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  • from: 倭寇の末裔さん

    2018年07月21日 15時55分47秒

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    回診 (1)

    入院すると回診というのがある。回診には普通回診と総回診がある。総回診は、月ら一度程度で、院長中心に担当科の医師多数がぞろぞろと団体での回診だが、院長が患者に一寸顔を見せる程度でさっと通り過ぎてしまう。これは完全に「顔見せ興行」みたいなものである。
     普通回診は、毎日回ってくる。日に一回が原則だが、二回のときもある。来るのは、主治医と担当医3,4人でやってきて、病床ごとに「いかがですか」と声を掛けて回る。
     しかし、「いいがですか」と云われても、患者としては答えに窮する。それに対しては「変わりありません」と答えている患者がほとんどのようである。これに対しては医師連は頷いて一礼して「また来ます」と云って去るくらいである。
     「変わりありません」の意味もいろいろである。悪い状態が継続している場合、よい状態の場合、治療の効果が出ていない場合、いずれも「変わりありません」である。患者によって様々なのである。
     医師としては、「〇〇の治療の結果はどうですか」とか「息苦しさはよくなりましたか」とか患者の病態に合わせて声をかけるべきではないか。そのためにカルテを持って回診に歩いているのではないか。
     筆者の主治医のなかに、変わった人がいた。彼は担当医を引き連れてくることは変わりないが、ベッドの脇へくるなり、顔に微笑みを浮かべて、両手を差し延べて握手してくるのである。
     それに倣って、他の担当医も順に握手してくる。そのとき筆者は「この握手は、貴方を信用して全面的にお任せしますと云う意味の握手ですよ」と云ってやるのである。それで彼らはニコッとして「分かりました」と答えるのである。
     それだけの違いであとは普通の回診と変わりはないが、信頼感、親近感はぐっと強くなる感じがしたものである。
     この先生を筆者は「握手先生」と呼んで親しんだ。
     




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