神の子ではなかった。
横綱として堂々と君臨して中日で勝ち越しを決めて、
余裕しゃくしゃくであったが、
今日の嘉風戦は一瞬ひやっとした場面もあったが、
余裕が鋭い変わり身を見せて
横に変化して嘉風を泳がせて
一気に押し出して勝負を付けた。

この勝負で嘉風が立ち合い当たって、
鋭く押しつけてそしてイナシタ。
その瞬間右手が自然と張りに。
一発目は掠っただけで余り効かなかったが、
2発目はきっちりとと白鳳の左頬をしっかりととらえた。
白鵬が今までが張り手をしても
相手から張り手を食らったことがなかったので
一瞬呆然となったが、
矢張り勝負士、身体が鋭く反応して、
体を入れ替えて、事なきを得た。

既に嘉風の足が土俵を割ったにもかかわらず
駄目出しで観客席まで強烈な押し出し。
その後の表情は厳しく、嘉風を睨みつけていたし、
痛かったせいか、頬を触って盛んに気にしていた。
こんな厳しく相手を睨みつけていた白鵬が
久し振りに見た。いくら勝負とは言え
天下の横綱の頬に張り手をくらわしたのです。
後を引かなければ良いのですが。

嘉風の心意気を買いたい。
勝負は勝負で土俵の上で片を付けて欲しい。
後を引かなければ良いのですが。

私は嘉風を天晴れと言いたい。
と言うのは誰が横綱に張り手をくらわせるか
非常に興味があったからです。
私が見逃したかも知れませんが、
久し振りにと言うか横綱の白鵬が張り手を食らったのが
初めてのことではないでしょうか。