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  • from: orimasa2007さん

    2008年03月01日 11時59分10秒

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    世界遺産と熊野地方(29) 「道成寺」



    世界遺産と熊野地方(29) 「道成寺」

    阪和道の御坊I・Cで降りて、安珍清姫も渡ったとされる「日高川」を渡り、案内にしたがって道成寺へ向った。 JR紀勢本線(きのくに線)「道成寺」駅からでも、道成寺石段下まで徒歩5〜6分のところであろう。
    突き当たりの道路を北の方向(右折)に進むと正面に道成寺の石段と仁王門の一部が見える。 正面に道成寺の石柱標識があり、ここから参道になっている。参道を更に北の方向に進むと、数軒の土産物屋や食堂があり、この前を通ると結構急な石段がある。

    この石段を上がったところに、朱色模様も鮮やかな仁王門が建っている。 その正面には堂々とした本堂が建つ。 
    本堂は、南側と北側の両面に正面がある珍しい構造で、「両正面裏無し堂」といわれ、南正面は通常の正面で、北正面は奈良に向かうように建てられているという。 
    本尊は千手観音像が二体在って、南面の本尊は重要文化財として大宝殿(宝物殿)に移されたが、北面に安置されている観音像は北向観音とも呼ばれ、33年毎に開扉される秘仏として安置されているという。

    本堂右手に「安珍塚」と書かれた石碑と、塚のしるしとされている「榁(むろ)の木」が植えられた一角がある。 その東側に「三重塔」が荘厳に天を指している・・、塔は県文化財に指定されている。 「本堂」前の広場の西側に朱色の「大宝殿」が建てられている。その南側に密接して「縁起堂」がある。
    ここでは一日に数回「道成寺縁起」の写本を用いての「安珍清姫の絵とき説法」が行われている。 

    縁起堂の中には数人の参拝者がいて、たまたま、その説法がこれから開始されるところであった。 住職による流暢なお話に、我等はすっかり聞き入ってしまい、まるで実際に有った如くに響いてきた・・。

    安珍清姫の物語は先に記したが、道成寺をめぐる伝説はその他に二つ有るという。
    二つ目は、鐘の再興供養の場に白拍子があらわれ、鐘に対する怨みを述べて蛇体となるものの、僧の供養で成仏する「鐘供養」物語で、これは安珍清姫物語の続編とも言えるものでもある。
    もう一つは「黒髪縁起」・髪長姫(かみながひめ)の物語で、これは道成寺の創建に関する物語でもある。


    <font size="2" color="#0000FF">『髪長姫の物語』


    『 今から1300年前、九海士(くあま:現在の和歌山県御坊市湯川町下富安)の里に住む海女の夫婦は子宝に恵まれないことから、氏神の八幡宮にお祈りしたところ、可愛い女の子が生まれました。名前を「宮子」と名付けたが、大きくなっても髪の毛が全く生えませんでした。悲しむ両親であったがある日、母が海に潜っていると小さい観音様が光り輝いていました。命がけで海底から引き揚げ、仏壇に飾って、毎日拝んでいると、あら不思議、娘には髪が生え始め、みるみる長い美しい髪が生えてきた。村人から「かみなが姫」と呼ばれる美少女に成長しました。
    その姿が都人の眼にとまり、かみなが姫は藤原不比等の養女として奈良に召し出され、「宮子姫」という名を貰い、宮中に仕えることとなりました。宮子姫は、その美貌と才能を見込まれ、飛鳥時代の697年に文武天皇(もんむてんのう)妃(きさき:夫人)に選ばれました。後に、奈良・東大寺を建立した聖武天皇の母ともなった。宮子姫は、黒髪を授けてくれた観音様と両親を粗末な所に残してきた事を悩み、その意を理解した文武天皇はご恩返しをするための寺を建てることを命じ、大宝元年(701)宮子姫の古里に「道成寺」が建てられたという。 』

    道成寺は、新西国第五番の札所である。


    次回は、  「紀三井寺」へ参ります。

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