「移籍」
あまりこの手のハナシは長々としたくはないのですが。
まず、同業者は友達ではありません。利害関係者（ステークホルダー）なんて言葉もありますが、つまりある声優（ここはタレントなどに言い換えてもいい）が仕事を失えば、同業者ならば自分や自分の周囲にその分仕事が回ってくる確率は上がる。名前の出ている声優なら主役クラスも多数あるわけで、彼女が失脚することで少なくとも若手女性声優ならプラスに働くのは確実なんです。
もっと具体的に言うと、平野綾の一連の騒動がまさにそれ。平野自身が自爆に近い形でバレたネタもあるけど、中には微妙な状況の一致程度しかない内容でも、さも事実のようにネットなどで喧伝されてました。あまり言いたくないが、平野騒動のおかげで名前が出ている声優も明らかに恩恵を受けています。
また、昨年秋には超人気声優ユニットの複数のメンバーについてもネガティブな情報が出ました。タイミング的には一部メンバーが主演するアニメ映画の公開前だったこともあり、一種のネガキャンだったかもしれません。
名前の出た声優についても、よりによってＣＤデビューの時期にこの情報が出ています。やはりネガキャンの可能性を排除できません。事務所移籍時期と重なってさも確からしく見えますが、前に書いたように声優の事務所移籍などちっとも珍しくない。独立やフリーになったり、マイナーな事務所へ移籍する例も多々あります。
いずれにせよ、週刊誌ネタからネットの噂話まで、声優を含む芸能人タレントのスキャンダルは、その情報が出ることでおいしい思いをする存在が必ずあるということ。我々ファンレベルのメシウマーの比ではないものがあるわけです。
なまじ業界人がソースなのにオフィシャルな情報が出ないものこそ、注意が必要ではないでしょうか。まさに話半分程度に捉えておくのが賢明なことかと思うわけです。