MIRAT LAB研究員のみなさん、こんにちは。




SDGsの目標達成率が2016年から毎年発表されていますが、北欧の国々は上位常連国ですよね。

その中でもデンマークは2020年の発表では世界ランキング１位。2021年も３位で、安定の上位ランキング国となっています。

SDGsやエシカルなどの情報に常にアンテナを張り巡らしているこばちゃんですが、最近いくつか見つけた面白いニュースが偶然にもデンマーク発のものばかりだったので、みなさんにも紹介したいと思います。

ではさっそく始めましょう。


■鉛筆が使いづらくなったら、植木鉢に！　芽が出てくる鉛筆とは？

https://www.retrobank.co.jp/sproutpencil-about


こばちゃん的には大人になってからはほとんど使わなくなってしまった鉛筆ですが、小学生や中学生の頃には毎日使っていた思い出があります。

ところでみなさんは、使っているうちに短くなってしまった鉛筆、どうしていましたか？　短くなってからも使えるキャップみたいなの（わかりますか？）を使ってギリギリまで使うこともありましたが、最終的にはゴミ箱にポイしていた記憶しかありません。

でもこちらの鉛筆は、使わなくなったらなんと、「土に植える」という楽しみが待っています。土に植えると......その後植物が育つという仕組みなんです。その名も「芽の出る鉛筆」！

捨てられてゴミとなるはずだった役目を終えた鉛筆が、新しい命に生まれ変わるなんて、なんとも夢のあるお話だと思いませんか？

自分で使ってみるのもいいのですが、プレゼントなんかでも喜ばれそうですね。子どもたちと一緒にSDGsやサステナブルについて学んだり考えたりするきっかけ作りにもなりそうです。


■本の代わりに人を貸し出す図書館があるって本当？

https://ideasforgood.jp/2022/02/15/human-library/


何かの情報や知識を得る時に、今はインターネットを使って検索するのが主流ですよね。

でもネットに出ている情報って、何が正しくて何が正しくないのか、時々わからないことがあります。

そんな時に信頼性の高い情報源としてチョイスされるのが、本ではないでしょうか。実は、その本の代わりに、当事者である「人」が貸し出してもらえる図書館があるというのです。

この「ヒューマンライブラリー」では、それぞれの属性に沿って付けられた「タイトル」を選ぶと、その人が貸し出されてその人と話すことができます。また、読者は質問をすることもできるため、そのタイトルの知りたいことについてより深く学べることができるのです。

タイトルとなる属性は主に「誤解や偏見を受けやすい人」が中心だそう。例えばホームレス、障がい者、セクシャルマイノリティなどです。

当事者に実際に会って話を聞くと、自分が勝手に想像していたり、世間一般に思われているステレオタイプのイメージが覆ること、ありますよね。そんな固定概念を取り払うのもこのヒューマンライブラリーの役割となっています。

こういうシステムがあると、一人ひとりの理解が進んだり、偏見が取り払われたりして、結果、社会全体のダイバーシティーやインクルージョンの浸透に貢献することになりそうですよね。

ちなみに日本にもヒューマンライブラリー学会があり、イベントなどを開催したりしているみたいですよ！こばちゃんも、イベントがあればぜひ参加してみたいなと思いました！


■エンターテインメント施設があるのは......ゴミ処理場？

https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/90.html


最後はデンマークの環境保護への本気度が伺える、そんなトピックです。環境先進国のデンマーク。その歴史は50年以上前にもさかのぼります。

デンマークも最初から環境先進国だったわけではありません。石油輸入に依存している国のひとつでした。でも50年前のオイルショックをきっかけに、エネルギーを自給自足し、低エネルギー社会を作っていくことに国全体で向き合い始めたのです。

すでに50年前にサーキュラー・エコノミーに取り組み始めたデンマーク。環境対策への歴史の長さが違います！

そして、今回ご紹介するのは首都コペンハーゲンにある「コペンヒル」という名のごみ処理施設です。このゴミ処理施設から出された電機や熱は、「地域熱供給システム」に活用されて、寒いコペンハーゲンの冬を建物全体で温めます。

そして、このごみ処理施設がすごいのが、この建物自体が名前の通り丘状になっていて、スキーができるレジャー施設にもなっているというところなんです。

ただゴミ処理施設を作り、ゴミからエネルギーを作り出すだけでなく、レジャー施設を作ってしまうなんて......！　レジャー施設に行くことで子どもたちがその施設のことを知り、サーキュラー・エコノミーについて考え、国全体の取り組みを当たり前のように理解することができますよね。

デンマークの環境保護への歴史と本気度が伺い知れるトピックでした！



いかがでしたか？　もちろんデンマークと日本では立地も条件も違いますし、国の規模が違うので同じようにできるわけではありません。

でも環境先進国がどんな感じで環境保護に取り組んでいて、未来の子どもたちへ残しているのか知ることは、とても刺激になると思うのです。



これからもこばちゃんのアンテナに引っかかった、面白い、ハッピー、夢のあるトピックをどんどんご紹介していくので、ぜひ家族やお友だち、同僚との明日の話題に取り上げてみてくださいね。

みなさんが環境について考える、ちょっとしたきっかけになればいいなと思っています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

感想やご意見などお待ちしています^^