「大阪がＰＫ戦制し優勝…オーシャンアリーナカップ」
▽名古屋オーシャンズ４－４シュライカー大阪（ＰＫ名古屋２－４大阪）（１５日、オーシャンアリーナ）
　オーシャンアリーナカップ決勝は波乱の結末となった。
　前後半４０分を４－４の同点で終えＰＫ戦にもつれ込むと、大阪の守護神、ＧＫ藤原潤が躍動した。
　ボラ、上澤のシュートを完全に読み切ってゴールを死守。
　一方の大阪は４人全員が成功して前半０－４からの大逆転勝利。
　名古屋のホームアリーナ完成を記念した今大会、栄冠を手にしたのは名古屋ではなく大阪だった。

　大阪は前半、キックオフのボールを奪われ開始５秒で失点。
　その後も失点を重ね、０－４で前半を終えた。
　後半の開始直後から奥田亘をＧＫに据えてパワープレーを仕掛けると、松宮充義の２連続ゴールや瀬戸彬仁の追加点で１点差。
　さらに怒濤の攻撃を仕掛け、残り１秒、相手ゴール前のファウルでＰＫを得ると、岸本武志が冷静に押し込み土壇場で同点に追い付いた。
　勢いに乗った大阪はＰＫ戦でも４人全員が決めて勝利をつかんだ。
　ＧＫ藤原が上澤のシュートを防いだ瞬間、大阪の選手たちは殊勲の守護神に駆け寄って喜びを爆発させた。

・大阪・アドリアーノ監督
　「前半に失点し、感情的なコントロールができないまま相手のプレッシャーに負けてしまい、パスミスや自分のプレーを見失う選手がいた。後半は気持ちを切り替え、感情的な部分をしっかり抑えてプレーし、そして私の要求に選手がしっかり答えてくれた。この優勝がチームにとって自信につながるタイトルとなった」

・大阪・岸本武志
　「個人的に優勝できたことはすごく嬉しいし、シュライカー大阪としてタイトルを取ったことは自信につながる。パワープレーでしか戦えない状況を作ってしまうのは、チームとしてもっとレベルを上げていかなければいけないところだが、Fリーグに向けてそして優勝できるようにパワープレーなしでもしっかり戦えるチームになれるよう頑張っていきたいと思う」


◆Ｆリーグ開幕まで１か月

○…７月１２日のＦリーグ開幕まで１か月。
　今大会は準優勝に終わったが、リーグ本番では、名古屋が優勝候補の筆頭であることは間違いない。
　アジウ監督は今大会の結果を踏まえ、より一層周到に仕上げて開幕を迎えるだろう。
　今大会ほとんど出番のなかったボラ、鈴木隆二、丸山哲平、野嶋倫、新外国人のシジネイも戦列に加わってくる。
　プライドを傷つけられた王者のリベンジに注目だ。

（スポーツ報知）