2008年 05月 28日 08:17 JST
　［東京　２８日　ロイター］　市場関係者によると、きょうの東京市場で日経平均は小じっかりとなる見通し。３連休明けの米株市場は反発したが戻りが鈍いうえ、前日の東京市場で米株反発をある程度織り込んでいたため、上値を追う展開にはならないとみられている。

　個別では、円安方向に振れているほか、ナスダックが上昇していることでハイテク株に買いが先行しそうだと予想されている。

　日経平均の予想レンジは、１万３８５０円─１万４０５０円。

　米ダウは前週末までの４日間で５００ドル以上下落したが、３連休明け２７日のリバウンド幅は６８ドル。原油価格の下落や４月米新築１戸建て住宅販売が市場予想を上回ったことなど買い材料が多かった割に「戻り幅が小さい」（新光証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏）と受け止められている。前日の東京株式市場が２７日の米株反発を織り込む形で上昇していただけに大きなポジティブ材料とはなりにくいという。

　ただ為替が１ドル＝１０４円台まで円安が進んでいるほか、原油価格の大幅下落を受け、ハイテク製品への個人・企業支出拡大の期待が高まりナスダック総合指数は３６．５７ポイント高と大きく上昇。市場では「沖電気工業(6703.T: 株価, ニュース, レポート)が半導体部門をローム(6963.OS: 株価, ニュース, レポート)に売却する方向で最終調整に入ったと一部で報じられており、再編期待からもハイテク株に買いが集まりそうだ」（大手証券）との声が出ている。

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