忖度、コンプラのこの時代、とりわけ自己チューには風当たりが強い。
とは言え、自分が楽しくないものには異議を唱え、心底いいなあと思うものは主張すべし、と考える。

　四月に新たにギターサークルを立ち上げました。
性別・経験・国籍など不問として会員を募集。
　過去の、ある苦い経験から、あまり派手な活動は慎み、
「ひっそり、こっそり、野に咲く花のように」をポリシーに、
少人数の集まりにしようと考えています。

　それでも、市の広報や、手製のポスター掲示により、
数人から入会希望がありました。
　ある八十代の女性はウクレレ弾きで、実は以前からの知り合い。
気持ちの良い人でしたが、私の嫌いな某君のサークルにも所属していることが判明。
　緩やかな退会勧告によりご遠慮いただきました。

　六十代の男性はギターが趣味で、あのコロナ禍で、細君からサークル活動を禁止されていましたが、ようやく解禁となっての入会希望。
　ところが、同じく入会希望の男性と折り合いが悪く、自ら退会することに。

　ギター初心者の六十代のホームヘルパーさん。
もうゴミにだしてしまおうか迷っていたギターを持ってました。
　ふと見つけた広報の記事で、入会してきました。
　教則本なども用意して差し上げたのですが、俄かに仕事が多忙となり、
やむなく継続不可に。

　でまあ、けっきょくは、まだ三人くらいで、
本当にひっそりとやることに。
　メンバーの一人、自衛隊退職後に会得した技術を活かして整体師となった還暦の人。
その彼がこんなことを、
「人に聴かせようとか考える前に、自分が気持ちよくならなけりゃ、何も始まらない。感動の始まりは、“素敵な自己満足”からだよ。

　さもありなん！