貴方は知っているだろうか、風にはいくつかの層があり、花の層、鳥の層、我が胸の高鳴りを貴方に届ける詩の層、それぞれが違った光をおび、多彩な影を披露して恋を伝えるのを！

愛しいのは何？君の軆？君の心？そばにいてくれるはずの君がいない、それがどんなに闇を悲しませるか、君は知ってる？愛の重さは殺那の涙、愛の苦しみは藪芒の渇き、君を待つ僕はカノンに沈む骸！

僕の特徴はパイプ煙草、○に近いメガネ、髪ボサ、ノーネクタイ、身長166体重57、車はポンコツの軽でナンバー４７８１、これくらいかな。君に捧げうるものは何もない！それでも愛してくれる？

我が胸の奥に秘めたる君が名を手に書き記してソッと握りしむ！
君が名はこぼれ散る様鮮やかに青きを伴えて愛を魅せる！我は追う、その深き沈み闇の流れいくを君が名こそ頼りに、変わらぬ愛を携えて！

君よ、まだ見ぬ君よ、君が瞳に僕が映る時、君が唇は我が愛に触れてくれるだろうか、春の朝日のように、秋のこもれ日のように、愛が涙するように！

君の眠りを両手で抱え、朝日射し込む窓辺で口付ければ、薄碧色した空に流れる雲に目をやる君はイタズラ好き、いつもこんなやさしい朝、与えてくれる君が好き、いつもこんな柔らかな色、染めてみせ君が好き！

六月の君！雨の日も、曇りの日も、君は輝く！なんでそんなに素敵に輝くの！寒い冬、かじかむ手の中に君を包み込むと、六月の温もりが蘇る、そして五月、君ははこんなにも素敵に輝いてる、こんなにも温かく、こんなにも優しく、こんなにも！

ふと目覚めると君が居る、ふと目覚めると君が居る、そしていつもふと目覚めると朝を向かえる。かたわらの君の言葉はいつも同じ、あいしてる！僕の言葉もいつも同じ、あいしてる！今日もふと目覚めると、君が居る！

川の流れ、風の囁き、鳥の声に涙する君はだれ？太陽はこんなにも眩しいのに、街はこんなにも華やかなのに、歌はこんなにも心打つのに、眼底の奧深きにて一人かじかむ君はだれ？

雨に濡れて長い時間待っていた。長い時間、約束の時間、だが、君は現れなかった。雨は冷たく、背中を突き刺す。時は無情に流れていく。目から流れる雨、口元から流れる雨、だが、君は現れなかった。僕は幽霊を愛してしまったのか？