1972年、西ドイツ（現・ドイツ）のミュンヘンでおこなわれたオリンピック・パラリンピックの様子と当時の出来事をご紹介します。
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【1972年 ミュンヘン大会】
参加国：121
選手：7,134人
日本の獲得メダル：金13　銀8　銅8
※国際オリンピック委員会HPより引用
大会期間中にパレスチナの武装組織が選手村を襲撃し、イスラエルの選手ら11人を殺害するテロ事件が発生。事件により大会は一時中断され、追悼集会が開かれるなど世界が大きな悲しみに包まれた。

大会では、競泳のマーク・スピッツ（アメリカ）が、出場した全7種目で世界記録を出して優勝する圧倒的な強さを見せた。日本勢も、田口信教が100メートル平泳ぎで世界新記録を出して金メダル、200メートル平泳ぎで銅メダルを獲得。青木まゆみは100メートルバタフライで世界新記録を出し優勝、ベルリン五輪の前畑秀子以来36年ぶりの日本人女性金メダリストとなった。

そのほか男子バレーボールでは準決勝で日本がブルガリアをセットカウント0－2から逆転し、初優勝。男子体操では、塚原光男が団体の鉄棒で「月面宙返り」を発表して観衆を驚かせた。日本勢は全8種目24個のメダルのうち16個を獲得し、“体操大国ニッポン”の貫録を見せた。
金メダルを獲得した体操団体総合。加藤沢男らの美しい演技が世界を魅了した

【昭和47年の話題】
「恥ずかしながら帰ってまいりました」。グアム島で保護収容された横井庄一旧日本兵が28年ぶりに帰還したこの年は、沖縄の本土復帰や、日中国交正常化など、日本外交にとって新たな時代の幕開けでもあった。上野動物園では日中国交正常化を記念して来日したパンダが初公開され、人々が押し寄せた。

連合赤軍メンバーが人質を取り立てこもった「あさま山荘事件」が起こった年でもある。鉄球や放水で山荘を破壊しながらの救出作戦がテレビで生中継され、注目を集めた。
あさま山荘事件。巨大な鉄球が壁を打ち砕く様子がテレビでも中継された

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