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VFM(ボランティア・フレンド・メディア)名古屋

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  • from: しゅーほーさん

    2011年08月08日 02時24分43秒

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    「つながり」という安心と不安

    とある番組で、震災後のメールについてあれこれ特集していました。
    震災時、安否確認の際に最も活躍したのがメールだったそうで。
    (確実に、リアルタイムにつながるという意味ではインターネット電話のスカイプが便利だったそうですが)
    そのメールのやり取りや返信などで、いろいろと人の心も動く…
    「あぁ、心配してくれているんだ」と安心できたり、
    逆に「はぁ?」と相手に対して不信感を抱いてしまったり。
    いずれにしても、メールを主体にしているVFMのメンバー的には気になる特集でした。


    …特集を見ていてふと、いつだったかに友達が貸してくれた
    「キノの旅」という本に出て来た一節を思い出しました。
    (相当うろ覚えですが)

    ・・・・・・・

    世界中を旅して回っている主人公が、あるとき不思議な国にたどり着く。
    …その国には家が無い。
    国に入っても森ばっかりで何もない。
    それでもずっと歩いていると、ようやく一件の家を見つける。
    住人は主人公を見て驚き、逃げようとする。
    が、主人公がこの国の人間ではないと知って、こんなことを教えてくれる。

    この国では、人と人がお互いにものすごく距離を取って暮らしている。
    人との接触を避けている。
    なぜか?
    それは、人の心がすべて読み取れてしまうから。
    ある程度の距離まで近づいてしまうと、意識しなくても「その人の心の声」が聞こえてしまう。
    だから、声が聞こえない距離まで離れて、だれとも会わないようにしている、と。

    主人公が「なぜ人の心が読み取れるのか」と尋ねると、
    住人は「ある時、人の心が読み取れる機械が発明されて、みんなそれを体内にとりつけているから」と答える。
    聞くと…(ここから、相当うろ覚え)
    「これさえあれば、言葉を解さなくても何か気持ちさえ抱けば、
    お互いにお互いのことを知りあうことができる。
    お互いに思いやることができて、みんなハッピーになれる。
    そう聞いて、国の人はみんな便利な道具ができたと飛びつき、
    取り外せないことを承知で装着していった」
    とのこと。

    では、なぜ今はこんなふうに住んでいるのか?
    それは、うれしいことばかりではなく、知りたくないことまで聞こえてしまうから。
    道具が発明されてしばらくはうれしかったけれど、
    次第に悪意や敵意など、いさかいの元となる心まで聞こえるようになってしまった。
    だから争いが絶えなくなり、みんな離れあって暮らすしかなくなったのだ、と。

    ・・・・・・

    え〜…
    ライトノベルは読まない人間でも、キノの旅、すごくおもしろ本だと思いました。
    この話が正確にはどういうものなのかは、ぜひ購入して確かめてください(苦笑

    …結局何が言いたいんだという話ですが。
    この「人の心が読める道具」って、元はといえば人と人とが友好的な意味合いでつながっていられる道具なのだと思うのです。
    お互いに言葉を交わさなくても、離れあっていても、互いに思い合うだけで通じあうことができる。
    ある意味、メールをはるかに上回る「つながり」を得るための道具なのではないか、と。
    そう思うわけです。

    でも…副作用がある。
    メールについても、ケータイさえあればつながっていられる反面、
    文面や返信までの時間で、そのつながりが一気に別の意味をもってしまう一面がある。
    たとえ、メールの受信時に相手方がどういう状態にあったとしても。

    いつでもつながっていられるという便利さが、時として後悔の原因になってしまう…
    それが現実になったのが、震災後のメールのやりとりが原因で離婚まで至った夫婦であったり、
    別れることになったカップルであったり。
    形は違えど、5年以上も前に発売されていたラノベと同じような状況が起きてしまっている気がする。
    うまくまとめられませんが、そんなことをふと思い、この長文です(苦笑


    …自分自身、社会人となって今まで以上にメールを返信するまでにかかるラグが大きくなりました。
    (メールを送って来られるみなさま、すいません m(__)m )
    電話ほどガッチリしていない、それでも半リアルタイム的な要素を持つメール。
    その便利さを実感すると同時に、あらためて使い方が難しい道具なのだなぁと感じた瞬間でした。

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