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  • from: Felixさん

    2007年01月30日 23時23分23秒

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    二宮清純:中村、引退危機!

    どっちもどっちという感じだな。
    両者とも、なぜ大人の対応ができなかったのか。
    オリックス中村紀洋の退団劇は、不毛交渉の産物だった。
    まず球団である。
    野球協約の減額制限は年俸1億円を超える選手の場合、40パーセントまでと定められている。
    ところが中村の場合、球団が提示した金額は60パーセントダウンの8000万円。
    これは明らかに野球協約に違反する。
    野球協約では「選手の同意があればその限りではない」とのただし書きがあるが、もちろん中村は同意していない。
    他球団の補強がほぼ終了してからの事実上の戦力外通告も不適切だ。
    2回目の12球団合同トライアウトも昨年11月27日に終わっており、その後で自由の身になったところで働き場を探すのは困難だ。
    プロ野球選手会はオリックス球団に送った抗議書の中で、球団の対応を「他球団との契約の可能性を著しく減少させたことを中村選手に謝罪するとともに、オリックス球団の行為がNPBと選手会の申し合わせ及び野球協約に反することを認めること」と手厳しく批判している。
    オリックス球団に瑕疵(かし)があったのは以上のことからも明らかだが、中村の発言も首をかしげざるを得ないものが少なくなかった。
    「球団は冷たい」
    「手術した際に球団関係者が見舞いに来なかった」
    気持ちはわかるが、契約と感情はこの際、分けて考えるべきだろう。
    左手首の故障を中村サイドが「公傷」と主張したのに対し、球団はそれを認めなかった。
    こうした見解の相違が「冷たい」という言葉になって表れたのだろう。
    「公傷」で押し通すのなら、感情論に引きずり降ろすのではなく、もっと合理的な証拠を示すべきだったのではないか。
    手術した際に球団関係者が見舞いに来なかったウンヌンは、あまりにも子供っぽい。
    そんなに見舞いに来て欲しいのなら、最初から契約書の中に「球団関係者は選手が手術した際、必ず病院に見舞いに来ること」との一文を盛っておけばよかったのだ。
    ひとりの人間として中村の気持ちは理解できる。
    だが、残念ながらそこまで要求する権利は彼にはない。
    内幕を暴露したことで逆に中村は男を下げたような気がするな。
    4年前もそうだった。
    中村はFA権を行使してニューヨーク・メッツと契約寸前までいきながら、最後の局面で自ら破談にし、結局、近鉄バファローズに残留した。
    メッツは2年総額約8億円という破格の契約条件を提示した上にメディカル・チェックまですませていた。
    あとは契約書にサインを走らせるだけ。
    本人も「95パーセント(メッツへ)行く」と語っていた。
    ところが契約の直前、メジャーリーグの公式ホームページに「契約合意」の記事が載ったことに対し、中村は「ルール違反する球団とは契約できない」と激怒。
    急転直下、元のサヤにおさまったのである。
    振り返って考えても、あれはおかしな話だった。
    本当にメジャーリーグに挑戦したい気持ちがあったのなら、先方が少々フライングしたところで、それを理由にテーブルを引っくり返すような真似はしなかっただろう。
    メンツを潰されたメッツが怒るのも無理はなかった。
    「パールハーバー以来の裏切り」などという物騒な発言まで飛び出し、その後、メッツとメジャーリーグ機構は日本のメディアに抗議書を送り付ける騒ぎに発展した。
    これも元はと言えば、中村の優柔不断さが原因。
    素直にメッツに入っていたら、彼の野球人生はもっと実り多いものになっていたはずだ。
    04年、近鉄がオリックスに吸収合併されたのを機に再びメジャーリーグ入りを目指したが“前科”のある中村に魅力的なオファーを提示する球団はなかった。
    何とかドジャースとマイナーリーグ契約を結ぶことはできたものの、結局、メジャーリーグでは1年間で通算打率1割2分8厘、0本塁打、3打点という成績しか残すことができなかった。
    中村は「フルスイングがオレの持ち味」と発言して、自らのスタイルを変えようとしなかったが、私の目には自縄自縛のように映った。
    今回のケースもそれとよく似ている。人一倍、自負心が強いのはよくわかるが、一人相撲を取って損をするのは自分自身である。

    <この原稿は07年2月9日号「週刊ゴラク」に掲載されています>

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