2008年 03月 31日 08:09 JST

　［東京　３１日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は反落。前週末２８日に急騰して大引けた反動で、一服感が出るとの見通し。２８日のシカゴ日経平均先物６月限（ドル建て）が大証終値比１５５円安の１万２６８５円となったことからも、それにサヤ寄せする形で寄り付きに下落するとみられている。

　きょうは寄り前に２月の鉱工業生産指数速報の発表がある。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前月比マイナス２．１％と、２カ月連続の低下で、１月とほぼ同じ下落幅となる。明日の短観の方が注目度は高いものの、鉱工業生産が事前予測を大きく振れるようであれば市場が反応することも考えれられる。

　為替が１ドル９８円台後半で推移している。「朝方売られた後は底ばい圏での推移とみているが、ザラ場で９８円台前半まで円高が進めば、下落幅がさらに拡大するかもしれない」（新光証券シニアテクニカルアナリスト　三浦豊氏）との声が出ている。

　日経平均の予想レンジは１万２５００─１万２９００円。

　きょうは期末の最終日であるほか、明日４月１日に日銀短観３月調査の発表を控えている。明和証券シニア・マーケットアナリスト　矢野正義氏は「期末で売り圧力が少ない一方、短観前で様子見姿勢が強い。半面、積極的な買い材料にも乏しい。方向感のない展開となりそうだ」と述べた。

　ロイターがまとめた民間シンクタンクの短観予測では、大企業・製造業の業況判断ＤＩはプラス１３、非製造業ＤＩはプラス１１となり、ともに１２月（それぞれプラス１９とプラス１６）から大幅に悪化する見通しとなった。予想通りになれば、製造業は２００４年３月（プラス１２）以来、非製造業は０５年３月（プラス１１）以来の低水準となる。

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