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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月14日 10時40分12秒

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    世界遺産・知床(17) 知床羅臼Ⅲ・「羅臼と羅臼八景」


    望郷台から望む羅臼市街、根室海峡と国後島

    羅臼町は、知床半島の脊梁山脈にあたる知床連山が町境で、隣接する斜里町と二分されている。
    目の前に広がる根室海峡の向こうには、北方領土の国後島が、羅臼町とほぼ平行に対峙しているて、近い所で25㎞しか離れていない。
    知床連山に源を発した多くの河川が海に流れ込み、主に羅臼川河口部を中心に中心市街、集落があって、街の正面に当たる海岸線は、大半が「羅臼港」が占める。
    港の大きさが示すとおり、漁業従事世帯が総世帯の3分の1を占める漁業の町であり、「魚の城下町」とも呼ばれている。 羅臼の海産物はスケソウダラ、昆布、鮭、イカ、ウニなどが獲れ・・、特に羅臼コンブは有名。

    「日本最後の秘境」、「原生の自然」などと謳われる「知床」だが、羅臼は、岬まで海岸線には30軒ほどの番屋が並び、夏の間はコンブ漁の漁師が番屋で暮らすという。 そもそも羅臼側は、人跡未踏というような場所ではなく、岬の先端部、その先の海までもが地元の人々にとっては生活圏といえる。

    又、知床半島を斜里町と二分する羅臼町であるが、「ウトロ」と並んで知床半島観光の拠点となる町でもある。
    特に、先に紹介した露天風呂「熊の湯」や海峡に面し波打ち際に湧き出る「セセキ温泉」(満潮時には水没するという温泉)、相泊温泉(あいどまり:羅臼より15kmほど、海岸線の際にあり、砂利を掘って木枠で囲った湯船が設置されている)などユニークな温泉も多い。
    又、『知床旅情』の唄の発祥地、人気ドラマ「北の国から 2002遺言」のロケ地などの人気のスポットでもあり、国内最大のヒカリゴケの群生地など、こちらも斜里町ウトロ側と並んで数多くの見所がある。

    羅臼も、「世界自然遺産・知床」に代表される世界有数の自然に囲まれた町である・・、
    或る漁業関係者は「世界遺産になったから素晴らしいとか、いいとかいう話じゃないんだよね。むしろ世界遺産になったからこそ、もう少しきちんとしなくちゃいけない、そう思ってやってるんだ」・・と
    世界遺産である羅臼町(町域は含まない)は、知床観光もさることながら人々が暮らす漁業との二本柱の町なのである。

    ここで、観光協会が推薦する「羅臼八景」を紹介しよう・・。

    <font size="3" color="#0000FF">羅臼八景Ⅰ 【しおかぜ公園】




    羅臼漁港を一望でき、まさに「潮風」を頬で感じる好立地!!オホーツク老人の像の横には森繁久弥がロケに協力した羅臼町民に感謝を込めて贈った歌「知床旅情」の歌詞が自筆で彫られている。
    戸川幸夫小説「オホーツク老人」の碑が建ち、これを原作とした名作映画「地の涯てに生きるもの」の撮影から森繁久弥の『知床旅情』が生まれた。


    羅臼八景Ⅱ 【マッカウス洞窟(ひかりごけ)】



    市街地から1.5km知床半島よりにある洞窟で、内部には幻想的な光を放つ「ひかりごけ」が自生している。ヒカリゴケは糸状に伸びた茎の部分にレンズ状の細胞が並んでおり、コレが光を反射して美しいエメラルド色に輝く。 自生規模が国内最大・・!
    松浦武四郎が知床探検のとき一夜をここで過ごしたといわれる。
    夏は日が差してる時間が見ごろで、冬はヒカリゴケに代わって氷の柱「氷筍」が見られる。北海道指定天然記念物の1つ。
    見頃、5月〜10月・・、12月〜4月は氷筍が見られる


    羅臼八景Ⅲ 【間欠泉】


    市街地から知床峠方面へ約3km羅臼側支流「発電所川」の右岸川床に位置する・・、昭和36年ボーリング作業中に噴湯したという。 
    間歇泉は比較的寿命が短く、全国でも数が少ないというが、こちらの間欠泉は1時間ごとに噴出すという・・!、高さは6m・・!、見頃は 5月〜12月 。
    北海道指定天然記念物の1つ。


    羅臼八景Ⅳ 【クジラの見える丘公園】



    道道87号線沿線、「ざいもく岩トンネル」上の羅臼灯台の隣に位置する。
    「丘」から体長17mにも及ぶマッコウクジラの噴気やオッポを観察できるのは、日本でもココ羅臼だけという。 25km先には北方領土・国後島を・・、眼下には定置漁業のたて網が見られる。
    展望台まで1車線の舗装路があるが、冬期間除雪されないので注意を要する。
    スノーシューなどのトレッキングコースでもあり、双眼鏡は必携(7倍から10倍)とのこと。 概ね14時〜日没30分前くらいが観察しやすいという。


    羅臼八景Ⅴ 【羅臼岳】

    羅臼湖・三の沼と「羅臼岳」

    知床半島の何処からでも見える主峰の羅臼岳は、日本百名山の一つで標高1660m、市街地からも一番目にする代表的な山である。
    特に、「羅臼湖」から見る羅臼岳も絶景ポイントである・・!。(羅臼湖は下部特別編にて紹介)


    羅臼八景Ⅵ 【知床峠】


    先にも紹介したが改めて・・、
    日本一開通期間が短い国道(11月上旬〜4月下旬閉鎖)斜里町ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路の頂上。標高約740mの峠。 目前にそびえる羅臼岳の山容が美しく、根室海峡を越えて国後島が遠望できる。 全長約25km、羅臼市街から知床峠まで約15km。
    知床峠〜斜里町ウトロ側はゆるやかな傾斜で真っ直ぐに伸びる道路だが、知床峠〜羅臼町は傾斜も厳しく、カーブも多いが、カーブ毎に現れる絶景(国後島や羅臼岳など)が見事である・・!!



    羅臼八景Ⅶ 【北の国から・・、ロケ地】

    『北の国から・・・純の番屋』

    北の国からのTVロケとして使われた「純の番屋」が、観光協会・町の有志・ボランティアの人たちによって、市街地に復元された。
    フジテレビのドラマ「北の国から」シリーズの最終話となった「北の国から2002遺言」。羅臼は富良野と並ぶ主要な舞台となった。根強いファンが今尚、この羅臼を訪れている。
    「北の国から2002遺言」のロケは、2001年9月に開始され翌年2月まで、数回に分けて行われた。
    「道の駅・知床らうす」の2階展望室では、ロケの風景やパネル展を設置している。あの名曲のBGMを聴きながらゆっくり鑑賞したい。
    また、倉本聡がプロデュースした富良野と羅臼を結ぶ「北の国からパスポート」があり、ロケマップとパスポートを持って、ロケ地を巡り記念スタンプを集めるのも楽しい。


    羅臼八景Ⅷ  【北方領土・国後島】

     

    「北方領土」とは国後島、択捉島、色丹島、歯舞諸島(多楽島、志発島、勇留島、秋勇留島、水晶島貝殻島)のことで、羅臼からは国後島のみが望める。 全長120km
    海岸線からよく見えるのは羅臼から近いトマリ山(泊山)付近。知床峠や羅臼の望郷台、羅臼岳山頂からは遠くに白い雪をかぶった爺々岳(チャチャ岳)を見ることができる。
    羅臼から国後島まで最も近いところでわずか25kmしか離れていない。
    因みに、国道335合を北上すると、別海(べつかい)標津(しべつ)あたりでは
    見える方角から小さな島にしか見えないが、羅臼に入るとその全貌を現し始める。
    あの島になぜ立ち入ることができないのか。あの島が誰のものなのか。「北方領土問題」を
    羅臼町で考えてみたい。

    尚、国後島など「北方領土」に関する歴史はこちらをどうぞ・・。
    (日本周遊紀行(60) 羅臼・「北方領土・国後島」)
    http://blogs.yahoo.co.jp/orimasa2001/folder/1177430.html?m=lc&p=2 


    羅臼八景・特別編 【羅臼湖】


    深い原生林に囲まれた神秘的な湖であり、周囲約6㌔は知床半島では最も大きな湖・・、幻の湖として知られる。 
    周辺には大小5つの沼があり、高山植物などを見る事が出来る。 特に羅臼湖に向かう途中にある「三の沼」では湖面に映る羅臼岳の山容は絶景である。
    横断道路・知床峠の近くにある湖で、1時間あまりハイマツ帯の中を歩くと現れる。 一般観光客は入らず、トレッキングコースとしては最適であろう。

    「羅臼湖」はごく最近まで人跡未踏の地で、昭和34年に朝日新聞の記者だった本多勝一氏によって世に紹介された。 
    昭和37年に羅臼側からの登山道が付けられたが、横断道路が開通する前までは年間数百人しか歩かない、まさに秘境中の秘境であった。
    因みに、市町村道・ウトロ羅臼線が開通したのは昭和38年頃である。 翌年の昭和39年知床半島が国立公園に指定され、1980(昭和55年)国道・知床横断道路が開通している。


    世界遺産・「知床」の紹介はこれで終了しました・・、ご愛読有難うございました。

    次回は、 ・・・??

    下記URLの巻末で「旅、旅行の案内」致しております、宜しかったらご覧ください・・!!。
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005  『日本周遊紀行』
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2001  『旅の記憶』

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月13日 10時02分46秒

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    世界遺産・知床(16) 知床羅臼Ⅱ・「知床旅情」



    羅臼の町の国道から半島沿いの東海岸・道道87号線を行くと、すぐ右側沿いに在るのが「しおかぜ公園」である。 高台にあるので幅広い羅臼漁港の岸壁や最北の太平洋そして、あの「北方四島」の一つ・国後島(くなしりとう)を望むことができる。

    羅臼は、森繁久弥氏と「知床旅情」に縁があることは知る人ぞ知る地であろう・・が、ここの公園は映画「地の涯てに生きるもの」のロケ地で森繁久弥氏がモデルになった「オホーツク老人」の碑が立っている。

     

    「知床の岬に はまなすの咲く頃・・・」から始まるあの歌詞であり、あの有名な昭和の名曲『知床旅情』の出だしでもある。

    このことは作家・戸川幸夫が、1959年から知床を訪れたことに始まるという。
    戸川氏は昭和期の小説家で、特に、動物を主人公とした「動物文学」、「動物小説」というジャンルを確立させ、動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。 
    その知床の旅の道中に立ち寄った番屋で、漁師から聞いた話をもとに書いた小説が、「オホーツク老人」であった。 その小説が発表された後すぐ、これを映画化しようと考えたのが森繁久彌(もりしげひさや)氏自身であったという。

    映画のタイトルは「地の涯に生きるもの」で、主人公の老人役を森繁が演じ、しかも知床としては初めての映画ロケということもあって、羅臼は村(現在の羅臼町)をあげて、大々的に歓迎し、村長も全面協力を申し出たという。 そして、村人もエキストラとして多数参加し、村の人たちとも交流の機会も沢山あったようである。
    これらに感激して別れの時に作ったのが「知床旅情」のはじまりで、当時は、「サラバ羅臼」という題名であったという。 そして別れに際し、見送りの村民と歌の大合唱となり、感動的フィナーレを迎えたという。

    その後、「知床旅情」が広まっていくのである・・が、10年後、加藤登紀子氏が「知床旅情」を歌ったは周知であり、これが爆発的な人気を呼び、これが引き金となって知床観光ブームへと繋がっていったといわれる。 その後も、石原裕次郎、美空ひばりなど多くの歌手たちに歌われた。
    「知床旅情」の発祥地とでもいうべき場所が、羅臼町市街地に近い「しおかぜ公園」であり、歌碑や、森繁氏そっくりの「オホーツク老人の銅像」が立っている。


    『知床旅情』が巷で歌われた当時の世相は、「ディスカバー・ジャパン」という旅行会社のキャッチフレーズもあって、全国的に旅行熱が高かった時期でもある。 
    北海道・知床が特にその風が吹いていたようで、山口百恵の「いい日旅立ち」の曲に乗って、「知床旅情」の唄に引き寄せられるように観光客が訪れたという。 
    その頃の知床は、人・人・人の山だったといい、景色と言うより、人の後ろ姿を見て歩いた、というエピソードもあるくらいだった・・とか。
    「世界遺産」となった今日、第二の知床ブームが押し寄せているというが・・?。
     
    <font size="2" color="#0000FF">『知床旅情』 作詞・唄 森繁久弥、加藤登紀子

    知床の岬に はまなすの咲く頃     旅の情か 酔うほどにさまよい
    思い出しておくれ 俺たちのことを   浜に出て見れば 月は照る波の上
    飲んで騒いで 丘に登れば       今宵こそ君を 抱きしめんと
    はるかクナシリに 白夜は明ける    岩陰によれば ピリカが笑

    別れの日は来た ラウスの村にも
    君は出てゆく 峠を越えて
    忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏(カラス)さん
    私を泣かすな 白いかもめよ


    次回は、 知床・「羅臼八景」

    下記URLの巻末で「旅、旅行の案内」致しております、宜しかったらご覧ください・・!!。
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005  『日本周遊紀行』
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2001  『旅の記憶』

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月11日 10時34分35秒

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    世界遺産・知床(15) 知床羅臼・「露天風呂・熊の湯」


    夕刻が近づいたので先を急ごう・・、
    峠の茶屋で一服した後、その霧の中を羅臼へ向う・・。 
    かなりの急勾配の屈曲した道を慎重に下る、途中右側に無料の野天風呂「熊の湯」が有ったが、時間の都合で明日早朝に入浴することにしよう・・。
    一旦、海辺の道の駅「羅臼」で一休みし、ここで小生の「来北・羅臼」を記念して、実家へ羅臼産の「タラバ蟹」を送った。 因みに、先般訪れた時、カミさんが同じ店で、同じ店員で、同じ物を娘家族に送っている・・。

    観光協会があって、そこで紹介してもらった「知床観光ホテル」へ向かった。 そこは、来た道を戻るようであったが、少々高台の国道沿いの右側にあった。
    「観光ホテル」と言うから、それなりのイメージと期待をもって訪れたが、それは脆くも崩れた・・。 館主にはチョイト失礼ながら、そこは鉄筋コンのボロホテルであり・・よくよく見ると、学校を買い上げた改造物件であった。 尚且つ、食事はスーパーから買ってきた物を、そのままバイキング方式であつらえた物であり、数多く旅先へ出向いたが、これ程劣悪な食事も初めてであった。 管理者・オーナーには過酷だが敢えて記載しました。 しかし温泉は良かった、これだけが慰めであった。        

    <font size="2" color="#0000FF"> 『羅臼温泉概要 』

    泉 質  含硫黄ナトリウム塩化物泉
    泉 温  高温泉(97度)
    効 能  神経痛・筋肉痛・高血圧症他
    ガイド  特に無料の露天風呂は人気があり、名前は「熊の湯」という。
    羅臼の町から山側に約3km入った羅臼川沿いの山間にある。
    案 内  北海道目梨郡羅臼町湯の沢町  (羅臼観光協会)
         TEL  0153-87-3360 (9時から17時)
     
    北海道の9月末は既に暖房の季節であった。
    昨夜は一日のマトメの執筆を行うのに早速暖房を入れ、入れ過ぎてやや暑いくらいであったが・・。
    十畳以上も有ろうかと思われるこの広い部屋、今朝5時40分頃目覚めたが、さすがにウスラ寒さを感じた。 とりあえず、朝飯前に昨日果たせなかった野天風呂・「熊の湯」へ浸かることにした。
    宿を出て横断道路である国道334を知床峠方面へ、車で五分程度で着いた。 数台の駐車場があって、湯ノ沢川を渡った所の木の幹に「熊の湯」の看板が有り、その左側にそれらしいものがあったが・・ンン・・、残念無念、早朝は清掃のため閉鎖中との事であった(6〜9時)。

    実は、以前道東巡りの折、この「熊の湯」には一度浸かったこっとがあった・・、その時の様子をふまえて・・。
    因みにこの露天風呂は道内でも比較的人気が高く、知床を訪れる温泉マニアは必ず寄る所で、羅臼川の上流、湯ノ沢川に源泉が在り、野天浴槽は野趣満点である。

    国道沿いの「羅臼川」の木の橋を渡ったところに共同の無料露天風呂があり、男女別に脱衣所と風呂場が設けられているので、のんびり秘湯気分を満喫できる。
    すぐ横にの渓流を望みながら、周りは樹林帯が鬱蒼としている。 エゾシカが常時姿を見せ、時折、その名の通りヒグマが顔を出すというが、もちろんこの時は入浴は中止になるらしいが・・?。


    簡単な更衣室があり、のんびり秘湯気分を満喫できると思いきや・・!、実は、ここの温泉は極めて熱い・・!!。 予想以上に熱いので、掛け湯を充分に行って熱湯に馴らしてからの入浴になる。 知らず飛び込むと、「ぉうわぁ、あつっちっ」なんて事になる。 
    お湯がとても熱いので一回に湯船に浸かる時間はせいぜい2分くらいだろう、その間身じろぎもせずじっと「耐える」のである、2回目、3回目入出を繰り返すうち、不思議とピリピリとした「熱湯感」がなくなってくる・・、それで熱湯の苦手な小生などは、やはり2分以上入れないのは悔しい・・。
    熱そうにしている観光客に堪り兼ねて、地元の人が「ほれ、一回出てからもう一回入ってみれ」等とアドバイスしてくれるのであり、旅行者は浮かれ気分で入ってはいけないのである。




    勿論、露天風呂は男用、女用と別々にあるが・・、
    男湯は簡単な脱衣場があるだけの完全な露天風呂であるが、向こう隣にある女湯は立派な・・?囲いの中にある。 女湯から出てきた女性は、通りがかりでもあり必ずや男湯を覗いて・・、「あらいやだ・・、男の方は丸見えよ・・!!」などといいながら帰って行くらしい。 このあたりがこの温泉のおもしろい所でもある。


    熊の湯は本来、地元の漁師さん方が一日の仕事の疲れを癒す生活の場所でもあり、観光客のためではないのである。 何故なら、この熊の湯は「熊の湯愛好会」の方々が造成したもので、日々清掃し、管理をして頂いていて、お陰で綺麗で清潔な露天風呂なのである。

    熊の湯は「秘湯」ではあるけれど、事実上は秘湯ではないかもしれない・・、地元の方々が家族連れで通う「みんなの温泉」である。そこは羅臼やその周辺に住む人々の憩いの場であり、日常生活の一部であり、公共の場所である。 当然利用上のルールやマナーがある。

    因みに、熊の湯の入り口には地元民による「入浴十ヶ条」というのが記されて在る。
    その1 入浴前に「注意書き」をよく読むこと
    その2 湯船時は体を洗い、更にお湯を2,3杯かぶってから入ること。
    その3 湯船に入って熱いと思ったら、1回目、2回目、3回目と静かに入ること。
    その4 湯船に入って熱いと思ったら周囲に相談して冷ますこと。
    その5 浴場には絶対アルコール類は持ち込まない事。
    その6 湯船に水着で絶対に入らないこと。
    その7 誰もいない湯船でも、出した水は必ず忘れず止めること。
    その8 ここのお湯は飲服用しても体に良いのでぜひ服用して下さい。
    その9 湯船を掃除している時は、お手伝いをお願いします。
    その10 入浴を数回繰り返すと十分に温まります、疲れをとってお帰り下さい。
       (羅臼町、羅臼町観光協会、熊の湯愛好会)

    羅臼温泉 『熊の湯』
    泉質    含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
    泉温    源泉95℃、浴槽42〜44度(熱め)
    効能    神経痛・冷え性・慢性皮膚病・筋肉痛・きりきず
    料金    無料
    施設    更衣室あり
    浴槽    男女野天風呂(女性―囲い有り)
    案内    目梨郡羅臼町湯の沢町 (羅臼観光協会)


    以上、過ぎし日の「熊の湯」入浴体験記より・・。

    次回は、 知床羅臼Ⅱ・『知床旅情』


    下記URLの巻末で「旅、旅行の案内」致しております、宜しかったらご覧ください・・!!。
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005  『日本周遊紀行』
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2001  『旅の記憶』

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月10日 11時42分41秒

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    世界遺産・知床(14) 知床半島・「知床八景」

    「世界遺産・知床」は日本最後の秘境と言われ自然の宝庫であり、地名の「知床」はアイヌ語で「大地の尽きるところ」を意味する言葉「シリエトク」に由来している。
    海からそそり立つ断崖絶壁に囲まれた半島は、約70kmにわたりオホーツク海に突き出して、半島の中央には羅臼岳や硫黄山など1500m級の山が連なる知床連山がそびえ立つ。その中でも絶景といえる代表的な景勝地が「知床八景」と云われる。
    八景は何れも半島東側の斜里町に属するが・・、全てが雄大かつ繊細な自然に触れる事の出来る場所で、人々が普通に歩いていても見ることが出来るビューポイントである。
    この項では、既に「オシンコシン」から「知床峠」まで記載してきたが、おさらいのつもりで、もう一度その「八景」を紹介しておこう。</b>





    知床八景Ⅰ 『オシンコシンの滝』

    斜里から半島へ向かう時、第一番に目に入ってくるのが国道に面して豪快に流れ落ちるこの滝で、落差80mある滝は途中から二つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれている。オシンコシンとは、アイヌ語でオシュンク・ウシ(そこにエジマツの群生するところ)が名前の由来という。
    滝の中ほどまでは階段で上がることができて、展望台からは迫力満点の景観であり、特に流氷の季節には、見渡す限りの白い海原が感動的である・・!「日本の滝100選」にも選ばれている。


    知床八景Ⅱ 『オロンコ岩』

    ウトロ港近くにある、高さが60mもある巨岩で、昔、住んでいた先住民族「オロッコ族」から、この名がついたと言われている。
    ウトロ温泉街からウトロ港に向かうと最初に現れるのが「ゴジラ岩」という独立岩・・!ゴジラに似ているか、いないかはさておき・・、この先170段あまりの急な石段を上っていくと青く澄んだオホーツク海やウトロの町並み、知床連山などを見渡すことができる。さすが、「世界自然遺産」「知床八景」「オロンコ岩」と納得させられる絶景で、ここに登った者だけに与えられるご褒美だとか・・!
    6月〜7月にかけ花が咲き 一面お花畑になる。

     
    知床八景Ⅲ 『夕陽台』

    名前のとおり夕陽の名所で、ウトロ市街地の知床国設野営場の一角にある展望台。若いもんのデートスポットとしても人気があるとか・・。
    夕陽が沈む時、ウトロ港やオロンコ岩がオホーツク海に映える最高のポイントで、他にも流氷で白く覆われた海面が黄金色に染まる冬など、四季折々に美しさと感動があると・・。
    また、この近くには町営の温泉「夕陽台の湯」がある。


    知床八景Ⅳ 『プユニ岬』

    ウトロから知床自然センターへ向かう途中の坂にあり、やはり景色と夕陽の名所である。
    プユニ岬とは、アイヌ語で「穴ある所」の意味らしいが、今は崩れてしまって穴はないとか・・、ここからはオホーツクの海岸線やウトロ港が一望でき、はるか遠くには阿寒国立公園の山々を望むことができる。 冬になると、オホーツク海で、最初の頃に流氷を見る最適のポイントにもなる。


    知床八景Ⅴ 『フレペの滝』

    知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目からオホーツク海に流れ落ちている滝である。 フレペとは、アイヌ語で「赤い水」の意味で、断崖からふき出ている水は羅臼岳からの伏流水で、その様子が人の涙にも似ていることから、別名「乙女の涙」とも呼ばれ親しまれている。
    知床自然センターから歩いて約20分のところで、冬には、歩くスキーやスノーシューなどでトレッキングができる・・。


    知床八景Ⅵ 『知床五湖』


    (空中写真、提供者に感謝)


    知床の魅力が集約されているかのように、湖面にはミズナラやトドマツの樹林や知床連山が映し出されます。
    五つの湖を一周できる遊歩道があり、五湖すべてを巡って約1時間、第一湖、第二湖だけなら約30分で、遊歩道のほか小高い丘の上にある展望台からは第一湖と知床連山のパノラマが一望できる。
    冬期間は雪に閉ざされ見ることができませんが、5〜7月には国の天然記念物「クマゲラ」のさえずりを聞くことができ、又、数多くの植物や動物たちを目にすることもできる。時には、ヒグマも・・??・・。


    知床八景Ⅶ 『カムイワッカ湯の滝』 



    云わずと知れた知床の秘境中の秘境、道路づたいでいける最奥部の天然自然の滝壺温泉。
    カムイワッカは、アイヌ語で「神(魔)の水」の意味で、硫黄山から湧き出した温泉が、途中渓流水と混じり、川全体が流れる温泉のようになっていている。そしてカムイワッカ川に流れ込む滝壺となり、丁度よい湯加減の露天風呂となっている。
    林道から沢を登ること約20分、途中、温度の違う湯壺が点在するが、現在は余りの人出で危険も多く、「一の滝」までしか入山出来ないらしい・・、残念・・!!。


    知床八景Ⅷ 『知床峠』

    斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上で、知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠である。
    峠からは 目の前にそびえる標高1661mの羅臼岳が雄大に望め、その向こうには知床連山、そしてオホーツク海に浮かぶ国後島が見渡せる。
    斜里と羅臼を結ぶドライブコースとして人気のスポットでもある。
    開通期間:4月下旬〜11月上旬(気象状況によって変更)

    尚、「知床八景」は東海岸の斜里町に属しているが、これから向かう羅臼にも「羅臼八景」というのがありました。 後ほど紹介いたします・・。

    次回は、 知床・「羅臼」

    下記URLの巻末で「旅、旅行の案内」致しております、宜しかったらご覧ください・・!!。
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2005  『日本周遊紀行』
    http://blog.goo.ne.jp/orimasa2001  『旅の記憶』

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月09日 10時53分32秒

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    世界遺産・知床(13) 知床横断道路・「知床峠」




    (資料提供者に感謝いたします。)

    国道334号線(知床横断道路)のに戻って知床峠を目指す。
    何時しか山の上方はガスが湧き上がっているようだ、幾つかのヘヤーピンカーブを経て峠へ達した。 
    やはり、知床峠はガスのベールの中だった・・、先程までアレだけ鮮明に晴れ上がっていたのに・・、山の天気は、やはり変わり易い。 園地の隅に大きく「知床峠」と書かれた木製の名板が有って、羅臼岳をバックにした絶好の撮影ポイントだったはずであるが・・。 大型観光バスで訪れた皆さんにはお気の毒に・・。
    峠中央に「北方領土はわが国固有の領土です」・・と絵柄と一緒に刻してある石造のレリーフもあった、ここから羅臼の街と「北方四島」が見渡せたはず・・。 
    道路際の其々に斜里町、羅臼町の道路標識もある、町の境界を指していてウトロ(斜里町)と羅臼の間にある峠であることが判る。

    先刻、上さんと(妻)と訪れたときは、「青空、一点の雲なし」の状態で晴れ渡り、360度の大展望がえられたが・・、
    峠頂上の展望台に立つと目の前に「羅臼岳」の円錐形が圧倒的迫力をもって迫り、尚且つその雄大さは格別な美しさでもある。 又、羅臼側の遥か遠方海上には「国後島」(くなしり)を望むことができる。 





    「知床峠」は、北海道の国道峠の中では最も急坂急カーブで構成される峠であるらしく、知床連山を越える峠でもあり、羅臼側と斜里側では天候ががらりと変わりやすく、四季を通じて季節風の影響で霧がかかりやすい。
    北国の厳しい気候ゆえ峠の頂上付近はすでに森林限界を超えていて、沿道にはハイマツが生い茂っている。
    峠は、未開通路線を除けば北海道内の国道で唯一冬季閉鎖される区間で、除雪が行われないため、 11〜5月は通行止めとなり、「日本一開通期間の短い国道」としても知られている。

    全長27kmの「知床横断道路」は、ウトロ側は直線も長く比較的カーブも緩やかだが、羅臼側はヘアピンカーブが続くので運転には充分気をつける必要があろう、ただ、道幅は広く快適なドライブを楽しむこと請け合いである。又、野生動物の楽園でもあり、知床らしくエゾシカ等が飛び出してくるかもしれないので注意を要する。

    世界遺産の峠として観光上重要なルートであるため、春に除雪が完了して開通する日には例年ニュースで報道されるという。 盛夏の観光シーズンには観光バスも数多く訪れて大変な混雑をみせることだろう・・。


    次回は、 「知床八景」

    <font size="2" color="#FF0000">下記URLの巻末で「旅、旅行の案内」致しております、宜しかったらご覧ください・・!!。

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月08日 10時47分29秒

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    世界遺産・知床(12) 秘境知床・「カムイワッカの湯・・Ⅳ」



     
    どうですか・・この大自然の中・・!!、 右の画もいいですね。

     
    小生です

    「カムイワッカの湯」は、知床半島にある誰もが憧れるワイルドな滝壺の温泉であり、温泉雑誌にも時折登場しているようで最近ではすっかり有名になってしまい、今ではすっかり観光地化しているが、「秘湯」としては今でも横綱の一級品であろう。
    ただ山歩き経験もなく、観光だけで何の装備もしていない人は間違いなく上れないし危険な箇所もある。 入り口には「沢歩き初級程度の経験が必要である」と記されてあり、毎年事故も起きているようで決して無理をしない方が賢明であろう。 だが、とにもかくにも北海道に来たら一度は入っておきたい温泉であることは確かである。
    小生、実は二回目の訪問となったが、いずれも忘れ得ない「カムイワッカの湯」の旅となった。
                
    『温泉概要』
    温泉名 カムイワッカ《神の水》湯の滝
    泉 質 含硫黄-硫酸塩-硫化水素塩泉
    pH値 強酸性(ph1.5)
    所 見 薄緑色・硫化水素臭・強酸味
    泉 温 38〜42℃前後
    露 天 混浴15〜20人
    施 設 ナシ
    休 業 冬季間
    料 金 無料
    効 能 強酸性湯(硫黄泉)に準ずる
    所在地 斜里町  TEL(01522)3-3131
    問合せ 斜里町商工観光課  
        知床斜里町観光協会 TEL 01522-2-2125


    「カムイワッカの湯」の後日談話であるが・・、
    2005年、世界自然遺産に登録された「知床」であり、最後の秘境ともよばれている知床の中でも、カムイワッカは今、最も人気のある観光スポットといっても過言でない。 
    活火山である知床・硫黄山の中腹から涌き出る源泉が滝に流れ込み、その滝全体が流れる温泉になっているからである。
    アイヌ語で「神の水」という意味のカムイワッカは、きっと古来の人にとっても不思議な滝として映っていたに違いない。 
    人の手が全く加えられていない野趣溢れる豪快な天然の露天風呂は、温泉ファンならずとも多くの人を魅了し、横綱級の秘湯と比喩されるのも頷けるのである。 

    カムイワッカのお目当ては、林道から約30分ほどかけて滝の沢を登る「四の滝」「五の滝」と呼ばれる滝壷であり、これらの滝壷は湯温も適温で、10数人ほど入れる天然の湯船となっているからである。
    しかし、知床が世界遺産に登録されたことにより観光客が激増したため、転落や落石の危険が増しているという。 
    その理由によって地元を管理する環境省・林野庁は、2005年には適温の滝壷のうち「四の滝」以外は立ち入り禁止となり、さらに2006年には林道から100メートルほどで登ったところにある、「一の滝」の滝壷より上流への立入が禁止されてしまつたという。 
    毎年、滑落事故が発生しているということで、横綱級の秘湯を楽しみたくて入浴を計画した人達は、「二の滝」までさえも登ることが出来なくなってしまった。
    林道の入り口から5分ほどで登ったところに「一の滝」はあるが、今では、そこから上流へは立ち入り禁止のロープが張られ、監視のおじさんが見張っているという。 上流では浮いた岩もあり危険で自然のままを尊重するため、岩を爆破するなどということも出来ず、当分立ち入りが禁止されるだろういわれる。
    車道から凡そ400メートル余り、ゆっくり行って30分の行程の上流にある「四の滝」は、今や5分ほどの「一の滝」までになってしまった・・!。

     
    (環境省提供)

    観光用パンフレット等でもお馴染みの、温泉ファンの極致と言われる北海道道東の秘湯中の秘湯温泉である「カムイワッカの湯滝」も今は幻となり、入浴できず単なる沢登りと湯滝見学だけとなった。 
    「神の水」で満たされた天然の湯船は、奥深く自然のままに残されることになったのであろうか・・??。


    (環境省提供)


    次回は、 知床横断道路・「知床峠」

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月07日 11時01分27秒

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    世界遺産・知床(11) 秘境知床・「カムイワッカの湯・・Ⅲ」


    徒歩時間にして凡そ25分程度であろうか・・、若いカップルや女性もたくさん登ってきて、水着で温泉に入っている。 
    観光客が大勢来るところだが、やはりこのような大自然にスッポリ収まった所は他にはないであろう・・、はるばると来た甲斐はあった。 
    更に、若い剛の者は、急峻な湯滝を攀じ登り「四の滝」の上にある湯だまりに挑戦しているようである、・・! だが、そこは相当高温泉らしく、足をちょっと入れるだけで「アッチッチ」といって悲鳴を上げギブアップしているようである。





    若い男女は水着を着けているが、小生、熟年無恥の悲しさ・・?スッポンポンでザブン!!
    滝壺・湯壷は10畳くらいの広さであろうか、湯温は天候や季節によって若干変わるようであるが、今は計ったように調度よい湯加減である。 底の方も自然のままで足場は決して良くはない、しかしこれがまたいいのである。 腰ぐらいの深さかと思って奥に向かっていくとズボっと胸まで沈んでビックリ、いきなり深くなっているので気をつけたいが、でも大丈夫、大人が立てる深さなのである。

    この日は天気も良く、青空に雲が流れるのを見ながらお湯に浸かれるのは実に爽快で、いい気分であった。
    エメラルドグリーンの天然自然の完全掛け流しで、滝から落ちる湯を頭や肩に受けて、いわゆる打たせ湯も有る。 自然にできた滝壺露天風呂、野天風呂であり、何か、自然が我々に、至れり、付くせりのサービスをしてくれているようで・・、全く都合良く出来ているのである。 



    ただ、この温泉は硫黄泉特有の酸性度が非常に強く、傷や虫さされが有ると非常に痛い。滲みるを通り越し痛いのである・・、浸かっていると身体の一寸したキズが判るほどで、顔を洗うと目も沁みる。 草津温泉の強酸性湯を思い起こさせる。
    滅多に見ることの出来ない若き女性の着替えの姿も、やや恥ずかしげではあるが堂々としたもので、我々熟年の視線を楽しませてくれている。 山中のビキニ姿は眩しく、目の滋養にも良い・・!!。



    次回は、 「カムイワッカの湯・・Ⅳ」

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月06日 11時55分35秒

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    世界遺産・知床(10) 秘境知床・「カムイワッカの湯・・Ⅱ」


    薄暗い沢筋へ入るといきなりナメ沢の遡行が始まる、くるぶしからチョット上くらいの沢水・・?沢湯が一面に流れているが意外と歩き易い、流れているのは全部が既に温泉水である。





    沢の湯は強酸性のためか、岩面にはコケも生えず滑らないのである。 ナメ滝の斜度はそれほど大きくなく、途中、「二の滝」「三の滝」といわれる様な数ヶ所、急で危険なところがあるが注意すれば子供でも登れる。 このスリルがまた終着目的地への意欲をかき立てる・・。 





    登るには若干のシブキで下半身は濡れる恐れもあろうが・・、途中の小さな滝壺をいくつか過ぎて、一段と大きな滝壺に着いた。 ここが「四の滝」と言われる目的地で、カムイワッカ『神の水』の湯の滝であった。

    次回は、 「カムイワッカの湯・・Ⅲ」

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  • from: orimasa2007さん

    2008年04月06日 11時51分44秒

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    世界遺産・知床(9) 秘境知床・「カムイワッカの湯」




    ウトロの街を離れると、道は大きくうねって山中を分け入るように高目を行く。 このヘアーピンカーブの先端高所から真下に、ウトロの街とオホーツク海が一望できる、ここは一枚の絵になる絶景ポイントであろう・・。 これから先は知床の深い森へ入る。 
    やがて知床峠へ向かう国道334と分かれて道道93号線所謂、「知床公園線」を行くようになる。 「知床五湖」の入り口までは快適な舗装道路であり、更に、車はカムイワッカへ向かう。
    この先の道程約15km全コースは無舗装・オフロードのコースである。 
    前回、カミさんと来た時は、「これだけ往来が激しいのだから、サッサと舗装すればいいのに・・」などと何気なく言い合っていたが・・、今、ガタガタ道を走りながら思ったことは・・・。 
    『知床は環境保護の象徴でもあり、舗装道路にしないのは分断された道路左右の自然環境を出来るだけ保つようにし、大小動物が歩き易く往来し易いし、そして何よりオフロードのためスピードは緩めになり、出会った動物に対しても安全なのである・・』 このような理由からではないか・・、と勝手に想像するが・・。 
    案の定、親子連れのエゾシカが道端で草を食んでいる、それも数箇所で見られ光景である。



    ジグザグの曲りくねった道を埃をたてながら、ヨウヨウ、「カムイワッカの滝」の入り口まで来た。これからカムイワッカ川を遡行して、名物「カムイワッカの湯」へ向かうのであるが・・。



    入り口には、沢を朔行するための滑り止めのワラジを500円でレンタルしている。 小生は予備のズック靴でOK。 


    次回は、 「カムイワッカの湯・・Ⅱ」

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    2008年04月05日 11時17分29秒

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    世界遺産・知床(8) 知床の自然・「知床五湖・・Ⅲ」



    五湖

    更に、「知床五湖」について・・、
    尚、遡れば、名所「知床五湖」の名前を付けたのが、ウトロ地区で最大規模の施設を誇る「知床第一ホテル」の創業者、上野茂樹さんであったという、 先般、お上さん(妻)とお世話になったホテルでもあった・・。

    元々、地元で畜産業を営んでいたが、斜里町役場の時代、通算20年間の間に陳情その他の仕事でよく東京へ出張し、その時、新橋第一ホテルに泊まったのが心に残り、「あんな立派なホテルをつくってみたい。」と、将来に夢を託し実現したのが、その名も「知床第一ホテル」であったという。 
    宿屋の経営は素人だったが、お客様の立場からいえばプロだ・・、との意識で経営を始めたいう。 斜里町役場の時代、特に、産業課長となった上野氏は、斜里・知床の町起こし・発展に力を注ぎ、観光に意力を尽くしたという。

    上野氏は、ウトロ奥地の開拓地近くに名前のない五つの沼があるのに目を付けた。 
    観光のため名前を付けて地図を整備しようということになり、「五沼じゃ格好悪いから、知床五湖でどうだ」・・と、しかし、どう見ても大きさからして「湖」という規模ではないという異論もあったが、上野さんのその一言で決まっという。

    近年になって、五湖の遊歩道がヒグマ出没で、時折全面閉鎖になっている状況に、上野を氏はじめ観光関連業者はいら立ちを強め、解決策として「高架木道」の設置を提案していた。
    五湖のうち入り口に近い「一湖」、または「一湖」と「二湖」双方の周りにヒグマの登れない高い木道を造り、一般観光客はそこを歩いて見学する。 それより奥は、猟銃を扱う許可を持つ知床財団のガイドが同伴することを条件に、一部見学を許すという案であったといわれる。


    因みに、北海道の「ヒグマ」について・・、
    古来、アイヌの人々は「ヒグマ」をキムンカムイ(山の神)として崇めた。
    「イオマンテ」とはアイヌの送り儀礼のことである。 言葉としては「イ(ものを)」+「オマンテ(送る)」という意味であり、単にイオマンテという場合、熊のイオマンテを指すことが多い。
    冬の終わりに、まだ穴で冬眠している熊を狩る猟を行うが、そこに冬ごもりの間に生まれた小熊がいた場合、母熊は殺すが、小熊は集落に連れ帰って育てる。 最初は、人間の子供と同じように家の中で育て、赤ん坊と同様に母乳をやることもあったという。 大きくなってくると屋外の丸太で組んだ檻に移す、やはり上等の食事を与える。 1年か2年育て、ある程度大きくなった後に、集落をあげての盛大な送り儀礼を行う。 
    熊の姿を借りてアイヌコタン(人間界)にやってきたカムイをカムイコタンに送り返す儀式である。 その際、小熊を森へ返すのではなく、殺し解体して、その肉をふるまうということなのである。
    類似の熊送り儀礼は、サハリン周辺の北方民族など、ユーラシア・タイガ(シベリア地方に発達する、針葉樹から成る大森林)の内陸狩猟民族に広く見られており、イオマンテもその一種でもある。 このことからイオマンテは、オホーツク文化の一端でもあるといえる。

    次回は、 「カムイワッカ滝の湯」

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