みなさんこんにちは！伊藤園RTDスタッフのウネです！

前回のレポートでは、

①〔精錬〕持ち手を洗い、
②〔色止め・アルミ媒染〕コーヒーが染まりやすくなるようにし、
③〔抽出〕コーヒー染めを行うために煮出して、
④〔コーヒー染め〕コーヒー抽出液で染めていく...
途中までの工程をご紹介しましたね！＾＾



今回はいよいよ、お待ちかねのコーヒー染め後からの工程をご紹介してまいります♪


科学染料では出せない、やわらかな色合い
自然の素材で染めるから仕上がりも優しくなる

コーヒー染めを終えた持ち手を取り出します。

染まり具合はこちら！！
どうですか？しっかりコーヒー色に染まっていますね！＾＾


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⑤脱水
⑥乾燥

コーヒー染めの後は、【脱水】【乾燥】工程を経て完成です！
ここでもクリーニング屋さんで実際に使用している乾燥機が登場します。


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さあ、このようにさまざまな工程を経て、持ち手がコーヒー色に染まりました！

染める前と比べて見るといかがでしょうか？
優しいコーヒー色に仕上がっているのがわかりますね♪


乾燥したてはまだ温かいです。
染めたては、ほんのりのコーヒーの香りがするような...？


こちらは仕上がりを確かめる福井さん。

もともと、コーヒー屋さんを営んでいる妹さんのお店で発生するコーヒーのチャフ（コーヒー豆を焙煎した時に出る薄皮）が大量にゴミになるのを見て、
何か有効活用できないかと考えたことがきっかけでした。


この棚に並んでいるお茶や花など、すべての素材で染めることができるとのことですが、中でもコーヒーは染まりやすいと話します。

たしかに、コーヒーが服についてしまうとなかなか落ちないですよね^^;
落ちにくい＝染まりやすいというのも納得です。

コーヒー豆の焙煎度の違いによる色の差をターゲットに染め分ける研究もされているとか！面白いですね＾＾

ひとつとして同じものはない。
コーヒー染めならではの「揺らぎ」の魅力を味わって

左が試作品の科学染料で染めた持ち手です。
右が今回コーヒー染めをした持ち手です。



写真だとわかりにくいかもしれませんが、実物は大きく違いが出ていて、
一目でどちらがコーヒー染めの持ち手かわかるほど、優しさが滲み出ています。


科学染料を使えば簡単に染めることはできますが、均一で無機質な印象に。

一方で今回のコーヒー染めのように自然のもので染めると、手間はかかりますが、
優しいあたたかみのある柔らかな色味に仕上がると福井さんは話します。

科学染料と異なり色素の粒子が大きいので、
悪く言うと「色ムラ」や「まだら」な状態になり、
ひとつひとつ多少のばらつきも出てきます。


今回のバッグは、完全に同じ色の持ち手は一つもありません。
このコーヒー染めならではの「揺らぎ」も魅力として味わっていただけると、
私たちもとても嬉しいです。

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番外編🍄
まさかの"きのこ"が登場！？
コーヒー染めの後も続くサステナブルな挑戦

以上でコーヒー染めレポートは終了ですが、ここから番外編をご紹介します♪

コーヒー染めを終えても、まだまだ再利用は続きます。

今回、③抽出の工程で煮出し終えた後のコーヒー粉（コーヒーグラウンズ）を、
今度はあるTULLY'S COFFEEグッズに有効活用していきます。
こちらはまた近日ご紹介しますので、楽しみにお待ちください！

ここでは福井さんの挑戦をご紹介します。

福井さんはせっかくコーヒー染めを行って有効活用しても、
結局はコーヒー粉が残ってしまうことをどうにか解決したいと考えました。

肥料にする方法もありますが、乾燥させてから生ごみなどに混ぜて
発酵させるのはとても手間がかかる作業です。

そこで、本当に循環性の高い取り組みにするにはどうしたらいいのだろうと真剣に考えた結果、行きついたのがなんと！意外にも"きのこ"でした。

福井さんに案内されたのは、最近できたという「きのこラボ」。


抽出後のコーヒー粉と、おなじく染料として使用しているビールの麦芽を混ぜ、
そこにきのこの菌を植え付けて"菌床"にしました。

きのこ事業者や専門研究員にも監修してもらいながら誕生したきのこは
実際に食べることもできる「ヒマラヤヒラタケ」という品種で、
ゆくゆくは販売していけたらと話します。

さらに、きのこの菌床を無駄にしないために、
今度は菌床を変形させてランプシェードを作ったり、バイオコークス（薪）として
ストーブやバーベキューの熱源として再利用したりしています。

この左下の画像がランプシェードです！かわいいですよね！！
はじめに案内していただいたお部屋で見たときに「かわいいな～」と思っていたのですが、後からきのこの菌床だったと知った時は驚きました。


最終的に土に還るきのこ栽培を通じて、完全な循環型の世界を目指しています。

大量生産、大量廃棄の現代において、
食品ロスや産業廃棄物の発生を解消する時代に即したシステムを考案した福井さん。
コーヒーを再利用したコーヒー染めはサステナブルな染色方法ですね。

町工場のあつまる東大阪の一角で、福井さんの挑戦は止まりません。

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３回にわたってお届けした、コーヒー染め工場レポートはいかがでしたか？

TULLY'Sオリジナルグッズ「メッシュトートバッグ」の色、デザインの投票から始まり、持ち手部分のコーヒー染めから最後はきのこまで。

コーヒーをおいしく飲むだけではなく、廃棄物を減らしたり、有効活用したり、
環境にやさしい取り組みができると良いですね！



よろしければ感想など、コメントでお寄せくださいね！

きのこの菌床でつくるランプシェード以外にも、
「こんなことしてみたらどうだろう？」などの福井さんへの
アイデアも大募集です☆

たくさんのコメントをお待ちしております♪