2008年 03月 19日 08:31 JST

　［東京　１９日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は堅調な展開が見込まれている。米利下げは予想より小幅だったものの、イベント通過で過度な不安感が後退し米国株は大幅高。ドルが１００円付近で推移し、円高が一服していることもあり、日経平均は１万２５００円台まで上値を伸ばす可能性があるという。

　日経平均の予想レンジは１万２２００─１万２６００円。

　米利下げ幅は０．７５％と、事前に期待された１％より小幅なものにとどまった。ただ、米リーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)とゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)が発表した四半期決算が予想を上回ったこともあり、米国株は大幅高。Ｓ＆Ｐはここ５年余りで最大の上昇率を記録した。

　市場では「利下げでサブプライム問題が解決するわけではないが、イベント通過で過度な不安感が後退した」（三菱ＵＦＪ証券投資情報部部長代理、山岸永幸氏）との声が上がっている。米リーマンなどの決算は予想よりよかったとはいえ大幅減益。「これを好感したということは、第２のベアー・スターンズ(BSC.N: 株価, 企業情報, レポート)への不安が、それだけ大きかったということだ」（中堅証券）との声も出ている。

　過度な不安感の後退は、東京市場にも引き継がれそうだ。為替が急速にドル高／円安に振れたこともあり幅広く買い戻しが入るとみられ、日経平均は１万２５００円台に上値を伸ばすと期待する声が広がっている。センチメントの改善で先物買いが強まる可能性もある。

　「東京市場についても、１万２０００円割れは売られ過ぎ。１万２０００円台をレンジの下値として固める流れに乗りそうだ」（三菱ＵＦＪ証券、山岸氏）との声が上がっている。

　混迷する日銀総裁人事については「総裁代行が決まっていれば、日銀の業務に大きな支障はない。海外勢の日本株売りにはつながらない」（三菱ＵＦＪ証券、山岸氏）という。　

http://jp.reuters.com/

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