めざせSGレーサー第20話

3周2マークが近づいて来る、一輝は後ろを振り向いた。
右斜め後ろに居るはずの6号艇が居ない、左斜め後ろに6号艇が居た。
一輝は「今鷹さん！最終コーナーで仕掛ける気だな！」今鷹は「畑岡がどんな動きをしても必ず飛ばしてやる！」その様子を後方で見ていた拜郷が「一輝艇を横に振れ！その進入角度なら十中八九今鷹さんは流れる！」一輝は「俺は逃げないぜ！」3周2マークのターンに入る。
2号艇が先マイ、とそこえ6号艇が飛び込んで来た。
一輝はこの時思った「今鷹さんに当てられればたぶん俺は転覆するだろう！　だが逃げきれれば俺の優勝だ！」2号艇一輝は全速でモンキーの時右足から力を抜いていった。
2号艇と6号艇が大きく外に膨らんで行く。
2号艇は膨れながらも前に進んで行く。
しかし6号艇はそのまま外に流れて行く、道中3番手まで追い上げていた拜郷が小回りをして回った。
艇を立て直した6号艇今鷹が追走、一輝は優勝のゴールラインを駆け抜けていた。
小回りした1号艇拜郷と、艇を立て直した6号艇今鷹が同体でゴールラインを通過して行った。
わずか3分の1艇身差で、1号艇拜郷が2着に入った。
6号艇今鷹は3着に終わった。
ピットに戻ると「デビュー2節目での優勝おめでとう」と皆が祝福してくれた。
拜郷は「一輝優勝おめでとう！」と抱きついて喜んだ。
今鷹も「畑岡！優勝おめでとう！3周2マークすまなかったね！君のターンスピードには敵わなかったよ！」と言われて一輝は「俺は優勝したんだ！」と喜びを露わにした。
一緒に走った優勝戦メンバーに、一輝は「先輩達ありがとうございました！　俺おかげさまで優勝出来ました！」皆拍手をしていた。
拜郷が「一輝！初優勝だ！」と言って、今鷹が「水神祭だ！」と言って一輝を水面に落とした。
今鷹も拜郷も一緒に水面に落ちた。
水面から上がった一輝達は着替えをして、帰る所だった。
タクシーに乗り込む時、今鷹が「畑岡！今日は負けたがこの次戦う時は負けないぜ！」と言ってタクシーに乗り込んだ。