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麗し京都 〜京都の『ほんまもん』を京都人がご案内〜

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  • from: 麗し京都スタッフさん

    2010年08月17日 11時46分54秒

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    【全4回開催】雪佳・若冲・北斎など優美な世界を堪能!木版画の世界!


    5/19・22、6/13・14に『木版画の世界!』イベントが開催されました。
    その様子をレポートします☆

    日本唯一の版画出版社 芸艸堂(うんそうどう)で“京都の美”に
    触れると題して開催された今回のイベント。

    デジタル化した現代社会とは両極にある職人の世界を体験していただきました。

    1枚の版画を摺るのに多いものでは数百回と版を重ねる木版画。
    海外では作品が評価を受けると同時に、京都が育んだ木版画という
    文化も高い評価を受けています。

    2001年には、来日していたエルメスの目に留まり、世界中で
    約30万部が発行されているエルメスのカタログ「ル・モンド・エルメス」の表紙を、
    芸艸堂(うんそうどう)が木版を手がけた神坂雪佳の「八橋」が飾りました。

    雪佳の繊細で柔らかな作風と京版画の高い技術が一躍世界中で
    注目されることとなりました。


    今回は、実際にその木版画が摺られていく様子を摺り師の実演と
    一般非公開の蔵の中を見学していただきました。



    【美術木版画摺師】佐治敬造

    京都に生まれる。15歳より京都の摺師、竹中三郎に従事、その後、
    複数の師匠の下で修業を積む。
    浮世絵版画から日本画の複製版画まで手掛けるスペシャリスト。
    『海路』の再摺りでは、107年前の版木を用いて往年の如く摺り上げた。

    前半の摺りの実演では、チャーミングな人柄が人気の佐治さんが、
    いとも簡単に次から次へと摺り上げていきます。

    ご参加いただいた方の中から、ご希望の方に実際に摺りの体験もしていただきました。

    体験者の感想は「これは本当に凄い。さすがプロ!」との声が上がりました。



    まずはベースとなる線を摺り



    その上に色を順番に重ねていきます。



    色も全て目分量で混ぜながら理想の色に近付けていきます。

    使用する道具も全てが手作りで、中には師匠から引き継ぐものもあるとか。
    何とも根気がいる作業に、ご参加いただいた皆様は尊敬の眼差しでした。



    最後には、おなじみの葛飾北斎『神奈川沖浪裏』が出来上がりました。

    通常の商品とは異なりますが、今回のイベントの記念に
    ご参加いただいた皆様には1枚ずつお持ち帰りいただきました。



    後半は、江戸時代末期から現在までの古版木が保存されている
    二階建ての版木蔵の見学です。

    葛飾北斎、神坂雪佳、伊藤若冲、東山魁夷、竹内栖凰、上村松篁、竹久夢二、平山郁夫…
    いずれも日本画の歴史を彩った絵師たちの版木ばかり。

    蔵の天井に届くほど積み上げられた10万枚もの版木が所狭しと
    保管されています。

    紐で束ねられた版木を全て使って1枚の木版画が完成することや、
    一度在庫がなくなると再版されるのに数十年から100年近くかかる物もあることなど、
    様々な木版画出版を取り巻く現状を知り、ご参加いただいた皆様は、
    何とも神妙な面持ちになりました。

    最後は、参加費についている1500円分のお買い物券を使って、お土産用の絵葉書やポチ袋、
    ご自宅用に木版画など各自お買い物を楽しんでいただきました。

    ●当日の流れ
    ・摺師実演
    ・蔵見学
    ・店内にてお買い物
    ・現地にて自由解散

    ●お土産
    ・ 葛飾北斎『神奈川沖浪裏』体験会用 試し刷りver.
    *こちらは商品ではありません。イベント参加の記念品です。

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