「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢大きな川の向こうの綺麗なお花畑で、エーファ、君によく似たお嬢さんたちが手を振っている。どうやら僕は、地獄に堕ちなくてはならないようだ。…おかしいな？ 僕はこんなにも、清く正しく生きてきたというのに……｣
エーファ｢…とりあえず、そのまま逝ってしまえ｣

〜自慢の妹〜

「Re:悪魔バトル」

エーファ｢お？｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢どうだいエーファ、僕の自慢の妹は？ 実に素晴らしいだろう？｣
エーファ｢あ〜はいはい。あたしのアリエルちゃんの次くらいにね。妹自慢もいいけど、レベッカ、いくらなんでもあれだけボカスカ攻撃喰らいまくって、大丈夫なの、あんた？｣
レベッカ｢ハッハッハッ。なにを言っているんだいエーファ。…大丈夫なワケ、ないだろう？｣

「Re:悪魔バトル」

アリエル｢大丈夫、ヴェロニカ？｣
ヴェロニカ｢ああ、問題ないアリエル。うっかりＣＳＣがオールスパークに還りかけるレベルで盛大に気絶したら、かえってスッキリした｣
エーファ｢なんやかんや言って、そのバカ…じゃなくて頑丈さは、さすがのストラーフ型よねぇ。だけど、すぐにマスターにメンテしてもらうのよ｣
ヴェロニカ｢わかっている。…だが、その前に一つだけ聞かせてくれないか、姉さん｣
レベッカ｢なんだい？｣
ヴェロニカ｢姉さんなら、彩夏さんとどう戦う？｣
レベッカ｢たとえ相手がだれであれ、力でねじ伏せる｣
ヴェロニカ｢それが、ストラーフの戦い方だからか？｣
レベッカ｢それが、僕の戦い方だからだ｣
ヴェロニカ｢ハハッ。姉さんらしい答えだな｣
レベッカ｢なら、君ならどう戦うんだい？｣
ヴェロニカ｢そうだな…。まだ、分からないな｣
レベッカ｢そうか｣
ヴェロニカ｢だけどもう、私は恐怖から逃げたりはしない。…今の私に言えるのは、それだけだ｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢このバトル、僕の勝ちだよ？｣
ヴェロニカ｢……ああ、私の負けだ。ハ、ハハハ…。フル武装で、最大の、攻撃もヒット、させて…それなのに、素手の…相手に、負けてしまったぞ、私は…。ハハ…。これでは、どんな言い訳も、できやしない、な。…悔しいな、悔しくて、仕方が、ないな。…でも、もういい。…いまは、ただ、眠りたい。…それ、だけ……｣
レベッカ｢…それでも倒れない、か。いいね。実に素晴らしいよ、ヴェロニカ｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢ぐ…ばあっ……｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢僕だって、負けるのは嫌いなんだ｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢一刀！ 両断!!｣
レベッカ｢ぐっ…。いいね。いい攻撃だ。凄く痛いよ。…けどね！｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢アハハハハハッ！ 私の前から消えてなくなれっ!!｣

「Re:悪魔バトル」

「Re:悪魔バトル」

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢うわああああぁっ!! …ウラガーン!!｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢恐怖と、踊ってみなよ｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢…君には、失望したよ｣
ヴェロニカ｢ひ、ひっ…!?｣
レベッカ｢君はそうやって、いつも言い訳してばかりだ。彩夏に勝ちたいのなら、どうしてバトルしない？ 実力が足りないから？ レイテが酷い目にあったから？ ただ怖いからだろ。私には迷いも恐れもない？ 嘘をつくなよ。ならどうして、いま君は、フル武装じゃない？ その装備の性能を知りたいから？ 違うね。そうすれば、負けた言い訳になるからだろ。負けることをただ恐れて、言い訳ばかりしてるだけの君の攻撃なんて、いくら喰らっても、ちっとも痛くないね。だから僕は、決して倒れない｣
ヴェロニカ｢う、あ、あああ……｣
レベッカ｢どうしたんだいヴェロニカ？ 僕が怖いのかい？ そうだ、それでいい。君もストラーフなら…｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢…ど、どうだ？ い、いくらなんでも、頭部に直撃だぞ？ 無傷でなんていられるワケがない。…ハ、ハハッ。悪いのは姉さんだぞ。私は、バトルに応じて、ただ戦っただけだ。…もし万一の事態が起こっても、私は、悪くない。悪いのは…全部、私を、バトルに誘った、姉さんなんだ……｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢ああぁっ!!｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢私を！ 偽物と呼ぶなぁぁぁ!!｣

「Re:悪魔バトル」

レベッカ｢ほら、返してあげるよ偽物君。だから今度は、もっとマシな攻撃をしてみなよ｣
ヴェロニカ｢…お、おのれぇ！｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢うわっ!?｣
レベッカ｢こんな棒切れを振り回して、それで君は、僕に勝てるつもりだったのかい？｣
ヴェロニカ｢そ、そんな…。私が血の滲むような努力をして、ようやく使いこなせるようになった装備を片手で…。これが真の…本物のストラーフのパワーなのか……？｣
レベッカ｢本物？ 僕が本物なら、君は、何者だい？｣

「Re:悪魔バトル」

ヴェロニカ｢っりゃっ！ ……私が攻撃を躊躇すると、油断したな姉さん。だがバトルにおいて、私に迷いも恐れもない。いくら姉さんがストラーフ型とはいえ、コレをまともに喰らっては、只で済むハズは…｣
レベッカ｢…今、なにかしたのかい？｣
ヴェロニカ｢な、なんだと!?｣