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from: ドリカズさん
2007/08/26 15:58:07
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【今週の相場観】
■先週の結果 日経225先物(8月20日〜)
想定レンジ 16300円〜15700円
結 果 16380円〜15710円 値幅670円 終値16240円△940円
先々週末の大暴落を明け、急回復の1週間となりました。
米国では先々週木曜日に流れたFRBの緊急会議の開催観測で安値から急回復、金曜日の週末に観測通りFRBが緊急公定歩合の利下げ0.5%を実施し大幅高で先々週を終え、その流れを受けた先週は、日本市場も月曜を安値に4連騰となり16000円台に乗せて終りました。安値からの上昇は1150円と急回復です。
米国ダウは6日連続でザラ場中の安値を切上げ、1週間の高値近辺で引けています。FRBの公定歩合下げの他、継続的資金供給、3者会談で(FRBバーナンキ議長、ポールソン財務長官、上院銀行委員長)で目新しい材料もありませんでしたが、FRBの追加的措置の用意がある旨の再確認で市場は安心感を徐々に高めていった様子です。週末は新築住宅、耐久財受注が好感されダウは100ドルを超える上昇で終えました。
日本では出来高は盛り上がらないものの、週前半から先物主導による上昇が続きました。
為替は先々週の111円台タッチから急速な円安が進み、米国時間に117円台にタッチするまでの円安進行となりました。このあたりも、株式市場の急回復「の原動力と思われます。
日銀の金融政策決定会合(22.23)も市場コンセンサス通り、現状維持、今後の利上げに関しては、実態経済と金融市場の相互作用を判断しながら確信が持てれば実施とのスタンス。8:1で一人水野審議委員が反対を投じています。福井総裁会見で、あと市場が注目したのは、サブプライム問題に関する金融不安が解決するには数週間はかかるとした点。9月利下げなしも視野に市場はとらえたようです。(まだ意見分かれる)為替もその後は116円台中心の動きとなっていました。
【世界の主要株価動向】
米国ダウは先々週の木曜の安値からの反発で、6日連続のザラ場下値切り上げ、安値からは57%の戻しとなっています。ナスダック56%、S&P5007は49%戻しとなり半値戻しを各国に先駆け(香港ハンセン以外)達成しています。
その他各国とも戻しの週となり、アジアでは香港ハンセンが83%の戻しと急回復、その他は38〜44%の戻しと日本を上回っています。
その他数字は、別コメント「8月世界同時株安後の安値からの戻り状況をご覧ください。
【原油・商品・長期金利】
原油は7月31日78.21ドルをピークに下落トレンド中、8月22日には6月以来の60ド台に入り週末は69ドル台で引けています。CRB商品指数も7月19日325.99Pを高値に下落中、8月21日には2月以来の200P台にタッチしそこからは反発し300ドル台でしけています。米国長期金利は、6月12日の5.26%から低下トレンドが続き、8月16日には4.60%を付け週末もほぼその水準4.62%で引けています。日本は6月13日に1.985%をくつけその後低下傾向で8月21日には1.54%をつけています。
■今週の想定レンジ(8月27日〜)
16800円〜16200円
今週は安値からの半値戻しにトライするも上値の重い展開を想定しています。16500円を挟んだ展開。
為替円安安定が条件となりますが、世界の中での戻りの遅れの修正(買われる)場面もあると思いますが、16500円水準、半値戻しの15780円水準はかなり戻り売り含め抵抗が大きくなる水準です。
米国も先週までの急回復からの一服感があってもよさそうです。
ただ、米国は2週続けての週末高や半値戻しと世界市場に安心感を与える材料は提供しています。
ECBの9月利上げを感じさせる発言に、金融市場の安定に向けた自信のようなものも感じます。(まだ安心できませんが)今後は9月の各国の金融政策の方向付けにかかわる材料に一喜一憂する展開も想定しています。特に、為替には影響が大きくなりそうです。
今週は月末週で9月メジャーSQの前週となります。SQ週にはECBの理事会があります。その次の週は米国のトリプルウィチング、また次の週は日本・米国の金融政策決定会合があります。ここ1ヶ月は山場となりそうです。
米国の半値戻しと、先週末の2週続けての週末高は、市場には安心感を与えそうです。強いときの米国市場は月曜日のM&A関連の発表期待で先行して買われ、月曜日はM&Aの実際の発表で買われと好循環でした。その強さが帰ってきた感さえありますが、このままの調子での上昇は、市場の本来の期待のFF金利下げのシナリオには遠くなります。どこかでFF金利下げの催促相場の展開もFOMC前にありそうです。
テクニカル面では、移動平均線の5日平均は今週上昇、25日線は下落が続き週末から来週にかけて急接近します。25日線の上向きにはまだ時間はかかりそうです。今後の価格推移しだいの部分はありますが、25日線のボトムは今週は16600円近辺来週は16500円近辺になりそうです。今週は上値抵抗になり易く、来週は下値支持なるかも知れません。25日線が久々に日々のトレーディングに意識される水準に近くなってきました。
騰落レシオ(25日)は68%、今週は70%台の推移となりそうです。その他各指標とも売られ過ぎ水準からは離れて行く状況です。
今週は月曜日に安倍内閣の改造人事、それ以外は月末(週末)の鉱工業生産、消費者物価指数、家計調査、完全失業率他まであまりありません。
米国は月曜日に中古住宅販売、木曜日にGDP改定値、住宅価格指数、週末にはバーナンキFRB議長のスピーチ、7月の個人所得、消費支出他景気指標も発表になり注目されそうです。
上値目安
17000円 心理的節目
16820円 25日移動平均線
16780円 安値からの半値戻し
16640円 一目均衡表基準線、16650円(8月17日高値)
16500円 心理的節目 5日ボリンジャーバンド
16495円 24日CME日経平均先物の値
下値目安
16400円 今まで開いていた窓の上
16380円 直近戻り高値
16330円 前日(前営業日)高値
16240円 前日(前営業日)終値
16180円 前日(前営業日)安値 週足一目均衡表の雲の下限
16000円 (16100円)心理的節目 16020円5日移動平均
24日現在の数字であり、移動平均線をはじめ日々変化します。
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