私は今迄五十代の小学区うの女教師をマッサージしていました。その時、その患者さんが素晴らしい話をして下さいました。


彼女の教え子の一人に手が短くて指が無く、足の指で色々な事をしている二十歳前の娘さんがいるそうです。

その娘さんは足の指にペンを挟みパソコンのキーボードを打ち込むそうです。またその娘さんは市内の学校行事に積極的に参加して、御自分の体験を話して見えます。
それどころか近く宇都宮出かけて講演をされるのだそうです。
私はマッサージしながら、

「私はその娘さんに負けてるね。もっと頑張らなければいけないな。」
と先生に話しました。そしたら先生は、

「今、あなたの処に来た時に、パソコンで書き込みをしているのを見て、私より書き込むのが早いと想ったよ。素晴らしいなと感心したよ。」


と言って下さいました。
一昨年、突然パソコンを覚えると言いだした時、私の娘たちと共に何人かの患者さんが、頑張れよって言ってくれました。先生はその中野一人です。
彼女は内部障害者です。心臓の病を持って見えますが、とてもパワーの有る人です。
先生は私に良く言われます。

「私は職業柄、学校では緊張しているし、自宅に帰れば姑に気をつけなければなりません。あなたの処に来た時だけ一人の女性になれるのです。それにあなたと心から話し合えます。身も心もリフレッシュ出来ます。週末が楽しみでなりません。」


彼女は毎週土曜日の朝おいでになるのです。
私は七十二歳だけど現役の鍼灸師として働く事を感謝しています。それに我が家にいて患者さんから色々な話を伺えるのは最高の幸せです。
ノブピーさん、あなたなら分かって下さると想うけど、私は女性の体に触る事を法律で認められているのだよ。
この商売は三日やったら止められないね。