戦前生まれの人は戦争体験は消したくても消せない。
　しかも、青春時代には、戦うための教育を受け、疑問の余地を考える間もなかったことだろう。

　だから、この世代の人は自分から戦争おことを話す人は少ないと思う。
　勝っても負けても、楽しいはずがない経験をしているし、当時教えられたことは現代では否定されているからだと思う。

　いきなり、講釈を書いてしまった。
　予告した思い出の出会いを書いてみる。

　一緒に現場へ出かけた相棒が、近道だと余所の畑の中を通り、案の定、持ち主に叱られることになった。
　わしより年配の相棒やけど、しゃあない。。。お詫びに行く。
　怒りのおじいさんの手を見ると「たばこの吸い殻を拾い集めていたようだ。
　近隣、道路のごみを集めるような人だから、畑の農作物も大事にしているのだと
丁重にお詫びをして、６０代かと思えば、８０歳とのこと。
　お詫びを丁重にして、いつものなにわおやじのくせで
　「たいしょう（大阪弁で目上の人への敬称：旦那と同義語）、もしかして戦争にも行ってはりましたんか。道理で背筋もしゃきっとしておられるから、それで６０代と思いましたんや。」

　そのとたん、ますます姿勢がよくなり、体験談を聞かせてくれた。
　憎くもない相手と戦っていて、ふとみると敵兵が倒れていた。
　おとうさん、おかあさんというような言葉をつぶやいていたようで、自分のわずかな水筒の水を与えると感謝の言葉らしいことを述べて亡くなったそうだ。
　家族には話さないことなのか、さもなくば、「また、あの話か」という扱いを受けているのかも知れない。
　こういう話をしっかりと聞くことで年配の方とは仲良くなれるのだ。
　だが、叱られるはめになった張本人は「はよ。次の現場いきましょ」と耳打ちをしてくる。

　「上官殿！貴重なるお話、ありがとうございました！
　我々はただいまより、次なる任地へ移動いたします。」と敬礼をすると

　「うむ、ごくろう。ここを通れば、いつでも寄るように。」と親しくなってしまった。
　クスクスクス・・・(^<^)
　「なにわおやじさん、ややこしい人を相手するのん上手でんなぁ」

　「あほ・・・あんたのせいでこうなってんやろ」

　もうひとつの出会いも聞いてもらえるなら、その１０年ほどのち、今から３年前の話も書きますが、どうでもいいかな・・・
　何が言いたいのかわからん話やったなぁ。
　まあ、オチはあると思うけどな。

　(ToT)/~~~　　今日の笑顔　
「まいどおおきに。ちょうど時間となりました。続きは明日のお楽しみ。」
　続きを書くか、サンスター社の近所の食堂で経験した、おもろい出来事を書こうか・・・