2010年 02月 26日 07:22 JST
　［ニューヨーク　２５日　ロイター］　２５日の米株式相場は反落。主要３指数は一時１％強下落した。この日発表された新規失業保険週間申請件数と１月の耐久財新規受注が弱い内容となり、経済回復の強さに対する懸念が強まった。

　この日の取引はさえないスタートとなったが、アップル(AAPL.O)が１対４の株式分割を計画しているとのうわさなどを背景に、ナスダックを中心に終盤にかけて下げ幅を縮小した。アップルの広報担当は、同社は株式分割について発表を行っていないと表明した。

　一部アナリストの間では、終盤にかけての相場全体の回復は序盤の売りが行き過ぎたためとの指摘も聞かれた。

　米商務省が発表した１月の耐久財受注統計は、変動の大きい輸送機器を除く耐久財新規受注が予想外に減少。新規失業保険週間申請件数も増加し、株価を圧迫した。

　工業株と金融株を中心に売りが広がり、ＪＰモルガン・チェース(JPM.N)は０．５％下落した。

　ダウ工業株３０種は５３．１３ドル（０．５１％）安の１０３２１．０３ドル。

　ナスダック総合指数は１．６８ポイント（０．０８％）安の２２３４．２２。

　Ｓ＆Ｐ総合５００種は２．３０ポイント（０．２１％）安の１１０２．９４。

　格付け会社がギリシャを格下げする可能性があると表明し、一部のユーロ圏諸国の債務をめぐる懸念が再燃したことも売り材料となった。

　コカ・コーラ(KO.N)は３．７％安。同社はコカ・コーラ・エンタープライジズ（ＣＣＥ）(CCE.N)の北米ボトリング事業を約１３０億ドルで取得する方針を明らかにした。ＣＣＥは３２．９％急伸。

　アップルは０．７％高。

　薬剤給付管理のエクスプレス・スクリプツ(ESRX.O)は８．５％急伸。複数の証券会社が目標株価を引き上げたことを好感した。

　この日はオバマ米大統領が開いた医療保険改革をめぐる超党派会合を背景に、医療保険銘柄に注目が集まった。ヘルスケア関連株指数はほぼ終日マイナス圏での推移が続いたが、終値は０．０２％高となった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル）

　　　　　終値　　　　　　　　　10321.03（‐53.13）

　　　前営業日終値　　 　10374.16（＋91.75）

ナスダック総合

　　　　　終値　　　　　　　　　2234.22（‐1.68）

　　　前営業日終値　　 　2235.90（＋22.46）

Ｓ＆Ｐ総合５００種

　　　　　終値　　　　　　　　　1102.94（‐2.30）

　　　前営業日終値　　 　1105.24（＋10.64）

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14077220100225?sp=true