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  • from: JUNさん

    2016年10月02日 02時02分19秒

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    健太郎へ

    夜8時頃から自室で閉じこもってパソコンでトランプゲームばかりしてる。
    なんで? 他にやらなけりゃならないことはいくらでもあるだろうに。
    健太郎の細々したオモチャやドッグフード、缶詰なんかの整理。
    亡くなった朝に健太郎の前足に刺さったままになっていた点滴用の針、
    口から泡を吹いて亡くなったので、その泡なんかを吹いてあげたティッシュの残骸。
    全部ぼくの机の上に転がっている。捨てられも管理もされず。
    それらを片付けることもなく真っ白な頭のまま指先だけでゲームしている。

    大切なものってなあに、
    常日頃無頓着になにも気にせず、
    流れのままになあなあで流れていき、
    時に自分勝手にこの子の世話さえなければ、
    少しは自由に時間を使えるのに、そんなことも思った。

    そしてある日突然別れの日はやって来る。
    心の準備もままならないあっという間の出来事だ。
    君が居てあたりまえに思っていた。
    あたりまえにソファーで横になって眠り、
    決まった時間に薬や水、そしてトイレに連れて行けとぼくに訴える。
    雨の日も風邪の日も夏の暑い日も冬の木枯らし吹く季節でも。
    本心、邪魔くさいだとか面倒だとか思ったこともある。
    目も見えない耳も聞こえないそんな君にぼくは冷たい男だ。

    そんな目も耳もダメなのに夕方6時頃になるとそわそわしだす。
    お母さんが帰ってくるのを君はわかっていたんだね。
    誰も教えていないのに君にはわかるんだね。
    おぼつかないよろよろした歩行で玄関先まで行き母を待つ君。
    ほんとうに、ほんとうに心の優しい賢い子だったね。
    17年間ぼくたち家族を優しい気持ちでいさせてくれてほんとうにありがとう。
    君は常にうちの家の天使だった。中心で光り輝いていた。
    ぼくのようなやさぐれた馬鹿でなんの取り柄もない者でさえ、
    君の優しさを体中で受け止めることができたよ。
    ぼくの四十代、五十代は君なしでは何一つ語れないよ。

    今は小さなケースに収められちまった透けるように綺麗なお骨。
    焼き場のおじさんが言ってたよ、綺麗な形と色の骨だって。
    先に行ってる親父と12年目の再開、可愛がってもらいなよ。
    早いか遅いか、いずれはお父さんも君の待つ天国に行くからね。
    それまで暫くの別れだね。寂しいけどがんばるよ。
    待っててね、健太郎。

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コメント: 全1件

from: JUNさん

2016年10月05日 14時47分15秒

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在りし日の健ちゃん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12133011

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vivi