2008年 02月 20日 08:12 JST

　［東京　２０日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均はもみあいとなる見通し。３連休明けとなった１９日の米国株式市場が下落したことを受けて寄り付きは小安く始まり、その後は材料に乏しい中、アジア株やザラ場での為替動向などをにらみながらの展開になるとみられている。

　原油や商品価格が足元で上昇していることから、石油関連や商社など資源にかかわりがある銘柄に注目が集まりそうだ。

　日経平均の予想レンジは１万３５００─１万３８００円。　

　新光証券シニアテクニカルアナリスト　三浦豊氏は、原油価格などの上昇で景気の先行きに対する懸念が市場に台頭する可能性を指摘する。「商品価格の上昇を通じたインフレ圧力が再び強まれば、今後の米国金融政策に不透明感が出て市場に不安が広がることになる」（三浦氏）という。

　米国はきょう、１月の住宅着工件数や１月の消費者物価指数、１月の実質所得など複数の経済指標の発表を控えている。「これらの指標に対する今晩の米国市場の反応を見極めたいとの投資家が多ければ、様子見ムードが強まりそうだ」（国内証券）との見方も出ている。

　原材料の高騰を受けて、ブリヂストン(5108.T: 株価, ニュース, レポート)が１９日に発表した２００８年１２月期連結営業利益は前年比２２％減の１９５０億円と、主要アナリスト１０人の予測平均値２３１１億円を下回った。「ブリヂストンは非常に慎重なスタンスの企業。この決算を受けてきょうどのように反応するかで、国内株式市場の地合いの強さが推し測れるのではないか」（リテラ・クレア証券理事　井原翼氏）との声が出ている。

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