浮子が消しこんだと思ったら
　　ヒュ、ヒュ、ヒュと糸鳴りがして、穂先を水中に引き込み
　　瞬間、ヒゲだと思いハリス切れを覚悟して竿をためたが切れない
　　手ごたえから右に向いていたのが、こちらに向いたのが判った

　　十二尺の竿が綺麗な弧を描いて
　　穂先、道糸と西に傾いた夕日に輝いてキラキラしている
　　数秒の時間なのに自分が冷静であることに確信する

　　釣り座の右前数メートル先に巨体が見えた！
　　思わず『でかい！』と叫んだ
　　隣にいたS師が気が付いて、落ち着いて取り込めと声掛けをしてくれる

　　一本半の柄をいっぱいに伸ばし
　　手元に寄せると思った以上に大きい！

　　S師の持っていたゲージに乗せるとご覧の大きさ
　　
　　『狙って釣れるものじゃない、いい経験をしたね！！』と温かい言葉
　　
　　こんなことがあるからヤメラレナイ！！！



竿：十二尺　（タナ １M）
道糸：１号　ハリス：上下０．４　３０ｘ４０ ハリ：バラサ６号
エサ：爆釣A