色々あって両足＆右手を負傷中のおじいちゃん。
自営業の関係もあり、これまでずっと車に乗っていたものの…
さすがに乗れないということで。
ちょうど冬休みシーズン、いろいろ代わりにお手伝い。

車はソリオ…の、スリーダイヤなエンブレムがついているバージョン。
それがなぜデリカを名乗っているのかが未だに解せないけれど、とにかくそれ。
自身初となるスズキ車の運転。

乗ってみてまずはじめに感じたのは広さ。運転席から後ろを振り向くとずいぶん広い。
背が高いのでとっても広々している感覚。
そんなに長い時間運転したわけではないからよく分からないものの、イスの質感もなかなか。
ただ、見た目よりホールド感はない。

走りだしてみるとすごく静か。
ラジオをつけているとエンジン音はほとんど聞こえない。
代わりに聞こえるのは「キーン」という何やら甲高い機械音。
パジェロミニを思い出す。

重さやパワー、それに排気量はコルトとほとんど同じ。
それでも、背が高いから空気抵抗があるのか。
思いのほか走り出しは意外とゆっくり。
理想的な加速という意味ではコルトの方がずっと理想的。
感覚的にはekワゴンと大差ない…？
ただ、ekはソリオよりも200キロ近く軽いし車高も横幅も小さい。
それに50馬力という明らかに低速重視の馬力なので、走り出しが早いのはある意味当たり前。
実際、ekの4速ATはある程度回していないと3速に変わってすぐの加速力に弱点があり…
後続の人が「ありゃりゃ？」となる。
だからと言って追い抜いていくと、ほとんどの場合次の信号でこちらが追い付いてしまうので「あーもったいない」となるのだけど。
それはさておき。
ソリオ、走り出してしまえばさすがによく走る。
やっぱり楽しい走りではないものの、とっても実用的で現実的。

「おー」と思ったことは3つ。
1つは瞬間燃費の表示。
波に乗ると、カタログ値をはるかに超えてリッター26とか7とか。
アクセルから足を離すとカウンターの上限らしいリッター30という数字が出てくる。
かなりテンションが上がる（笑
50キロで走っていても回転数はギリギリ1000以下を指しているし…
コルトもフィットもソリオも、CVTは2000回転以上回ることは滅多にないのか、とにかく低回転。
そりゃぁ燃費が良くなるよなぁ。

これとは別の意味で「おー？」だったのがエンジンブレーキ。
スズキは三菱よりもエンジンブレーキが強いとセールスのおっちゃんが話していたけれど、本当にすごく強い。
MT車のごとくグングンスピードが落ちる。
それこそ本当にマニュアルのパジェロミニを運転していた時の感覚。
新聞の投書欄に「MT車の是非」のような投稿が続いた時期があって…
その中に「エンジンブレーキの強さは後続車にとって衝突の危険を感じさせるもの」なる意見もあったけれど。
オートマでもそういう車はあるじゃないか！（笑
安全運転のために、車間距離は十分に取りましょう。
そうすれば何も問題ない話。

…一番「お？」だったのは微妙な感覚。
おそらくはソリオの特徴なのだろうけれど、すごく「機械制御感」がある。
今までに乗ったどの車よりも、微妙な「ラグ」がある。
アクセルもブレーキも、踏み始めて変化を感じるまでの感覚に何か違和感。
ほんのわずかに、時差がある。
十分に特徴がつかめていないこともあり、その時々でタイミングが違う感じがあったし…
ハンドルも、遊びの部分がekよりは大きいのか。
壊れているんじゃないかと心配になるほどハンドルが軽かったフリード。
あれに近い感覚。
でも、あれよりもずっと現実的なほど良い軽さのハンドルなので、ソリオの方がハンドルから感じるラグも大きかった。


まとめ

・車は乗ってみないと分からない
…車重とパワーを見ればどんな走りをするのかはなんとなく予想できるのかもしれないけれど。
ほとんど同じ条件の車でも、走りはやっぱり全然違う。
人それぞれの好みや感じ方もきっといろいろ。
なかなか、普段運転する車以外を運転できる機会って少ないし…
新たに車を買おうと思うなら、試乗は絶対に必要。
でも、あえて試乗をしないで「一目惚れした車に乗って愛情を深める！」
そんなのもありなのか。

・ソリオは実用的な良い車だった
…広々しているから、5人乗ってお出かけとなってもなんとか問題なさそう。
（どすこい体系の人が乗って来なければ）
チャイルドシートの取り付けなんかも、あれだけ広さがあればきっと問題なし。


…車は楽しい。
来年度はどこに配属されるとしても自分用の車が必要になるだろうし…
良い中古を見つけたいなぁ。