「Re:今日は曇り」
おはようございます。
今日は昨日より涼しくなりそうです。
駅までの道で、梅・桃・桜・つつじと私の心をなごませてくれた花たちも消えて、今はちょっと淋しい行き帰りです。
雨上がりの緑はきれいですけどね。

うちは庭がないので、いつもひとさまのお庭で楽しませてもらっています。
何年か前、つつじの植え込みがあまりに見事なので、通勤途中立ち止まって見とれていたら、その家の奥様とばったり。
見ず知らずなので不審者に思われないために、「きれいですね。毎年楽しみにしています。」とご挨拶をしたら、「中から見るともっときれいなのよ。今度寄ってね。」と言っていただきました。

昔はよくこんなことがありましたが、近頃は他人に対する警戒感も募り、またそうでなくては実際に危険な目に遭うことの多い世の中になったのに、この言葉に癒されました。

花を愛でる人に悪い人はいない、と当たり前のように思っていらっしゃるこの奥様に、親しみと危うさを感じたひとときでした。

数日後、会社を早退した際に、またこの奥様と出会い、約束どおり縁側から拝見させていただきました。
ご主人が丹精込めて育てた庭の花々を、ご主人が他界されたあとに引き継いで奥様が世話をされているとのこと。
「いやいやなのよ。面倒くさいし。」
との言葉とうらはらに、花のような笑顔でおっしゃる奥様に
「でも見ず知らずの人をむやみにお招きしないほうがいいですよ」と言っていいものやら、悩みつつ口に出せなかったことを思い出します。

今年はタイミングが悪く、奥様にはお目にかかれませんでしたが、見事な花の数々を見て、お元気なんだと安心しています。
また、来年が楽しみです。