バーリのおしまいに、夕暮れの街角写真を載せます。

ドゥオーモの前を通りかかった時に、あとで寄ろうと思っていたのに、結局は入れませんでした。

結局はサン・二コラ聖堂を見てあとはぶらぶらと歩いて帰っただけでした。




この揚げ物屋さんに揚げ物が置かれていたら買ってしまっていたかも。
半端な時間で何もありませんでした。



こうして振り返ってみると、イタリアに行けるようになったら、ローマ・イン&アウトでプーリアかシチリアに行きたくなってきました。

名前は知っているまち編、今日はソレントのことを。
イタリアに行ったことが無くてもソレントの名前を知っている人はたくさんいると思います。
何てったってカンツォーネに「帰れソレントへ」があるぐらいですもの。

でも、私は通り過ぎたことは何回もあるのですが、滞在したのは1度きり。
なぜ通り過ぎるかと言うと、ソレント半島の先っぽの方にあるマリーナ・デル・カントーネやアマルフィに行くバスはここから出ているからです。
アマルフィにはサレルノからのバスもあり、私は行きはソレントから行き、帰りはソレントに行くのが好きです。
イタリアでは車は右側通行ですから、その方向だとバスが崖っぷちぎりぎりを通り、そのバスの右側の座席に乗って、崖っぷちの下の小さなビーチや海をのぞき込むのが大好きなのです。

イプさんとリトルさんと、もう一人の友人シバエビちゃん（彼女とは今でも仲良しですが旅行に同行したのはこれ1度きりです）と4人でアッパルタメントに滞在したのですが、ここからマリーナ・デル・カントーネのロ・スコーリオに食べに行ったり、ポンペイなどの遺跡を見に行ったり、私とイプさんのほかの2人はほぼ初南イタリアなのでナポリかカプリを見に行ったり。

前にもちょこっと書きましたが、’07年夏の旅行の途中でカメラを失くしたので、私の撮った写真は無いのです。
イプさんのデータをもらったのですが、彼女は私ほどパシャパシャ撮らないため写真は少しだけです。
ソレントのアッパルタメントの写真が1枚だけありました。

なかなかいいお宿でしたが、これ1枚だけです。
ソレントからの眺め。


パノラマ写真です。

まちは崖の上にあり、港まで下りて行くのは結構大変。
港からは上に行くバスが出ています。

あちこちに出かけていたので、ソレントをそんなに歩き回ったわけではなく、私たちの興味を惹いたのは、こんな食材のお店と

魚屋でした。



この時はたいした調べもせずに食事に入った店の名前がCarusoでした。

Enrico Caruso（1873年～1921年）は、ナポリ出身のオペラ歌手（テノール）で、1903年にはメトロポリタン歌劇場でも歌った方だそうです。
約500曲もの歌曲をレパートリーとし、それらはイタリアの古典歌曲や民謡から当時のポピュラーソングまで及んでいたそうで。
レコード録音を盛んに行ったスター歌手は彼が最初で、大衆的なレコード録音と並外れた声、特にその声域の広さ、声量と声の美しさによって当時の最も著名なスター歌手となったのだそうです。

カルーゾは公演先のアメリカから病気のため故郷ナポリに戻り、48歳の若さで亡くなりましたが、最期の時をソレント半島のホテルで過ごしたそうです。
同じくナポリ出身の歌手ルチオ・ダッラは、カルーゾの人生最期の想いを想像して「カルーゾ」という歌を作り歌いました。



たまたま入った店の名前のから調べるとこんなことが分かって、へええ…なのでした。
お店のお料理は、普通に美味しくて、でも感動するというか、記憶に残るような味ではありませんでした。

ソレントは、崖っぷちのホテルに泊まって海の景色を見てのんびりするといいのかもしれませんし、ナポリは怖いという人はソレントを拠点にして観光するのもありだと思います。

でも、私としては、ナポリの喧騒を楽しむか、そうでなければアマルフィ海岸の方に行くか、マリーナ・デル・カントーネで美味しいものを食べてぼうっとしたいと思います。