その旅はいつもの　西へ行くムーンライトながらから始まる

夜が明けたのは　名古屋の手前ぐらいだったでしょうか
大垣で１時間半の待ち合わせ　樽見までの私鉄電車の車窓に広がる田園風景に　見事マッツイした　桜の薄いピンクは
これから展開される薄墨桜への　上等な演出なのでしょうか

私の心情でもある　早い時間での　根尾の薄墨桜見物
１０時には大垣行きの　電車の人になっていた

次の目的地　川原の露天風呂のある下呂温泉には　
１３時頃には　着いていたでしょうか　

下呂駅の案内所で　湯めぐり手形を求め　そこでよい風呂の
温泉旅館の　お湯定め　２件の風呂を堪能して
あの川原の露天風呂に浸かるのである　
旅の醍醐味はなんと云っても　素朴な温泉に限る

川の流れの音　桜並木　最高の　シュツエイション
ここで鉄橋を渡る乾いたレールの音を　響かせて　電車の音でも聞こえれば　もっつと最高

これから急に決まった　今夜の宿泊地　濁川温泉に駅レントカーで移動する

ここは　２４００ｍの高地　北斜面には雪を残し　まだまだこの地は　雪国である

お湯は　味噌汁を薄めたような　錆びついた匂いのする　
なんか体に効くような気がするのも　まか不思議　

明日は早発ちを決めていたので　４時の起床　５時の出発となる
次の目的地　高山に向けての移動になる

朝飯なしの　出発は　告げてあったんですが
誰もいない　冷え切ったフロントに　何か悪い事でもしたような　そんな罪悪感さえも覚える

８時前には　高山に居た　まだ観光客もまばら朝市を　２時間位　掛けて散策

次の目的地　郡上八幡に　向けて急いだ
国道から　結構きつい山超をすると　急に視界が開けた
もうそこは　一度は行きたかった　この世の別天地

川のせせらぎ　清い水　開き忘れた　タイムカプセルを　今開けたような
そんな郷愁をそそる街　いっぺんにこの街がすきになりました

もう少しここに居たい　そんな気持ちを抑え帰路に着く訳です

また下呂に戻り　これでもかの　ダメ押し入浴　露天風呂

アーいい気分

ここまでやると　私の今回の目的　鈍行電車の旅　続行不能

やむなく　ワープ（青春１８切符では乗れない　新幹線　特急電車に　別にお金を払って乗ること）して
最終の新幹線にて　無事　ご帰還