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from: 笑い皺さん
2007年10月23日 23時54分24秒
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落語のねた
小泉八雲の 短編小説ですが 私は アレンジして落語として話します
その夫婦は子供に恵まれませんでしたが
何不自由なく二人仲良く暮らしていたんですが
間が刺したと言うんですかねぇー
いい女が出来て 恋女房を捨てて上方に駆け落ちです
始めは兄弟のように仲むつましく 髪結いの女房として 暮らしていたんです
そのうち3年も立たないうちに 飽きられ 放り出されるはめに
暫くは一人で暮らしていたんですけど
江戸に残した 恋女房 何の不服もなく暮らしていた頃が急に
懐かしくなり
意を決して女房の所に戻ろう 昔の家まで 帰ってみました
玄関先の植え込み 細めに開いた隙間から漏れる明かりとその佇まい 昔とちっつとも変わっていません
まだ女房が 居るんだ 一人で居るのかな もし亭主が居たら
もう一度 上方に戻ればいいんだ ええいー入ってみよっと
「帰ったぞ」「あらあなたお帰りなさい」「ええっお帰りなさいか」昔と変わらず 三つ指をついて迎えるではないですか 「俺 入ってもいいのか」「何を おっしゃいます ここはあなたの家です ずっと一人であなたのお帰りをお待ちしておりました」「さぁさぁ お上がりください」「あなたが 帰ったらすぐに使えるように 夜具も食卓も 3年前と少しも変えて居ませんから」
その晩は 尽きる事のない話をして 3年ぶりの 恋女房を しっかり抱いて いつの間にか 寝いってしまい 朝 味噌汁の匂いと
まな板の音で目を覚まし 昔と変わらない朝を迎えました
「あなた 朝の食事が出来ましたよ その声にちょっと我に返り
夕べの女房の 寝間に手をやると 女房のぬくもりが
その胸に手を置くと 女房が ここに居る
あれ台所に居るのは 女房 ここに寝ているのは 我に返って 寝間の女房を 抱き寄せると 肋骨が ガサ 骨だ骨だ
あわてて外に飛び出し 角の煙草屋に駆け込み 「あの奥の家に女が一人で暮らしてるはずですけど」
「はい 確か3年前まで おしどり夫婦が暮らしていましたが
ご主人が いい方と出て行かれましてから 可愛いそうに
奥様は やせ細り 何処に行ったのか 姿が見えなくなりました
それからあのお宅には 何方もお住まいではございません」-
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