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  • from: kさん

    2006年06月21日 00時00分41秒

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    銀の鍵と白猫

    10年ぶりに訪れた街

    変わっていた
    みたこともない
    パラレルワールドに


    たくさんの迷路
    たくさんの人
    たくさんの扉


    彼の心の扉
    出窓の部屋の入口は
    まだ開かない

    街の片隅
    ひとつの扉をみつけ
    銀の鍵をさし
    まわしてみる

    開いた!

    その扉を
    くぐり抜けた私

    一人の人間に
    戻ることができたよ!


    今までいた
    世界とは別の世界

    もとの世界に戻れる!


    彼がくれた
    銀の鍵は……

    私を私の世界に
    戻してくれる鍵だった


    もう一度
    人間の姿になって
    向日葵の咲く
    大きな出窓のある
    彼の部屋を探そう



    そして
    彼の部屋をみつけたら

    まず
    鍵を差し込んでみる

    彼はわかるだろうか

    抱きしめてくれるだろうか

    もとの姿に
    戻った私のことを…

    みつめて言うつもり

    ありがとう、と


    そこからが
    始まりになるはずだから

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  • from: ななみさん

    2006年06月12日 08時25分50秒

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    人の目に映るわたし

    人間の目から
    映るわたしは
    とても滑稽なものだ

    初めてわたしを見た
    時の反応は大袈裟な程
    賞賛する

    大概が外見で見る
    わたしのこころの中な
    んてお構いなしだ

    そして、わたしという
    ものをじっと観察され
    た後 手厳しい批判が
    いつも下された

    愛嬌のないやつ
    (違う!極度の人見知
    りなのよ!!)

    生意気なやつ
    (ん!?その言葉あな
    たにお返しするわ!!)


    猫の分際でこんな贅沢
    (それは飼い主の方針
    よ、わたしに触れない
    でよ)

    そんな感じで出会った
    時と別れたときの印象
    が完全に違う

    わたしの気持など一切
    無視される

    でも飼い主の彼だけは
    違った 落ちこんだ 
    わたしを優しく抱いて
    慰めてくれた

    お前はお前だよ と

    その度にわたしは彼で
    あって良かったと思っ



    でも、わたしには彼の
    深い心の傷を温めてあ
    げられないことに気づ
    いた

    いつも彼から与えられ
    てばかりのわたし

    思い上がってた?
    それとも彼を買い被っ
    たのか?

    彼のこころが分からな


    彼とのこころの距離が
    離れていく予感




    見てたわ
    あの白い肌の彼女を
    出窓の下から抱き上げ
    て家の中へ消える姿を

    決定的な瞬間


    わたしはそこにいた
    ただ彼らが見えない
    場所にいただけ

    心のシェルターが脆く
    崩れ落ちた

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  • from: kさん

    2006年06月12日 00時32分39秒

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    白猫の想い


    3メートルもの広さのある出窓
    彼は一人の時
    何を考え
    見つめていたのだろう

    いつも
    生きることに
    精一杯だった私
    今日初めて
    出窓の下から
    抱き上げられ

    雨でビショビショの私を
    布団の中で温めてくれた

    あまりの居心地のよさに、
    思わず時間を忘れ
    眠りこけてしまいそうだった

    帰るとき
    彼が笑顔で囁いた

    またおいで…

    悲しみ苦しみを抱えて
    月夜に涙している彼

    それなのに
    私の苦しみまで
    癒してくれる

    私は彼に何をしてあげられる?
    オッドアイ

    片目は人が普通に
    みえないもの
    聞こえないものを感じる


    私が彼の寂しさをうめられるなら、
    いつまでも
    そばにいる

    彼がのぞむなら
    布団を温める


    だから
    また私が出窓にたったら

    扉を開けて



    新しい首飾りは
    銀色の鍵になる

    私はやっぱり
    彼が大好きなんだ

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  • from: ななみさん

    2006年06月10日 11時11分48秒

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    ある猫の話

    私はいつも家の中にいる

    外の世界を知らない

    だから家が自分を守るシェルター

    そして人間の彼だけが

    信用できるたった一人のひと

    だから彼以外のものに関心はない

    彼さえいれば他は何もいらない


    わたしは

    彼のためにいつも綺麗に

    彼のためにいつも行儀よく振舞う

    彼のためにいつも傍にいた


    そんなわたしへ彼は優しい笑みで
    私を抱き、温かい寝床と食事を与えてくれた

    何不自由ない生活
    彼さえいれば他は何もいらなかった


    ただ・・・それだけ


    しかし ある日

    わたし以外に彼の瞳に映る白い肌の彼女が現れた

    彼の表情が明らかに違う

    わたしへは向けない無邪気な彼の姿を見て

    頭が真っ白になる



    わたしはどうしたらいい・・・・・・


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  • from: kさん

    2006年06月08日 23時02分56秒

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    月と白猫

    あの日
    ペルシャに引き裂かれ
    散ったビーズの首飾り

    毎晩一個
    月明りのもと
    涙と一緒に
    数えていたら

    見つけた不思議なビーズ
    テグスの抜ける
    小さな通路の向こうに

    出窓を開けて
    涙を流し続ける
    彼の姿がみえる
    部屋のソファーに
    ペルシャがいない

    透けてみえる
    彼の心の扉には
    鋭い爪の跡

    あんなに
    大事にされて
    首飾りにまで
    爪をたのに

    なんで
    彼の心の扉に
    爪をたてたの?

    私は
    一目散に走り出し
    出窓の下に駆け寄った

    大きくなった向日葵
    彼は私に気付かずに
    向日葵と枕語り
    眠りに落ちた彼の寝顔を
    開け放たれた
    出窓の隅から
    こっそり見つめ
    少し戸惑う…

    ペルシャはいない
    彼の布団に入って
    眠っていいのだろうか…

    向日葵にお願いをした

    「夏が過ぎて、たくさんの種が出来たら、
    来年の夏は
    百倍の笑顔を
    彼にみせてあげて」

    眠っている彼をしばし見つめ
    私は月に願った
    残りのビーズ
    毎晩月に掲げて数えたら
    彼が心の扉を
    私に向けて
    開いてくれますように

    次は向日葵が種をつける季節
    私が笑顔になって
    彼のもとに飛び込もう
    入れてもらえないかもしれない
    でも誠実な
    彼の優しさ信じてる…

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    h

  • from: hさん

    2006年06月08日 21時48分21秒

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    ある男の話

    ある日
    僕の部屋からいなくなった

    誰もが羨む
    綺麗なペルシャ猫

    僕の大事な宝物だった



    でも、
    知らないうちに
    彼女は居心地の好い
    場所を見つけたようだ

    思い返せば
    彼女が僕の目を見る回数が
    減っていた


    いや、
    気付いてはいたんだが。。。




    あの猫は
    どうしたんだろう?

    何かの縁で
    僕に懐いた白い猫

    たまに顔を出しては
    僕の目を見つめ
    何か言いたげに去っていく

    その目は
    僕の苦しみを見透かし
    僕の悲しみを癒し
    そして何かを訴える目




    彼女に
    また会えるだろうか?


    いや、会える気がする


    一人で生き
    いろんなものを
    見てきた彼女

    この部屋には
    居つかないだろう


    でも、
    いつか強く抱き締めて
    一言お礼が言いたい


    いつも、見守ってくれて
    ありがとうと。




    いつのまにか
    大きく育った向日葵

    そのほほ笑みを終える
    季節が過ぎた頃には。。。

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  • from: kさん

    2006年06月06日 21時58分20秒

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    Hollyhock〜立ち葵〜

    私もなりたい
    この花のように

    いや
    なってみる
    今まで
    あこがれ続けた花だもの

    熱さにも
    冷たさにも
    負けない

    梅雨の酷い雨に打たれても

    どんな場所でも
    自分の力で

    真っ直ぐ
    空に向かって
    咲く花のように

    そして、
    永く美しく咲き続けたい

    Hollyhock
    花言葉は『灼熱の恋・威厳に満ちた愛』

    貴方に愛をささげる
    「純真な心で率直に」
    貴方に求める
    「真の愛が欲しい」




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  • from: kさん

    2006年06月05日 10時50分09秒

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    「白猫と向日葵」
    私が植えた
    向日葵の種

    やっと、
    彼の部屋の出窓に届いたよ

    太陽の隠れる日
    月夜の晩

    ずっと
    見つめ続ける

    私は
    自分の生きる道をさがすね

    だから
    寂しい時、涙の出そうな日
    出窓のブラインドを開け
    向日葵を見て

    私の最高の笑顔を
    こめたから
    誠実な貴方のために


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  • from: ひろとくん。さん

    2006年06月04日 20時43分37秒

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    「人間をはなれた愛。」
    本当の愛は人間をはなれたものではないか。そう思う。

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  • from: khaosさん

    2006年06月04日 20時17分06秒

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    6月の君を想いながら(未完成)

    我が目に映る
    なんとも言いようの
    ない
    朱々とした夕日
    時折 花は音もなく
    散り
    そして咲く
    風は 
    ゆったりと散歩し
    せせらぎは
    フォービートで歌を奏でる
    パイプの煙りに
    五月の後ろ姿を
    思い出し
    六月の君を
    間近で視る思いしながら

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    k まっつん

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