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  • from: orimasa2007さん

    2010年11月17日 10時23分53秒

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    日本周遊紀行(41)新宮 「神倉神社」



     日本周遊紀行(41)新宮 「神倉神社」  ,




    巨大な岩塊がご神体の「神倉神社」



    熊野川を境に三重県から、「紀の国」・和歌山県となる

    河口付近の大河・熊野川は、熊野神社(速玉大社)を抱くように、巻くようにS字状に屈曲蛇行しながら流れる。
    本来、川は急激蛇行などを嫌い、河跡湖(三日月湖)などを形成しながら、直線に流れようとするのが自然である。 だが、この地は堅い岩質である千穂ヶ峰・権現山という山塊に阻まれているためである。 


    千穂ヶ峰の北部中腹には、御燈祭などで知られる「神倉神社」が鎮座している。
    速玉大社は、元々は神倉山に祀られている神倉神社が元宮であったが、後に現在地に遷宮された社であり、そのため神倉山の古宮に対し、ここを新宮と呼ぶようになり、町名の由来にも成っているという。

    現在の神倉神社は、熊野速玉大社の摂社にあたり、新宮市西端の権現山の中腹に社殿はある。
    神社社殿は急斜面の参道の上にあり、参道は見る者を圧倒するほどの、自然石を組み合わせ、積み重ねた数百段の石段からなる。 社殿裏には巨岩群があって、これが神倉神社の御神体の「ゴトビキ岩」と呼ばれるものである。


    岩塊の周囲は注連縄で括(くく)られている。
    ゴトビキ岩の下からは、弥生時代の遺跡である銅鐸などの破片も発掘されていて、おそらくは昔の縄文時代の祭事場ではないかと想定されている。
    神道や神社などというものが存在する以前にゴトビキ岩は神として崇拝されていたのであろう。

    古代の人は絶壁の上に神が宿ると信じていたらしく、自然岩を神体としているのは、先に記した「花の窟神社」や、滝を御神体とする那智の「飛瀧(ひろう)神社」とともに、古代の熊野の自然崇拝の姿を今日に伝えているものとされる。

    熊野三所大神(熊野三山の神)が、熊野において最初に降臨した聖地が神倉山とされ、神倉山は熊野の根本であるとも考えら、熊野根本大権現とも呼ばれた。 

    今でこそ速玉大社の摂社(本社に付属し本社に縁故の深い神をまつった神社の称)であるが、本来は速玉大社の御祖神であったのである。
    尚、速玉大社など新宮周辺の所縁地については、別項で記載してます。

    日本の世界遺産: 
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/

    『紀伊山地の霊場と参詣道</a>』:
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/nn-4-3.htm 



    新宮の市域は、大半が熊野の山地である。 
    狭い街の中央を国道42号が南北に貫通していて、市の外れよりR168が熊野川に沿って、その上流域である「瀞峡」や「熊野本宮社」へ向かっている。


    小生はこのまま国道42号線を下る。 

    宇久井の浜、赤色海岸と海の蒼を堪能しながら、紀勢本線(愛称・きのくに線)と並行しながら、那智勝浦の町へ入る。
    那智大社方面へ向かう道の角に「補陀洛山寺」(ふだらくさんじ)がある。
    世界遺産にも登録され、平安初期、南方に補陀洛浄土(海の彼方にある極楽浄土)を目指し渡海する上人達の出発点として知られてる。 


    補陀洛渡海とは・・

    生きながらにして小さい船に閉じ篭もり、観音浄土を目指すという。
    つまり、生きたまま海の彼方にある観音浄土へ向い、生身のまま成仏(じょうぶつ)・即身仏(そくしんぶつ)になるという、日本宗教史上における稀有な現象として知られ、チベット仏教伝来の修行信仰の一つとされる。

    補陀洛山寺は渡海上人を送り出し、また、その上人を御祭りしているお寺である。
    現在は御堂が僅かに1棟座してはいるが、由緒ある寺院で「世界遺産」にも登録されている。
    尚、詳細は

    日本の世界遺産: 
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/

    『紀伊山地の霊場と参詣道</a>』:
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/nn-4-3.htm

    へどうぞ。



    南紀・東海岸から・・、 

    国道沿いには那智勝浦温泉のホテルの各種看板が目立つ。 
    中でも那智勝浦港への大きな案内版があり、港はこの国道より2kmほど先に在る。
    この港の周辺が「勝浦温泉」の中心で、入江や岬、島に巨大ホテルが乱立している。
    中でも、先般、我ら夫婦が泊まった「ホテル浦島」は、この地域で1、2を競う大きなホテルで独特な温泉である「大洞窟温泉忘帰洞」でも有名である。  (詳細は別項リンクに記載) 

    南紀勝浦温泉は、良質の温泉と熊野三山周辺の行楽観光の拠点として人気があり、さらに昨年(2004年)熊野三山周辺地域が世界文化遺産に指定されたことで、一層の賑わいをみせるだろう。



    湯川トンネルを抜けると湯川温泉・・、

    その昔熊野詣での湯治場として栄えたといわれる由緒ある温泉場である。 
    一昔前は、こじんまりした温泉街であったが、R42の新道建設で分断され、中途半端な位置づけにされたために観光客が少なくなったといわれる。 
    近年は、豪奢な勝浦温泉とは一線を画す方針を貫いており、保養、湯治を中心としている家庭的な小型旅館が数件存在する。 
    当然、遊興ムードとは一切無縁で、根強いファンも多いという。


    温泉場の一角、国道のすぐ右手に共同浴場の「桜湯」があったので、入浴することにした。 
    建物のすぐ前に車を止めて、シャレタ引き戸の玄関から入る。
    手持ち無沙汰のオバサンに、チョッと高目の500円の入浴料金を払って早速湯船に浸かる。 
    他に客は無く、独り占めの貸切状態である。 お湯はさらりと透明・無臭で、とりたてて特徴は無いようであるが、檜の露天風呂は緑の景色が穏やかで良い。 
    この湯場は、公営の浴場かなと思いきや、私的なもので隣の「旅館さくら」と同一であった。


    この先の国道沿いに「ゆかし潟」という、妙な名称の「汽水湖」(淡水と海水が混じり合う瑚)がある。
    湯川海水浴場まで細い水路でつながっていて、そのため小さな汽水湖を形成しているらしい。
    多くの車が行き交う国道42号線沿いにありながら、湖のような静かな佇まいを見せていて、春は桜が咲き誇り、冬には多くの水鳥が訪れるという。


    温泉でさっぱりして先を急ぐ、湯川のシーサイドを抜けると丘陵地帯になる、左に大きな岬半島が見えてきた。鯨で有名な「太地」の岬である。 
    400年も前から鯨の町として知られ、昨今では国際捕鯨委員会(IWC)による日本の商業捕鯨の中止によって、図らずも衰退してゆく。

    優美な玉ノ浦の入江海岸を左に眺めながら、突端にあたる「紀伊浦神」へ至る。 
    古来、この地の「玉の浦」は、熊野海道・大辺路の中でも風光明媚な地として知られ、熊野往来の道すがら、万葉歌人らが多くの詩を残している地でもある。


    『 荒磯(ありそ)ゆも まして思へや 玉の浦の 
                   離れ小島の 夢にし見ゆ
     』  詠み人知らず

    (荒磯よりもいっそう心惹かれたからか、玉の浦の離れ小島を夢にまで見えることだ)



    ところで、世界遺産に登録された熊野古道は「小辺路」(高野山を起点として熊野本宮大社へ、高野街道)、「中辺路」(田辺市から本宮大社〜那智大社から補陀洛山寺の浜の宮王子へ至る内陸山間の遍路道)、「大辺路」、「伊勢路」、「奥駆け道」等がある。 大辺路は、中辺路に対し海の道に当たり、田辺市から新宮速玉大社に到る、概ねR42に沿っている。
    実際に世界遺産に登録されている古道は歴史的遺産ということで、条件としては痕跡を整備し、古跡が残っていて、しかも現在でも活用可能であることらしい。

    日本の世界遺産: 
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/

    『紀伊山地の霊場と参詣道</a>』:
    http://outdoor.geocities.jp/n_issyuu2005/nn-4-3.htm


    小生は、今後この所謂昔の「大辺路」か、大辺路に沿いながら紀州の和歌山を経て攝津の大阪まで巡ることになる。

    次回は「古座川



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