天国のお姉さん、ニャオくんです。お姉さんとお別れしてから、半世紀近い歳月が流れました。ニャオは今、ネット世界というところで闇の黒猫と名乗っています。

家でも学校でもいじめられてばかりのニャオを、いつも庇ってくれたお姉さん、優しいお姉さん、聡明なお姉さん、病気で御自分がつらいのに、お姉さんは、御自分が死んだ後に、ニャオが一人でどうやって生きていったらいいかを必死で考えてくれました。あのときのお姉さんのお言葉を、今でもニャオはすべて憶えています。ニャオはお姉さんの教えを守って生きてきました。立身出世には無縁な猫生でしたが、しぶとく生き抜いてきました。お姉さんの教えがあったお蔭です。

もう御存知でしょうが、昔、お姉さんをいじめた、あの卑劣で下等な人でなし女教師のＫは悲惨な末路をたどりましたよ。ひどい差別、人権侵害、いじめの扇動をしていたことを、息子の嫁や孫、地域の人々に知られて、大いに憎まれるようになり、哀れな老後を送ることになったのです。勿論、嫁とか孫とかに、ニャオが知らせたわけではありません。天知る、地知る、人知る、です。

また、Ｋの手先となって、お姉さんをいじめた同級のゲス女三人組ですが、お姉さんが天国へ旅立った後も、ほんの少しも悔やんだ様子はなかったうえに、その後、若いうちは、その厚かましさで、スイスイと世の中を渡っていくように見えましたが、やがて、全員に天罰がくだりました。

小学校の六年間、ニャオにリンチを繰り返し、火責めでニャオの顔と体を焼いた奴ら、そのリーダー格のＦ（と、その兄）は、あの地域のゲス権力者のガキでしたよね。あのときは、口裏を合わせて、自分たちの犯罪をなかったことにしましたが、Ｆ兄弟のゲス親父が力をもっていた、あの時期のあの地域だから、そんなことがまかり通ったのであって、あいつらは、世の中をなめてかかるようになってしまったのでしょうな、その後、まともな人生を歩んだ者は一人もいません。それぞれ、次第にけだものの本性をあらわして、堕ちていきました。と云うより、あの頃から、既にけだものでしたけどね。しかし、あいつらは頭が悪すぎて、扇動に乗った、という面もあります。

ニャオへのリンチを黙認したというよりも、大いに扇動した蛆虫教師のＴ、あいつの末路も悲惨でしたな。あいつは、お姉さんへのいじめにも加担していましたから、その罪は特に重い。今思い出しても吐き気がする男です。蛆虫教師のＴ。いや、あんな奴は蛆虫以下だ！

お姉さんが天国へ旅立った後、ニャオは、つらい思い出ばかりのあの家から逃れて、あの黒猫と一緒に、さすらいの旅に出ました。お姉さんのお言葉に従い、自分が生きる場所を探すために。

お姉さんは天国で何もかもお見通しでしょうが、それでも、一応、お姉さんに伝えたいことを、これから、「ニャオくん通信」として、この掲示板から発信します。闇の黒猫ことニャオくんでした。