こんにちは！

紅さん、なみさん　私の考えでお答えさせて戴きますね。

先ず、浴衣の件ですが・・・
基本的に浴衣は入浴後に着るもので、バスローブ的、部屋着でした。
汗や水分を吸収してくれる素材なので夏の入浴後、つまり夕方から着る着物にピッタリだったのでしょう。
それが今では　せめて浴衣くらいは着て「着物」の片鱗でも楽しんで欲しい・・・と言った意味合いも含めて「着物入門着」の様に扱われ、絽や紗の様な夏物の感覚で長襦袢を重ねて着たりもするとか・・・
確かに浴衣は比較的安価で着物初心者には扱い易いのですが、私は邪道だと思っています。
肌襦袢の上に直に着る為、浴衣は晒しの様な綿地で透け感の無い物が最適です。
昼間　着物を楽しむなら絽や紗、夏○○といった絹物、上布や縮の様な麻、芭蕉布、片貝木綿等・・・
雑な括りになってしまいましたが、出来れば季節感と共に素材感を楽しんで着分けて頂けたらと思います。
話を浴衣に戻しますね。
９月にも御祭りが有りますが、私はその時が浴衣を着て出かける最後の日と決めています。
本来は　もう単の時期ですが、夕方から着るので浴衣にしています。
勿論　綿や麻の半幅か名古屋、素足に下駄履きです。

９月は基本的に単で、５・６月の単とは違い、出来れば長襦袢も夏物より秋冬物と言われます。
でも今夏の様に異常な暑さの中では９月初旬くらい迄なら夏物の方が見た目にも涼しげかも知れません。
ただ、あまり透け感が無い方が良いでしょうね。
色使いを秋めいた物にする等、多少の気遣いは必要ですが・・・
柄に関しては、一般的にあまり季節感を重視しない・・・つまり年中着られる様な配慮の物が多く出回っているので、個々の選択にお任せするべきだと思っています。
私個人としては出来る限り旬に合う柄を選んで着ていますが・・・

洗える着物や帯は殆どがポリエステル製なので、素材感と言うより柄や手触り等で選ぶ方が多いと思います。
最近の物はよく出来ている様で、お稽古着等に重宝されているとの事。適材適所で　それも一案です。
ただ　天然素材の物より吸湿性や寒暖対応には若干劣り、着崩れもし易い様です。

どの着物にも言えるのですが、天然素材の物には天然素材の物を、人工の素材には人工素材の物を合わせた方が良いでしょう。
特に絹物の着物にポリエステルの帯は絶対に避けて下さい。
着物の胸の辺りが帯擦れして痛みますので。

お節介な事も書いてしまったかも・・・
でも、この中で少しでも参考になった事が有れば幸いです。