「岸田は８回１失点で４勝目マーク」
オリックス・岸田は一回、いきなり先頭の西岡に本塁打されたが、打線の援護もあって立ち直り８回１失点。
４勝目を挙げ「腕も振れたし、点の取り方もよかったのでリズムに乗れました」と満足げだった。
球数は９４球で完投も狙えたが、今後の戦いを見据えてマウンドを譲った。
今季は故障で出遅れたこともあり「休んでいたのでそのぶん、がんばらないといけない」とドン欲だった。
（サンケイスポーツ）

「確変ＣＲ砲フィーバー！オリは離れん４連勝」
ＣＲ砲のフィーバーが止まらない。
オリックスはローズで追いつき、カブレラで突き放し、そしてローズでとどめを刺した。
首位・西武を猛追するチームの勢いを示す強烈な３発が舞い上がった。
絶好調の４０歳は０―１の２回にバックスクリーンへ同点の３５号ソロを放つと、圧巻は５回だ。
右翼場外の階段に直撃する３６号３ランは推定飛距離１４０メートル。
第２打席の左翼線二塁打と合わせて３打席連続の初球打ちに「３打席で３球だから、サンキュー・ベリー・マッチ！」。
バット同様にダジャレもさえを見せた。
ローズにとっては記録ずくめの１日。
日本では通算４３８本塁打となり、秋山（ダイエー）を抜いて歴代１３位に浮上し、メジャーでの１３本と合わせると、日米通算４５０号。
リーグトップ独走の打点は１０２とし、８８年の門田（南海）以来、史上２人目の４０歳以上での１００打点を記録した。
しかし「チームが優勝することの方が大事だから」と４番として勝利に導いたことを喜んだ。
カブレラは３回に勝ち越しの３４号ソロ。
これでアベック弾が出た試合は１１勝１敗となった。
５回に“弟分”が四球で歩かされた後に本塁打したローズも「目の前で歩かされると、ほおを叩かれた感じがする。互いに刺激し合っている」と相乗効果を口にする。
今月に入って２度目の４連勝で、貯金は０１年６月以来の７。
奇跡の逆転優勝へ、ＣＲ砲の集中力はどんどん高まってきた。
（スポーツニッポン）

「ローズ＆カブ３発で４連勝」
日本の、いや、関西のハートを持つ男が「どないや！」とばかりの表情で、自らの打球の行き先を見届けた。
五回だ。
オリックス・ローズが放ったこの日２本目のアーチは、右翼スタンドを超え、その後方にある階段を直撃する１４０メートル弾となって、その飛距離と点差でロッテの戦意を完全に奪い去った。
前夜のサヨナラ打から「気持ちを持ち上げられたよ」と、その興奮を持続したまま迎えた試合。
そのサヨナラ打も初球なら、１点を追う二回、先頭打者としてバックスクリーンへ放った３５号も初球。
さらに三回、僚友・カブレラの勝ち越しアーチを見た直後の打席でも初球を左翼線二塁打。
そして五回一死一、二塁。
しかも目の前で「右投手に、右のカブレラが歩かされた。ほおをたたかれたような気持ちになるよね」と、さらに集中力を増した打席でそのバットがさく裂するのはもはや、必定とも言える。
またまた初球をかっ飛ばした３ランは、日米通算４５１本目（国内４３８本）、５年（４季）ぶりに１００打点にも到達するものだった。
もちろんローズは、そんな記録よりなにより「このチームで、みんなで優勝することが目標だから」と、楽天に続きロッテにも勝ち越しが決定。
しかも９７年１０月１２日以来の貯金７と勝利を重ねられたことがうれしい。
うれしさのあまり「今日は全部初球だから、３打席で３球。サンキューベリーマッチ！」と１２シーズンの経験を存分に生かしたジャパニーズオヤジギャグまでかっ飛ばした。
こちらの“一発”は、本業の破壊力にはやや及ばなかったが、和み度は満点。
味方を喜ばせ、敵を震え上がらせるローズが、奇跡の逆転Ｖへ、チームを引っ張り続ける。
（デイリースポーツ）