2008年 04月 23日 08:18 JST
　［東京　２３日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は続落する見通し。前日の米国株式市場が下落し、為替が１ドル＝１０２円台後半と円高基調になっていることを嫌気し、売り先行で始まるとみられている。

　あすから本格化する国内企業決算の発表を前に慎重ムードが強まり、商いが薄いなか終値で１万３５００円を維持できるかどうかがカギとなりそうだ。

　「特別な材料がないので、きょうも調整が続く」（リテラ・クレア証券理事　井原翼氏）とみられている。

　日経平均の予想レンジは、１万３３００─１万３６００円。　

　国内企業決算は２４日から本格化する。市場では「業績に対する不透明感を、市場は完全に織り込んではいない」（新光証券シニアテクニカルアナリスト　三浦豊氏）との声が出ている。きょうの国内株式については「売り一巡後にショートカバーが入り、終値で１万３５００円を維持できるかが鍵。割り込めば、超短期的だが調整局面に入る」（三浦氏）とみられている。　

　業種別では、２２日の米原油先物が、１バレル１１９ドル台に上昇して最高値を更新したことから、石油関連株の動きに注目が集まりそうだ。原油高による企業収益や個人消費押し下げなどの懸念があらためて台頭する可能性がある一方、国際石油開発帝石ホールディングス(1605.T: 株価, ニュース, レポート)が２２日にアゼルバイジャン共和国領での原油生産開始を発表するなど複数の材料がある。

　個別では「トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やみずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)など、５日続伸の上昇局面をけん引した主力株が引き続き値を落としやすい」（リテラ・クレア証券の井原氏）と指摘がある。

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