2008年 03月 26日 08:24 JST

　［東京　２６日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は弱含みの見通し。米株が一服商状となっているほか、ドル／円も１００円を割り込んでおり、輸出株中心に利益確定売りが出やすいとみられている。

　市場推計による権利落ち分は日経平均で１００円程度で、埋めきるのは難しいとの声も出ている。ただ弱い住宅関連指標が出たにもかかわらず米市場が比較的堅調だったことから東京市場の下値も限定的になりそうだという。

　日経平均の予想レンジは１万２５５０─１万２８００円。

　米国株式市場はＳ＆Ｐとナスダックが続伸したものの、ダウは小幅安で引けた。日経平均は前日までの５営業日で１０００円近く上昇しており「利益確定売りが出やすい状況」（新光証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏）となっている。

　市場推計による権利落ち分は日経平均で１００円程度、ＴＯＰＩＸで１１ポイント程度とみられているが「きょう一日で埋めきるのは難しそうだ」（国内証券情報担当者）という。ただ「ここ最近は当日に権利落ち分を埋めたかと翌年度の株価の騰落が連動しているが、それ以前の統計では連動性は低い」（同情報担当者）との声も出ていた。

　スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）／ケース・シラーが発表した１月の米一戸建て中古住宅価格は、２０地域のうち１６地域で前年比の下落率が過去最大となった。また米大手民間調査機関コンファレンス・ボード（ＣＢ）が２５日発表した３月消費者信頼感指数が大幅に低下した。しかしながら米株は底堅く推移したことから、日本株の下値も大きくないとの見方があった。

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