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  • from: 謎のみっしょんすくーるさん

    2007年10月18日 21時07分35秒

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    10月18日木曜日

       3度目はLong good-bye

               神戸忠雄

     第3章 2度目のgood-bye

       (十)

     本日2回目の目覚めは,夜の20時を少し回ったときであった。宿舎のベッドには,多分,昨日と同じメンバーだけが残っていた。何となくであるが,そう感じられた。
     私は,食堂へ行き,適当にパスタをメインに,スープやサラダを見繕った。これから,朝まで肉体労働をすることを考慮して,炭水化物であるパスタは多めに取った。パスタ,スープ,サラダの皿で一杯だったトレイを,とりあえずテーブルに置き,コーヒーを入れに行った。コーヒーは2つのカップに一杯入れ,両手でこぼれないように運んだ。テーブルに戻ると,私は,コーヒーがこぼれないようにカップを置いてから席に着いた。
     昼食を摂ってしまったためか,それほど空腹ではなかったが,とにかく朝までの体力を保持させるために,無理矢理食事を詰め込もうとした。食べ始めてみると,食べられるものである。とにかく,コーヒーで押し流しながらでも食べた。

     食事が終わり,トレイや皿を返却し,ベッドに戻って着替えをすませて,働く準備を整えた。後は,作業員入れ替えのベルの合図を待つだけである。待つ間,私はベッドで,両手をあまたの後ろに回した状態で寝転がっていた。少しだけ肘を挙げた状態でだ。私にとっては,この状態が,一番考え事をしやすい状態のようだ。何となく,自分のことを考えていた。ここにいつまでいるのだろうか。この作業員としての仕事をいつまで続けるのだろうか。そんなことを脳裏に浮かべていた。
     しかし,ベルが鳴ると,そんなことは関係ない。とにかく仕事だ。朝までの肉体労働に気分を入れ替えなければならない。そうしないと,考え事をしながら仕事をしても,怪我をする可能性があるからだ。私はヘルメットを持って,あご紐を締めて気合いを入れた。

     労働は,今までとまったく同じ作業である。とにかく,ドリルで削られた土砂を,スコップでトロッコに載せる。ただそれだけである。しかしながら,私は,肉体労働の仕事に対して,非常に満悦感を感じていた。大学の教員をしていたときには,ある意味ブルーカラーをバカにしていたかも知れない。しかしだ,実際にブルーカラーになってみると,その仕事の重要さが実感できるのである。それがただ単に単純作業であったとしてもだ。お金を稼ぐということは,仕事の内容にかかわらず,自分で納得いくか行かないか,それが重要なのかも知れない。
     私は,多少の筋肉痛もあったが,とにかく土砂を運んだ。

     仕事が終わるまでの時間は,初日,2日目と,徐々に短くなったような気がした。それだけ,仕事になれてきたのであろう。私は,終了の時間がくると,昨日までと同じように,給料袋をもらって,シャワールームで汗と体の汚れとを洗い流してから,食堂へと向かっていった。

    *=*=*=*=*

    仕事場にいることが苦痛って,厳しいよね。
    唯一の救いは,学生と接する時間があること。
    この時間が無くなってしまったら。。。
    やっぱり無理かな?

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