ロシアのことわざに　熊の親切というのが有ります

熊と兎は　仲良しなんです　
いつも一緒に遊んでいたです

ある時　兎の顔に蚊が止まったんです
熊は　親切にその蚊を叩いたんです
兎は　死んでしまいました

熊の親切

この夏軽井沢へ　家族で行く機会がありまして
軽井沢に行くと必ず顔を出す　銀座通りの宝石屋があるんです　そこでの話しです

私達は　そこで家内が　数千円の指輪を　値切って買ったんですけ
ど
そこへ軽井沢マダム風の上品そうな方が　一人で見えまして
私達は　その方の行動を余すことなく見ていたんですが
なんと　その方千二百万の　ダイアの指輪を買ったんですよ　
私達　口あんぐり　店員さんも慌てて　指輪を落としそうに成りました

カードで　全額決済して　「後日受け取りに来ます」っていとも簡単にお帰りになりました

世の中には　凄い人も居るんだなと実感しました
その後店員さんに聞いたんです　「あの方どなたですか」って
店員さんは　「２〜３度お見えになって　小額の買い物をなさいましたが　お名前までは　存じ上げません」だって
　　　　　　　　　　　

私は　夜行日帰りで　下呂温泉に　よく一人で旅をします
下呂温泉名物の　川原の露天風呂だけ入って　帰ります

そこでの話です　その日は　５〜６人先客がいました
その中に　大坂から来たという　商売げ充分な方が　
ダッチワイフを入浴させているんです　
人形を　風呂に入れて良いかどうかは　私には分かりませんが　
入浴客　全員を取り込んで　営業トークです

その人形は女性に縁が薄い障害者達の　真面目なお道具で
６５万円もする　上の口も下の口も本物よりも　しっかり出来た　
お人形でしたよ

私写真を趣味にしているものだから　写真にどうかと思いましたところ
どんどん撮って下さいって　云われました
インターネットに載せて　くれれば　いい宣伝に成るからって

私の菩提寺は千葉県館山に有ります
千葉県内ではかなりの檀家を持つて寺なんです

その寺の住職が　写経を進めるんです　悪い事ではないので
話に乗りました　
住職いわく　「写経はあまり書きすぎても　いけなので
マスターベションし過ぎには注意してください」

この言葉に　唖然真面目な住職が　冗談を言う訳ないし
マスターべションって言葉　写経も　あれにも　かくって事には
違いはないけど　
私みたいな　粗野な人間は　この二つの事を　マスターベションという言葉で
一括りにしたくないのですが

今年の夏　熱い南風の出所を見たくって南の端を尋ねてきました
私の旅のほとんどが　青春１８切符の旅です
鈍行電車に揺られて　２日掛けて鹿児島に行きました

電車の旅は　どうしても熊本までなのです　それより先は　日程的に無理なのです　
やむなくレンタカーでの移動になります　
熊本まで来ると　温泉好きの血が騒ぎ　どうしても黒川温泉が頭から離れません
レンタカーの予約は１日です　１週間の旅行計画が　それを伸ばすことで　
遂行不可能になります　黒川温泉の手前高杖温泉　吉祥の湯　これまた
素通り出来ず　立ち寄り　黒川温泉で四箇所の風呂に入り
夕暮れの　阿蘇外輪の景色に魅せられて　
鹿児島佐田岬までの一人旅ならではの強行ドライブ　
前の日２日間　夜汽車なので　ほとんど寝てませんでしたので　
きついドライブでした

佐田岬に着いたのは　２０時を回っていました
南風の出所は　車の　ヘットライトに浮かぶ　波頭だけ　
でも私は　日本の南の端に　立っています
私はこれで満足なんです　ここに立てたことが嬉しいんです

誰もした事がない旅　私の旅の真骨頂なのかも知れません

とんぼ返りで　熊本に戻ったのが　朝の２時ごろでした
熊本駅近くの　日帰り風呂で　５〜６時間の仮眠を取り　レンタカーを返して　その日熊本市電一日乗車券で市内見物　
その日は予定通りに　長崎ハウステンボスで泊まり
次の日の夕方の　佐世保駅から　鈍行電車で　旅の折り返し
帰路の旅です
　　
　
　

一番に日の出に逢いたくて　東の端に旅に出かけました
いつもより　沢山の撮影機材を　積みたくって　マイカーで行くことにして
時前に　釧路港に　フエリーで車を送り込み　後から飛行機で追いかけました
次の日　念願だった日本で一番早くお日様に手を合せたのは
この私めでございます

納沙布岬に立ち　カメラのアングルを決め　出てくるはずの太陽との　
ご対面を想像して　その一瞬を　誰に云うでもなく一人で　呟く　
そんな一人旅の寂しさ　醍醐味　相反するテーマを実感した旅でした

そこから　北方領土を　右に見て　北上　トドワラ　知床峠を経て
カムイワッカ温泉に宿を取り　翌朝滝を登り　露天風呂に
最高　満足　有頂天　いい旅いい気分
後に網走から阿寒湖に出て　次の日の午後の　飛行機の人になり
この旅　終了

人が一生という言葉で　生きられる長さを司る者を
神と呼ぶなら　神によって　支配された命を運命と決めれば　
自分では　それを変える事が出来ないんだから

都合よくその神を利用して　うまくいけば自分のおかげ
そうでなければ　神のせい　そう云う楽な生き方もあるのでは
ないでしょうか

人の一生を　長いと思いますか　飼い犬の一日は　人の一週間です
蝉は　１週間しか生きないと聞きます　
トンボの種類には　たった１日しか生きない物もあるとか

ダニの種類には　一生に一度だけ血を吸うために　木の上で下を通る
動物を本脳で見つけ　運よくその体に付着できた物だけが血を吸い　
その体から離れ　木の上でそれを栄養にして　子孫を育て　
その生命を絶やすことなく存在している生物もいると聞きます

みんな生涯を　神という大きな力に影響され生きているんですね

最北端への旅は　上野駅夕刻出発する　北斗星の車中の人に成って
始まりました

夕食には　グランシャリオでフランス料理です
旅の醍醐味は　一人勝手に優越感に浸ってる時の自分　
子共っぽくて　そんな自分が好きなんです

朝　札幌に着いて市内観光ツアーバスに乗り　夕暮れの写真に収め

小樽港から出るフエリーで　利尻に次の朝着き　昼過ぎに　礼文から　稚内に渡りました　次の朝　レンタカーで　１５時ごろ出る
飛行機を待ちながら　最北端の宗谷岬　サロベツ原野を胆嚢して
旅の終わりとしました
　　　　

有る国の　空港ロビーで到着して　荷物を待ってた時
リードを付けてないプードルが　近くで鼻を鳴らしているのをちょっと気に成ってたんです
そのうち　私に近寄って来るんです
私は　犬飼人なんで　匂いがするのかなくらいに思っていたんです

でもそのワンコ　遊び気分でないんです　
そのうち　私の足に　全体重を掛けて　乗ってきて　
引いても押しても　びくともしなうんです　
小型犬なのに　凄い力に驚きまた
そのうち　空港警備員だ　２名やって来て
私に荷物検査を受けるように　促すんで
私は　何も疑われるような物を　持った覚えがないので
また成田でも　パスした荷物だったので

そしたら私の荷物の中に　出発前に友人から貰った　
みかんを入れたのを　忘れていたのです
そのみかんを見つけて私をマークして　警備員に引き渡した
ワンちゃんに敬服　

さすがアメリカ　人混みの中に　犬を離して植物の持ち込みを
制限しているなんて

まだ日本には無いみたいなので　そのうちわが国にもお目見えするのではないかと思います

一人旅の楽しみは　気の合った方との出逢いです
もともとは話好きでない私は　気の合わないわない人との会話は
いささか辛いものがあります
たぶん相手もそうだと思うので　話をしなければいいんです

隣に座った方でも　最初の会話で気が逢うかどうか　分かります
青春１８切符の旅中間はたいがい同じルートで　移動してますので
気になる人が出てきます
そんな方は　わりと　話してみると話が合う事が多いようです　

私はどんなに話が合ったとしても　お付き合いは　その旅の終わりまでとしているんです

また新しい旅には新しい出逢いが有りますから
その新しい　思い出作りの旅にまた出てきます