALES〕は、
    弦さえも張られておらず、
    指板に弾き痕が少ない割に、フレットは錆びており、
    サドルには、長期間弦が接触していたせいで、弦のへこみ痕があった。

    さらに、そのセル製のサドルは汚れて、疲労してぼろぼろで、
    引き抜いたらペキリと2つに割れてしまった。
    さして良くないえぞ松材と見られるトップには数カ所に打ち傷がある。
    ボディ内部には少しホコリがたまっていた。

    これは想像だが、
    この〔MORALES〕をリサイクルショップに持ち込んだ持ち主は、
    他人から譲り受けたか、随分と昔に購入したかで
    ここしばらく弾いておらず、屋外ではないが、倉庫あるいは物入れの
    環境の悪いどこかにしまい込んでいたのではないか。

    弦もずっと張りっぱなしであったため、
    錆びた弦の接触箇所にへこみキズができ、
    保管場所の湿度などにより
    サドル自体も弱くなっていたのではないか。

    店から引き上げてきたこの〔MORALES〕を家に持ち帰ったワシは
    さっそく手入れをすることにした。
    ボディ・ネック・ヘッドストックにWAXをかけ、汚れを落としてツヤを
    出し、少しは見た目がよくなるようにした。
    ただ、これだけでも随分と見てくれは違ってくるのはたしか。

    次に、
    レモンオイルでフィンガーボードをきれいにして、
    ペグとフレットを、金属のくすみを取るスポンジで軽く磨き上げた。
    いまはもっていないが、アコギの金属部分のサビ取り剤を買った方がいいかなぁ。

    割れたサドルの替わりとして、
    少し前に、削りすぎて使えなくなってしまい捨てずにとっておいた、
    市販のセル・サドルを試しに取り付けてみた。

    やや低すぎの印象もあったが、
    〔James〕の新しい弦を張り、レギュラーチューニングしてから
    12F上で弦高を計ってみると、
    どうでしょう! 6弦で2.5〜2.8ミリという
    理想的な高さになっているではないですか!

    弦を全て張りかえて、伸びが落ち着くのを待ってから、
    改めてチューニングをして、さて、試奏。
    ……それが、なんと、なかなか良い音が出る。

    しかも適正の弦高のせいか、
    とても弾きやすく、運指もスムーズ。
    低音弦にはハリもあり、かつよく響く。

    胴鳴りとまではいかず、それほど深みのある響きは得られないが
    (弦鳴りの範囲ということか)
    コードを弾いた時のまとまり感がよく、
    カボを付けてのチューニングにも狂いが少なく、
    低価格機にはありがちなフレット音痴も許容範囲内。

    取り付けたサドルがかなり低い割には
    弦のテンションはほどよく、
    フラットピッキング時のピックの返り具合が良い。

    要するに、
    とても弾きやすくて、響きの良いアコギなのだ。

    よく Netオークションでアコギを出品する人が
    「人からもらったけど弾かないので」とか「買ったけどまったく弾かないので」
    というコメントを書いているが、もったいない話だ。

    持っていても自分にはまったく必要にないものなら
    それがたとえMARTIN D45でもGUILD D55であっても
    猫に小判、豚に真珠、馬に経文だ。

    今回のこの〔MORALES〕だって、
    弦も張られず倉庫に放りっぱなしなら
    ただのぼろい古アコギだけれど
    誰かが手に入れ、手入れをして、弦を張り、
    日々弾き語りしてあげれば、立派に音楽の楽しみ享受させてくれる一本になる。

    日暮れがますます早まり、
    つるべ落としの夕方ころから
    白熱電球の小さなスタンドを灯して
    アコギを弾いていると、立て掛けている他のアコギたちが
    時々、共鳴してかすかに音を立てることがある。

    暖冬なので、今年の根雪は遅いだろうと、誰かが言っている。
    晴れた朝の陽に照らされた大地から濃い霧がガスとなって
    あたり一帯を乳白色に覆うほど、今朝は暖かかった。
    (プラス2℃くらい)

    サタサタ(滝田ゆう調)と降る夏の雨音がアコギの音を消してくれるように
    降る積もる雪もまた、窓の隙間から漏れてゆく音を優しくミュートしてくれる。
    今年も3キロの実を収穫した庭の栗の木の落ち葉拾いで
    火ばさみを使ったせいか、右腕の肘が不調のピッチャーのようにずっと痛い。

    小指で押さえないと弾けないフレーズを
    無理して伸ばした左手の指も、曲げると少し痛い。
    〝老い、老い、老い〜〟

    身体を使って楽器を鳴らして唄うなんて、
    なんて原初的で根源的な、そしてもっとも自然な
    欲求の発露なんだろうか。

    ワシは夏場に、年間10回ほどライブで唄う以外は
    もっぱら自宅の寝室兼練習場所で弾き語りをしている。
    築20年の木造住宅は防音が不十分で
    隣室の息子達にも、階下のカミさんにも
    そして隣近所にも、ワシのアコギと歌が筒抜けにちがいない。

    いま、
    卒業したOB達をも巻き込んで、一大騒動となっている
    校名変更検討中の母校に通っていた頃は、
    隣接する太古の原始林に出かけていって、
    '70年代製YAMAHA FG-240をよく弾いていたものだ。

    1キロ四方に誰の家もない、平屋のログハウスの中で
    アコギが弾けたら素晴らしい。
    そこに薪ストーブが燃えていたら素敵だ。
    ♪薪割りは疲れますね、お父さん♪…こうせつ自身は薪割りをしたことがあるの?

    ワシは昔、やっていたよ。
    田舎にある実家の風呂は、昔、五右衛門風呂だった。
    親父が勤務していた私鉄から払い下げられた古い枕木を
    風呂のたき付けにするために、
    学校が休みになるとワシは薪割りをした。

    のこで適当な長さに切った枕木を立てて
    使い慣れた斧で四つ割に割ってゆく。
    時々、枕木の中から、カブトムシの白い幼虫が出てくると
    庭の土の中に埋めてあげたっけ。

    そんな、
    感傷的なノスタルジーに浸りたくもなるこれからの季節は
    アコギの弾き語りにはもってこいのシーズン。

    13本目の〔MORALES〕は、
    いま、やっと落ち着く場所を見つけて、
    日本各地・中国・米国・インドネシア・メキシコ生まれの
    異母兄弟姉妹達といっしょに、♪遠い故郷の話を♪しているのかもしれない。

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    kuni ルパン

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