「オリックス・小松が８回２失点で９勝目マーク」
緩急をうまく使い分けたオリックス・小松は８回２失点で９勝目。
一回にいきなり１点を失ったが、二回以降は立ち直り「力を抜いてリラックスして投げられた」と満足そうだった。
２ケタ勝利まであと１勝と迫ったが、小松は「そこを目標にしていたら上には行けない」と頼もしい。
新人王も狙える２年目の２６歳は「しっかり準備していきたい」と早くも次の登板に向けて気持ちを切り替えた。

大石監督（小松に）「二回から気合が入っていた」

後藤（適時二塁打と７号ソロで２打点）「けがしていた分を取り戻したいと思っている」

「ローズ２発！オリックス連敗ストップ」
左腕宮西に代わっても、ローズのやることは１つだった。
１点差に詰め寄られた９回表１死。
外角へ逃げていく変化球をフルスイングでバットに巻き付ける。
打球は右翼席中段へ吸い込まれる、この日２発目の２８号ソロとなった。
一塁ベンチに戻ると、出場のなかった清原と右手を３回合わせ喜びを爆発させた。
追い上げてくる相手の闘争本能を、ひと振りで薄れさせた。

日本ハム戦では９発の荒稼ぎだ。
「（２本とも）ビッグホームランだった」と自画自賛。
近鉄時代の指揮官である梨田監督の前でのアーチ量産には「関係ない」と厳しい表情を見せる。
勝負に徹している姿勢の表れだった。

ファン選出で出場した球宴明けの５戦は、１８打数１安打と極度の不振にあえいだ。
バランスを崩していたが、前日１２日のロッテ戦（京セラドーム）で右中間二塁打を放ち、大石監督は「もうじき上がってくるかもしれませんよ」と予告。
的中に同監督は「気分よくなってくれてると思うし、今日を機にガンガン打って欲しい」とうなずいた。

連敗を止め、３位日本ハムに２・５ゲーム差と再接近。
ローズの爆発が浮上の原動力になる。
（日刊スポーツ）

「オリックス逆転勝ち、小松は３連勝で９勝目…日ハム４連敗」
日本ハムは一回、工藤の右翼線二塁打を足がかりに、小田の右前打で先制。
オリックスは二回、ローズの同点２７号ソロに続き、日高、後藤の連続長打で勝ち越し。
七回にも後藤が左越えソロを放った。
日本ハムは八回二死二塁で田中が左翼線二塁打を放って１点差としたが、オリックスも九回、ローズの右越えソロで突き放した。
オリックスは九回を加藤大が締めた。
小松が３連勝で９勝目。
日本ハムは今季２度目の４連敗で、グリンが６連敗となった。
（読売新聞）