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from: patoさん
2008年08月08日 13時18分25秒
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タモリさん弔辞全文
赤塚不二夫さんの葬儀でのタモリさんの弔辞。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000046-spn-ent
↑ここのコピペです。
文字で載せてくれた事に感謝です。
文字で残して置きたいので、ここに載せさせて下さい。
まずかったら削除致します。
弔辞
８月２日にあなたの訃報に接しました。６年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが回復に向かっていたのに、本当に残念です。
われわれの世代は赤塚先生の作品に影響された第１世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクター、私たち世代に強烈に受け入れられました。１０代の終わりからわれわれの青春は赤塚不二夫一色でした。
何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていた時に、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫が来た。あれが赤塚不二夫だ。私を見ている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。終わって私のところにやってきたあなたは、「君は面白い。お笑いの世界に入れ。８月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住むところがないから、私のマンションにいろ」と、こう言いました。自分の人生にも他人の人生にも影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。
それから長い付き合いが始まりました。しばらくは毎日新宿の「ひとみ寿司」というところで夕方に集まっては深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタを作りながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。他のこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、いまだに私にとって金言として心の中に残っています。そして仕事に生かしております。
赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。麻雀をする時も、相手の振り込みであがると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしかあがりませんでした。あなたが麻雀で勝ったところを見たことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかし、あなたから後悔の言葉や相手を恨む言葉を聞いたことはありません。
あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折見せるあの底抜けに無邪気な笑顔は、はるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん（たこ八郎さん）の葬儀の時に、大きく笑いながらも目からはぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺の時、たこちゃんの額をぴしゃりと叩いては、「この野郎、逝きやがった」と、また高笑いしながら大きな涙を流していました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。
あなたの考えはすべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また、時間は前後関係を断ち放たれて、その時、その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。
今、２人で過ごしたいろんな出来事が、場面が、思い浮かんでいます。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外への、あの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あの時のあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。
あなたは今この会場のどこか片隅で、ちょっと高い所から、あぐらをかいて、ひじを付き、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に「おまえもお笑いやってるなら弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。あなたにとって死も１つのギャグなのかもしれません。
私は人生で初めて読む弔辞が、あなたへのものとは夢想だにしませんでした。私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言う時に漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今、お礼を言わさせていただきます。赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の１つです。合掌。
平成２０年８月７日、森田一義
コメント: 全6件
from: Too sleepyさん
2011年01月02日 13時20分55秒
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「Re:Re:タモリさん弔辞全文」
生きていたい…
本能だもん
ただもう死にたいと思うまで苦しい経験ないからわからない
もう死にたいって思うの人間だけでしょう
他の動物はどんな苦しくても生きようとする本能だけで
渡部陽一さん
あのキャラだから注目は浴びるのはしょうがないね
でも有名になったからTVの企画で子供に語る機会が出来たのでは？
おれの中学の担任もそうだけど子供に対しての反戦教育はもの凄い効果あるよね
その中から世界を変える人物が生まれて来るかもしれないし、将来国の代表を選ぶ時にも影響ある
反面どこかの「北の国」や「中の国」みたいに小さい頃から人間らしくない教育していると国全体がおかしくなる
from: pato3さん
2011年01月02日 04時47分20秒
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「Re:Re:タモリさん弔辞全文」
■Too sreepyさん
> 先日書きましたが、赤塚不二夫さんもジョンレノンのもチャップリンも…随分世界的には認知度違うけど俺の中での「平和主義」的メッセージなのです
そうなんですよねぇ…
それが没後何十年も経つと、人により素直にメッセージが伝わらない事もあるのだなぁと知る昨今でもあります(ｰｰ ;
でもゼロ地点が諦めから始まったら、何の進展も望めないですよね。
理想は理想として掲げて置くべき、って私は思うんですね。
今人気の戦場カメラマンの渡部陽一さんが作った反戦映像でイマジンが使われてて…
とても心を打たれるものでした。
教室で子供達に見せながら、渡部陽一さん自身が涙をこぼしてましたからね。
そういう風にメッセージが広まって行けばいいなと…
彼もまた反戦メッセージを伝える役割を背負っている人だと思います。
しかしその渡部陽一さんさえ斜めから見る人も出て来る世の中なのかもねぇ(ｰｰ ;
> 赤塚不二夫さんのように肯定的に生きるのは普通楽ではないと思う
>
> 他人を不快に感じたり攻撃する事は無いのかな？
>
> でもあれ以外のYouTubeの赤塚さんの生前の映像見てると確かに苦しみとか悩みは全く感じないですね
私達のように外の人間は、その人の一部しか見ていないから分からないですね…
ただ人間、生きたいって気持ちだけは捨て切れないと思いませんか？
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from: Too sleepyさん
2011年01月02日 02時10分17秒
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「Re:タモリさん弔辞全文」
ども
３年前のぱとさんの書き込みから返信します↓
俺が「音信不通」で読んで無かった(笑)
自分もあの時はニュースで見ましたが全文は初めてです
ぱとさんも感動してましたね↓
先日書きましたが、赤塚不二夫さんもジョンレノンのもチャップリンも…随分世界的には認知度違うけど俺の中での「平和主義」的メッセージなのです
もしあちらの世界が人種、貧富の差や年齢など無い世界なら「その時が来たら」これらの方々にお会いしたいですね
タモリさんは赤塚不二夫さんの生き様を言葉にして伝えてくれましたね
俺も永久保存します
赤塚不二夫さんのように肯定的に生きるのは普通楽ではないと思う
他人を不快に感じたり攻撃する事は無いのかな？
でもあれ以外のYouTubeの赤塚さんの生前の映像見てると確かに苦しみとか悩みは全く感じないですね
from: patoさん
2008年08月10日 01時56分10秒
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「Re:タモリさん弔辞全文」
チョコさん＆皆様、こんばんは。
葬儀の前は、タモリさんほど弔辞の似合わない人はいないんじゃないかと思っていたのですが、実際は本当にいい弔辞でしたね。
娘が、｢でも白紙じゃねぇ。天国に行ってから読みたいでしょ」って言うので気付きました。
赤塚さんが天国で読もうとして開いたら白紙。
「やられた〜！」ってきっと赤塚さん笑いますよね(^^)
これこそ、タモリさんの赤塚さんに送るギャグだったんじゃないかと。
お二人の強い絆を感じますね(^^)
昼間は凄い雷雨でした。
写真が撮れるかもと思うほどの数の稲妻を見ましたよ。
富士山の登山者も落雷で亡くなられたようだし…。
御殿場では今日・明日と花火大会が予定されていたのですが、やはり会場の設備が落雷被害を受け、今年度の花火大会は中止だそうです。
しかしビデオはともかく、雷を写真に撮るというのは、まず無理ですね(^^;
画像は前日の昼間、晴れなのに雲が虹色に光っていました。
撮ると目立たないのですが(^^;
from: チョコさん
2008年08月10日 00時25分46秒
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「Re:タモリさん弔辞全文」
改めて読んで、白紙でこれだけの思いを伝えられるって凄いと思う。素直に気持ちを表現したんだろうね。読んでいて涙が出てきたよ。(T_T)/~~~
from: pato3さん
2011年01月03日 05時59分39秒
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「Re:Re:Re:タモリさん弔辞全文」
■Too sleepyさん
> 生きていたい…
>
> 本能だもん
> ただもう死にたいと思うまで苦しい経験ないからわからない
>
> もう死にたいって思うの人間だけでしょう
自分で死のうとか決めるならともかく、他人に余命告知されるのは残酷な事だなぁと…
そんな事を思うわけです。
赤塚不二夫さんも手術は拒否して漢方とかやってたみたいですけどね。
> でも有名になったからTVの企画で子供に語る機会が出来たのでは？
> おれの中学の担任もそうだけど子供に対しての反戦教育はもの凄い効果あるよね
> その中から世界を変える人物が生まれて来るかもしれないし、将来国の代表を選ぶ時にも影響ある
教育がとても大事な事ですね。
子供は白紙ですもんね〜
渡部陽一さんは自分の現世の役割を自覚してる方だと思うのね。
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