「Re:真夏の夜の夢の王女登場」

はい､あら､ｼﾞｪﾆｰ!ゆうべはご馳走様､とても美味しかったわ､また行きましょうね♪
え､ﾁｬｰﾙｽﾞ?ええ､すねてたわよ､ｼﾞｪﾆｰをｴｽｺｰﾄしてﾌﾟﾘﾝｾｽﾃﾞﾋﾞｭｰ手伝ったのは僕なのに､て…今度は誘ってくれって
ええ､今度はゆっくりね
ゆうべはごめんなさいね､ｼﾝﾃﾞﾚﾗ帰宅で…そうなの､やっぱりﾊｰﾌﾞ研究には聖ﾖﾊﾈの日のｲﾌﾞは大事よ､本当にその晩摘むと薬効が違うのか…ええ､おかげで大収穫!…そういえば艦長まだお戻りになってないんでしょ?
ﾐﾄﾞｻﾏｰﾅｲﾄ…夏至前夜は妖精に出会う心配があるから…う〜ん､とするとﾊﾛｳｨﾝかﾒｰﾃﾞｰ前夜のﾜﾙﾌﾟﾙｷﾞｽ迄待たなきゃ駄目かも…

「Re:真夏の夜の夢の王女登場」

「ティ…ティモテさん、ちょっと遅くなっちゃったけどお誕生日おめでとう」

「プップレゼントよっ！うう受け取って！」

「あら〜おかしいですわね、私の誕生日は昨日だと思っておりましたのに。勘違いかしらぁ〜？」

「ごめんなさいね、忘れてたわけじゃないんだけど思い出さなくて…」

「こちらこそごめんなさい。盛大なパーティーは昨日開いてしまいましたの」

「盛大なパーティーを一人で!?」

「バカ！しっ！」

「…今日はあやのさんのお誕生日でしたでしょう？私のことなど構わずに行っていらしたら？私、全っ然気にしなくてよ。根に持ったりしないから大丈夫。…本当に…根に持ったりなんかしませんわっ！」

「ティモテさん…」

「Re:真夏の夜の夢の王女登場」
ちょっと出かけてきます。
どこへって？　ウィーンの街へ。
ジェニーと私が出会ったのは、ウィーンだったの。

ジェニーが私の誕生日のお祝いに、なにか特別な「アプフェル・ストゥルードゥル（リンゴのパイ）」をご馳走してくださるんですって。
せっかくだから、いただいてくるわ。だって、私の好物でもあるんですもの。
お友達になれた記念すべき街で、大好きなものをプレゼントしてくれるなんて。
最高の贈り物よね。

「Re:真夏の夜の夢の王女登場」
「たいへん！たいへんなのよ！」
「どうしたの、ロザーナじゃない。占い師の格好をしてどうしたの？」
「今日はティモテの誕生日、ちょっと集まりの悪いパーティで、余興に将来を占ってみていたの」
「それで？ティモテには未来が見えなかったなんてこと言わないでしょうね？」
「違うのよ・・・22歳のティモテを占ったら、ほら、こんなふうに王位についたティモテが水晶玉に映るのよ」
「まあ、ステキじゃない」
「何をのんきな・・・だって、王位の第一継承権はティモテの従兄のチャールズでしょ？　22歳のティモテが王位についているということは、それまでにチャールズは・・・亡くなってしまうということなのよ！」
「あはは・・・心配ないって」
「私の占いがデタラメだというの？」
「ねえ、去年ジェニーの30周年をお祝いしたよね。ジェニーは何歳になった？」
「え？　・・・そうね、17歳のままだわ」
「でしょ？　だからいくら未来が見えても、私たちは何も変わらないの。変えてもらえないのよ。18歳のティモテが今日のバースデーで何歳になったかしら？　そう、18歳のままなのよね」
「そっか・・・ここに映し出された未来は、永遠に来ないのね」

「Re:Re:Re:真夏の夜の夢の王女登場」
「あのう、ティモテさん・・・ですよね」

右Ｔ　「そうですけど」

「ボク、だ・・・大ファンなんです。写真撮らせてくださいっ！」

左Ｔ　「・・・」

「いつか機内でお会いできるかと思って、毎日飛行機に乗っているんですけど・・・今日は香港発の便でいま到着しました」

右Ｔ　「あら、私はその便に乗務していたんですよ」

「ええっ？　シートポジションが悪かったのかなぁ。　でも機内を散歩しても見かけなかったです」

左Ｔ　「（右に）あなたその便ではファーストクラスの担当だったでしょ」
右Ｔ　「ええ、そうよ」

「がぁぁ〜ん・・・ふぁーすとくらすぅぅぅ・・・」

左Ｔ　「いつか、機内でお会いできますように」

「記念に髪の毛を１本くださいっ！！大切にしますっ！！」

左・右Ｔ　「いやです！」

「Re:Re:真夏の夜の夢の王女登場」
右Ｔ「成田の子から電話が入ったわよ」
左Ｔ「なんて言ってた？」
右Ｔ「どうしてる？ってきいてきた。なぜだかみんなフライト入ってて、集まれそうもないって」
左Ｔ「まあ。揃いも揃って仕事ムシしちゃっているわけか。私だけだと思っていたのにな」
右Ｔ「一部はしっかり休みをとって、あの艦に行っているみたいだけどね」
左Ｔ「そういうあなたはどんな予定？　私はジュネーブに日帰り折り返し。忙しいわ」
右Ｔ「私はモスクワ便なのよね。ユリーシアが空港でプレゼントを渡したいって、メールが来てた」

「Re:真夏の夜の夢の王女登場」
Ｔ右「ハッピーバースデー♪　あら、あなたも仕事なの？」
Ｔ左「私はフランクフルト便」
Ｔ中「私はロンドン便よ」
Ｔ右「私はスタンバイ（緊急の事態に備えての交代待機要員勤務）なのよ」
Ｔ中「やあね、今年はぜんぜん集まれないのかしら？」
Ｔ左「ステイ中にワープホールを用意してもらえれば、自由な時間にちょこっと顔出せるけど、時差があるから・・・」
Ｔ右「他の仲間はどうしているのかしら？」

「Re:真夏の夜の夢の王女登場」

｢艦長達は帰らないで蟹だけ送られて来たって?｣
｢ﾜｰﾌﾟﾎｰﾙから出て来たの｣
｢困ったな､艦長不在でﾊﾟｰﾃｨｰ始めちゃっていいのかな｣
｢いいじゃないですか､せっかく週末で､ﾃｨﾓﾃさん達控室にいらっしゃるみたいだし､連ﾁｬﾝであやのちゃんもつかえてるし｣
｢早くしないと蟹も傷むしな｣
｢その事だけど､問題があるわ…一つは､ﾀﾗﾊﾞ蟹はﾔﾄﾞｶﾘの仲間で厳密には蟹じゃないの｣
｢でも､なら二つ目の蟹の日は昨日過ぎた問題はｸﾘｱだろ｣
｢そうね｣
｢てか俺達なんで出てる訳?｣
｢多分私がSK30厨房部隊で､二人共ちょうど一月後に誕生日だから忘れないでてｱﾋﾟｰﾙじゃ?｣