勝手に雪氷俳句分科会（雪氷学会非公認）では、
先の雪氷研究大会（2009・札幌）において、
雪氷俳句ポストを設置していました。
投稿していただいた作品をご紹介させていただきます。

両会の　混相促（すす）む　懇親会
栄光の　末席汚す　論文賞
雪をせず　何を目指すか　低温研
雪を見て　数式思う　学者達
商売の　ネタ　雪氷は　熱を持ち
風やめば　木の嶺に咲く　雪の山
ゆきに冷え　おわり温む　にれの夜
秋の空　雪の猛者たち　きらきらと
見上げれば　種まきつげる　雪形か
エルムから　欅（けやき）の杜へ　引き継いで

皆様ありがとうございました。
次回の仙台大会でも募集したいと思います。

やはり低温研の句が秀逸かな。

長岡技術科学大学　白樫先生から
雪氷学会のメーリングリストをみて、以下のようなメールをいただきました。

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面白いことをやっているのですね．
恥ずかしながら、おつきあいに駄作お届けします．

花見酒　豪雪の冬　懐かしむ
（これは４年程前の高田公園での北陸信越支部幹事会での作）

しみわたり　雪原光る　紀元節
（これは私の通勤途中の作．ただし、全部季語だけという超駄作）

ときどき　隠智菊齋　と言う俳号を使っています．誰も知らないけれど．

以上、話の種になれば幸い．

草々　１０月１６日

報告が遅れてしまいました。
平成２１年９月２９日札幌にて、年１回の恒例句会を開催しました。
参加メンバーの作品紹介です。

マラソンに　北大人気　期待する
雪をせず　何を目指すか　低温研
新政権　何とかしてよ　基礎科学
行く末は　工業団地か　北キャンパス
北大が　率先やめよう　派遣切り
ここまでも　モラル落ちたか　北大生
安くても　スタバはいらぬ　学食に
前ゲート　今はパークの　お年寄り
ごくろうさん　次も頼むぞ　わが愛車
永遠に　ふたつはいらぬ　無言館
（河村）

極め人　雪の聖地に　集いの輪
去り際は　雪解けに似て　功残す
見上げれば　種まき告げる　雪形か
散歩道　去り際告げる　新芽たち
綿帽子　ふわりふわりと　気まま旅
（苫米地）

雪の峰　よどみ点も　木に沿って
雪の峰　風の履歴に　沿ったまま
じっくりと　粘性極め　巻き垂れる
巻き垂れに　神の技見る　通勤路
撮らずには　行けぬ町内　凍結路
（石本）

初雪が　紅葉銀杏に　合わさりて
想い出は　消えてもいつか　降り残る
いつまでも　融けても消えぬ　つらら先
（松村）

句を詠まず　一年が過ぎ　雪句会
山肌で　ただ春を待つ　スキー場
よそ者が　世代を超えて　雪をかく
木漏れ陽に　わがもの顔の　カラスかな
（諸橋）