2012年 07月 31日 06:39 JST

［アテネ　３０日　ロイター］　ギリシャ連立与党が３０日に行った緊縮策をめぐる協議で、サマラス首相の新民主主義党（ＮＤ）と連立を組む全ギリシャ社会主義運動（ＰＡＳＯＫ）と民主左派の２党が実施期間の２年延長を求めたことが、関係筋の話で明らかになった。国際支援機関が要求する赤字削減に向けた措置での合意が遅れる可能性が出てきた。

ギリシャ政府は、国際支援を受ける条件として２０１３─１４年に１２０億ユーロ近くの歳出を削減する必要がある。与党３党はこれまでに緊縮策の大半で一致しており、残り１５億ユーロの削減について合意する必要があった。

しかし、党関係者によると、この日の協議でＰＡＳＯＫと民主左派は、予想以上に深刻なリセッション（景気後退）を踏まえ、緊縮策の実行には追加の時間が必要だと強調、２年ではなく４年にわたり分散して実施する必要があるとの立場を示した。

民主左派のクベリス党首は３党党首による協議の後、記者団に対し「戦略的な計画では合意している。協議は引き続き行われ、数日中に再び話し合いを行う」と述べた。

党関係者が明らかにしたところによると、クベリス氏とＰＡＳＯＫのベニゼロス党首はこれより先に意見交換を行い、厳しい緊縮策を２年で全て実施するのは不可能との見解で一致、プログラムの延長を求めることで合意していた。

別の党関係者によると、ＰＡＳＯＫは６７億ユーロ分の削減を２０１３─１４年に、残りについてはその後の２年で実施することを求めているもよう。

ただ、サマラス首相は支援条件の再交渉に向けた最初の一歩としてギリシャに対する国際機関の信頼を取り戻すことを目指しており、こうした案には抵抗することが予想される。

３党党首の会談後、ストゥルナラス財務相は記者団に「完璧な（政策の）組み合わせを見いだそうとしている」と語り、「道のりは厳しく、２年延長が必要との見方で誰もが一致している」と述べた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86T06T20120730

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ギリシャをとっとと追い出すべし￥