2008年 04月 22日 08:26 JST

　［東京　２２日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は反落する見通し。前日にこれまでの節目となっていた１万３５００円を上抜けた一方、５日続伸となったことから、いったんは一服感から利益確定売りが出やすいと予想されている。

　ただ、市場センチメントの改善基調に変わりはないという。前日の米国株式市場では、バンク・オブ・アメリカ（バンカメ）(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算が予想と比べ下振れたことなどからダウは小幅安となったが、「以前であれば１００ドルぐらい下げてもおかしくないところだが、２４ドルしか下がらなかった。市場は強気になってきている」（明和証券シニア・マーケットアナリスト　矢野正義氏）との指摘が出ている。

　日経平均の予想レンジは、１万３５００─１万３８００円。　

　きょうの国内株式市場は、上値を抜けた後の利食い売りが出やすい展開が予想されている。大和証券ＳＭＢＣのグローバル・プロダクト企画部部長、高橋和宏氏は「騰落レシオ（２５日移動平均）が上昇して、過熱ゾーンに入っている」と指摘。一方で「野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の野村証券社員によるインサイダー取引の報道が、相場にどの程度影響するか見極めたい」（高橋氏）と話す。

　半面、戻りを試す方向に変わりはなく、「ザラ場での為替動向にもよるが、下げたところでは押し目買いが入ると期待している」（明和証券の矢野氏）との声が聞かれた。　　

http://jp.reuters.com/