「ｂｊ王者・大阪冷や汗　開幕逆転勝ち」
４季目を迎えた男子プロバスケットボールのｂｊリーグが１１日に開幕。
開幕戦では初年度からの４連覇を狙う大阪が新加入の滋賀に８１―７８で逆転勝ちし、白星スタートを切った。
１２チームが東西２つのカンファレンスに分かれて王座を争う。

主将のカツが逆転への合図になった。
第１Ｑ途中、新加入の滋賀に６―１８とリードされた場面。
大阪のフォワード、ワシントンがタイムアウトで仲間を一喝した。
「こんなに点数を離されるようなチームじゃないだろ！」。
プレーでもチームを引っ張り、直後に３連続シュートを成功すると、硬かった選手たちに本来の動きが戻って逆転。
終了間際に１点差に詰め寄られても、試合巧者らしく逃げ切った。

徹底的にマークされながら３１得点を挙げたエースは「僕がリーダーとしてやるべきことをした」とさらり。
メンバー１１人中、昨季在籍したのは４人だけとあってチームとしての完成度はいまひとつ。
天日ヘッドコーチも「努力しないといけないところが分かった」と反省しきりだったが、４連覇を狙う王者には絶対的エースがいる。

＜滋賀＞
見せ場はつくったが、記念すべき初ゲームに惜敗した。王者相手に残り９・８秒で１点差に詰め寄ったが及ばず。主将のポイントガード藤原は「結果を形として出したかった。でも、あと一歩まで来られたのは収穫」と納得の表情。滋賀県出身で、試合前に始球式を行ったサッカー元日本代表の井原正巳氏も「シーズン終了後にいい成績を残してほしい」とエールを送った。
(スポーツニッポン)