みなさん、こんにちは！「ちょこみらPARK」スタッフのまどかです。

＜もし神様に「この100万を増やす方法を考えてみてごらん」と言われたら、あなたはどんな方法で増やす！？＞にたくさんのコメントをお寄せいただきありがとうございました。さまざまな発想があがっていて、興味深く拝見いたしました！

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今日は、「もし本当に数年前に増やそうとしていたら増えたのか？減ったのか？どんな方法なら可能だったのか？」など、気になるお金の増やし方について、ファイナンシャルプランナーの高橋さんにお話をうかがっています。さっそく紹介させていただきますね！

▼寄稿：ファイナンシャルプランナー高橋成壽氏

高橋成壽（たかはしなるひさ）氏プロフィール：
ファイナンシャルプランナー。寿FPコンサルティング株式会社代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、金融系のキャリアを経てFPとして独立。お金を増やす、お金を守るという視点でFPサービスを提供。30代40代の財産形成、50代60代の資産運用、70代以降の相続対策まで幅広い世代に頼られている。「ライフプランの窓口」を企画運営。著者に『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』（廣済堂出版）がある。日本FP協会認定CFP。

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みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの高橋です。
今回は、お金を増やしたいと思ったときに、どんな投資をすれば良いか、お話させていただきますね。

実は、投資といっても手法はさまざまです。1980年代から1990年代初めは定期預金の金利が高かったので、それだけでもお金を増やすことができました。例えば1990年9月の定期預金1年の金利は約6%でした（日銀統計より）。12年で倍になる利率がリスク無しで実現できたのです。今は超低金利が続いているため、ただ預けておくだけではお金を増やすことができません。

そこで今回は、超安全な方法から、昔ながらの投資先まで５つをご紹介します。実際に預けた場合のシミュレーションも入っているので参考にしてみてください。

1：無リスク資産「個人向け国債」
投資の世界では、無リスク資産という考え方があります。投資におけるリスクとは、価格変動を含めて不確定なことを指します。反対に、リスクが無いとは価格変動がなく、元本割れの恐れがないことを意味します。

元本を減らすことのない無リスク資産は、冒頭に挙げたような定期預金も含む預貯金と個人向け国債の２つが代表格ですが、ここでは個人向け国債についてご紹介します。

日本政府にお金を貸して金利を受け取る商品が個人向け国債です。リスクは日本政府が金利を払ってくれなくなったり、お金を返してくれなくなったりすること。これを債務不履行（デフォルト）といいます。個人向け国債は日本政府に関する心配以外には不確定要素がありません。

１万円から買えて、金利は0.05％を最低保証します。一般的な普通預金の金利が0.001％ですから、50倍の金利を保証してくれることになります。

個人向け国債を100万円買っていたら...

【3年前の100万円】
→金利0.05％　利息500円（税引前）×3年＝1500円（税引き前）
【5年前の100万円】
→金利0.05％　利息500円（税引前）×5年＝2500円（税引き前）
増えている計算です。

ただし、例えば、新生銀行のウェブサイト（2021/10/8時点）を見ると、パワーダイレクト円定期預金という商品があります。3年もの金利0.15％とありますので、個人向け国債よりも高い金利となります。購入を決めたとき、念のため幅広く探すと、預貯金でも個人向け国債よりもオトクな商品も見つかるかもしれません。

2：国内株式指数「TOPIX」
リスクのある資産の代表格は株式です。3000社以上ある上場企業の株式を調べるのは大変です。今回は東京証券取引所の1部市場で取引されている会社を用いた指数を買ったことにします。TOPIXという株式指数があり、市場全体を購入すると考えてください。

実際には、投資信託のTOPIX連動型のインデックスファンドやETF（上場投資信託）を購入することができます。

アベノミクスの影響もあり、TOPIXはやや右肩上がりに価格が上場しています。2021年9月30日の終値は2030.16ポイントでした。この株式指数を3年前、5年前に買っていたらどうなっていたでしょう。

2018/10/1　1646.12ポイント　→　2021/9/30　2030.16ポイント
＝23.3％上昇
2016/10/1　1393.02ポイント　→　2021/9/30　2030.16ポイント
＝45.7％上昇
※Yahooファイナンスのデータを利用

3年前に100万円投資していれば123.3万円（税引前）、5年前に投資してれば145.7万円となっていたことになります。リスクはありますが、数字としては魅力的ですね。

3：海外株式指数「S&P500」
投資の神様であるウォーレン・バフェットが妻へのアドバイスとして、「自分が死んだらS&P500を買いなさい」と伝えたとされるアメリカの株式指数です。アメリカを代表する企業500社が選ばれて指数化されています。2021年9月30日の終値は4307.24

2018/10/1　2924.59ポイント　→　2021/9/30　4307.24ポイント
＝47.3％上昇
2016/9/30　2171.37ポイント　→　2021/9/30　4307.24ポイント
＝98.4％上昇
※investing.comのデータを利用

3年前に100万円投資していれば147.3万円（税引前）、5年前に投資していれば198.4万円（税引前）になっていた計算です。

4：おばけ銘柄「米国株式テスラ」
株式の中にはおばけ銘柄もあります。例えば電気自動車メーカーのテスラは現在、株価が高騰しています。

2018/10/1　368.34ドル　→　2021/9/30　775.48ドル
＝110.5％上昇
2016/10/1　169.48ドル　→　2021/9/30　775.48ドル
＝357.6％上昇

3年前に100万円投資していれば、210.5万円（税引前）、5年前に投資していれば457.6万円（税引前）になっていた計算です。実際には、途中で株式分割という方法で株を分割しており、株価は実質的に10年で160倍になったと言われています。

過去にも、Yahooが上場したときには株価上昇が話題になりましたが、成長する企業に投資すると圧倒的な運用成果に繋がる可能性もありそうです。

5：永遠に輝く貴金属「ゴールド」
持ち運べて海外でも換金でき、火に強いということで人気のある貴金属としてゴールドがあります。有事の金と言われ、世界で緊急事態が発生すると買われる珍しい資産です。

2018/10/1　4753円／グラム　→　2021/9/30　6902円／グラム
＝45.2％上昇
2016/10/1　4687円／グラム　→　2021/9/30　6902円／グラム
＝47.3％上昇
※三菱マテリアルHPより

3年前に100万円投資していれば、145.2万円（税引前）、5年前に100万円投資していれば147.3万円（税引前）になっています。価格が変化しない時期もあれば、大きく変動する時期もあります。

ちなみにわたしは、タイムマシンがあればテスラの株を買いたいところですね。投資は値上がりを狙うものと、資産を減らさないためのものなど、資産を保全するためのものなど、目的により買うべき商品が変わります。この商品がベスト！ということができないのが難しいところでもありますね。

さて、5つの方法をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか？
みなさんなら、どの方法で投資してみたいか、ぜひ考えてみてくださいね！

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高橋さん、ありがとうございました！
もし実際に、数年前に増やそうとしていたら、さまざまな方法で増やすことができていたかもしれないのですね。みなさんは、読んでどんなことを感じましたか？ぜひ、感想をお聞かせください♪

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それでは、みなさんのご投稿をお待ちしています☆

（「ちょこみらPARK」スタッフ　まどか）