7月25日 11時0分

２４日のヨーロッパの債券市場では、厳しい財政状況にあるスペインの国債が売られ、１０年ものの国債の利回りは、一時７．６％台と、前日つけたユーロ導入以来最も高い水準をさらに更新しました。

２４日のヨーロッパの債券市場では、スペインの複数の州政府が中央政府に財政支援を要請することで、財政が一層悪化するという見方から、スペイン国債を売る動きが続きました。
その結果、１０年ものの国債の利回りは、一時７．６％台と、前日つけたユーロ導入以来最も高い水準をさらに更新しました。
高い利回りが続いていることを受けて、スペイン国内では、２４日付けの経済紙が「政府は当面の資金繰りを支えるため、ＥＵへの支援要請も検討している」と伝えるなど、このままではＥＵから財政支援を受けることも避けられないという見方が広がっています。
また、ヨーロッパ各国の株式市場でも前日に続いて多くの市場で株価指数が下落し、とりわけマドリード市場では３．６％、ミラノ市場では２．７％の大幅な値下がりになりました。
一方、この日は、大手格付け会社がドイツ国債の格付けの見通しを変更して、将来、格下げがありうるとしたことで、これまで安全な資産として買われてきたドイツ国債もいくぶん売られ、投資家がユーロ圏から資金を移す動きが広がることを懸念する声も出ています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120725/k10013836491000.html